2022.1.5(水)晴れ後曇り一時雨、最高温度11度、最低温度3度
由布市狭間町の麦畑
明けましておめでとうございます。
今年最初の農園日誌ブログとなります。
寒い寒いと言いながらも今のところは極寒の日も少なく、最低温度は1度前後で
ビニールトンネルの中の野菜もほんの少し生長しているように見えます。
この麦畑もほどよく育ち、来週には麦踏みをします。
新型コロナの変異株が不穏な広がりを見せ始めており、必ずくると言われている第6波
も大きく広がらなければ良いのですが、経済的弱者への打撃が大きくなることを憂えて
おります。
日本の政治も迷走飛行を繰り返し、相も変わらず日本の経済政策は大手中心の方向しか示さず、地域を含めた経済及び産業構造の変革への道筋は、その言葉すら消えているように見えます。
農林水産業、特に農業しか産業を持たない地域の疲弊は極まっております。
世界では独裁と対立の姿が際立ってきており、混沌としており、危険な匂いすら感じてしまいます。
そうした中、中国では農産物が不足してきており、自国の食料を賄えず、外国からの輸入に頼っております。この国は世界の食糧を買い占めることを厭わず、後進国の食糧不足は深刻になってきております。怖いのはインドでも人口が急増しており、その食も輸入に頼ってくることになると、世界的な食糧不足はよりいっそう深刻な度合いを深めていきそうです。
食糧増産政策として各国が除草剤・化学肥料・農薬・成長ホルモン剤などを多用し始める危険も見えてきております。
日本でも加工食品の値上がりは徐々に始まってきております。
待望の雨が降るとの予報で畑のビニールトンネルを一斉に剥ぎました。
普段は閉められているトンネル内の野菜の様子があらわになり、徐々に成長している
野菜が姿を現します。農園はこの時、白い畑から緑の畑へと変わります。
世界的な食の値上がりの予兆はすでに見え始めており、おそらくは5年、若しくは10年以内に顕著になってくると思われます。
世界が食の確保に走り始めた時、日本はどうするのでしょうか?
食を提供し続けてきた農家は居なくなり、いざ、食糧増産と国が音頭を取ったとしてもその農家は居ないのです。
皆様も今年は食の大切さと安全性、そして自分たちの健康を考えて頂きたいと願っております。