
「健全な美味しい野菜作り」(草木を使った家庭菜園)
「健全な美味しい野菜作り」
(草木を使った家庭菜園を目指して)
最近、むかし野菜の邑では、農業体験・研修を希望される方が増えている。
大半の方はどのように野菜が作られているのかに興味があるだけかもしれませんし、農業に癒しを求めているだけかもしれません。
その背景にあるのは、資本主義経済のグローバル化が進むことによって国家間の紛争や諍いが絶えませんし、物価高騰は世界的な傾向となっており、日本の将来も、進むべき道も見えません。漠然とした社会への不安や閉塞感の中で、農業に関心を持つ人が出てきているのかもしれません。
ただ、日本の農業は衰退から農地承継者が居ないと言う消滅危機に移りつつあります。
現状、消費者は農産物や野菜などは農協を含めた大型流通に頼らざるを得ません。
日本国民は除草剤・残留農薬・ポストハーベスト・遺伝子組み換えなど危険な輸入農産物を食べさせられていることをまたはその状況を、消費者は知ろうともしていません。
国や報道が国民に知らせていないからか、少なくとも自分たちが食べている農産物に興味を抱くことは大切です。
そのような農産物環境の中で、農業にあるいは、家庭菜園に興味を感じておられる方が出始めているのかもしれません。
農薬や化学肥料に頼らない野菜作りを目指している方も多くなっているようですが、家庭菜園や小規模菜園であっても何から始めたら良いのか、どうしたら良いのかわからない方が多いでしょう。
先ずは、土つくり・畝立てから始めますが、最初にぶつかる疑問は肥料はどうするのかと言うことです。一年目は何とかなっても二年目は野菜が思うようには育ちません。土が育っていないからです。
草木には、小動物・微生物・菌類・バクテリアなどが棲んでおり、土中に施すと彼らの餌となり、繁殖しながら土を育てているのです。同時に葉っぱはミネラル分を多く含んでいますので、土壌にミネラルを補給していることになります。
そこで最初は草や葉っぱを利用して土を育てながら、化学肥料のお世話になり、楽しみながら試行錯誤の連続と工夫しながらの小規模な家庭菜園から始められる方が良いでしょう。
破砕屑と葉っぱには膨大な微生物・菌類が棲み、土を耕し、
畑に生命に必要なミネラル分をもたらしてくれます。
(草木堆肥と化学肥料の併用)
当農園では肥料栽培をせず草木堆肥施肥による低窒素栽培を行っており、大量に草木堆肥が必要になります。
小規模あるいは、家庭菜園では草や葉っぱを大量には集められませんし、剪定枝を破砕する機械や堆肥を積み上げるタイヤショベルもありません。
そこで、先ず、畑周辺の草を刈り、除草した草も堆肥材料ですので一か所に集めておきます。
次に公園などの落ち葉を集めます。木は地中深く根を張り、土壌に含まれているミネラル分を多く含んでいます。
それらに園芸店に売っている乾燥牛糞・鶏糞などを購入し、それらの材料を混ぜ合わせ、水を加えて厚いビニールを被せておきます。
ある程度しんなりとしてきたら、それらをフォークを使って高さ50センチに積み上げ、水分を十分に補給してからビニールを被せておきます。
一か月ほど置き、それらをフォークで水を加えながら切り返します。
2~3か月したら、草木堆肥らしきものができていますので、土に施肥し、三又鍬で土に混ぜ合わせます。これが元肥と言うものです。
その中にはミネラル分があり、バクテリア・菌類・微生物・小動物が棲んでおり、長い時間を掛けて土を育ててくれます。草木堆肥を常に作り続け土を育てるのです。
当農園では最低3年、そして5年と経過しているうちに野菜が美味しくなってきます。
(20年間以上それを続けているのがむかし野菜の畑です)
尚、広い畑をお持ちの方は土が育つまでの3年間、さつまいもと大豆を育てるのも良いでしょう。
さつまいもは根ですから、肥料は使いません。窒素分を多くやると葉や蔓ばかりが育ち、根は発育しません。大豆は根粒バクテリアが付き空気中から窒素分を取り込みますので、窒素肥料は要りません。ただ、ミネラル分は必要ですので草木は加えてください。
それ以外の野菜は土が育つまでかなりの時間を要しますし、その間やはり野菜を収穫したいですから、化学肥料のお世話になるしかないと思います。
化学肥料は大量に使わなければ野菜に害(硝酸態窒素増加=毒)は少ないです。
(筋蒔き)
葉物・大根・人参などは竹べらを使い、畝に10~15センチ間隔で3~5センチ幅の筋を引きます。
葉物は親指・人差し指・中指で摘まみ、回すようにして種をばらまきます。
大根・人参は5センチほどの間隔を空けて一粒ずつ種を置くようにしていきます。
その上に土を被せますが、被土が厚くならないようにしてください。発芽しなくなります。
農業本には、「この野菜は点蒔き(あるいは筋蒔き)をしてある程度成長したら、成長の遅い小さな苗を間引き、苗の間隔を10㎝程度に空けます」などとあります。
これだと、間引き手間がかかり過ぎることと、個体の数量が著しく減り収量も上がらない。
しかも害虫が数少ない個体に群がりますので、害虫多発時季には3~4日毎に農薬を散布しないと野菜は数日で網目状になります。
気候の変化や害虫などによるリスク軽減のため野菜同士を競い合わせる群体での密集栽培は有効なのです。密集植えされた野菜は競争し合って大きく育とうとします。
成長したら、大きな野菜から収穫を始めます。すると、二番目に大きい野菜が育ってきます。それを繰り返しながら一つの畝で数回収穫を行います。つまり、大きい野菜から順に間引いていくと言う感覚です。これを間引き出荷と称しており、収穫量は3倍になります。
大根はこれより広く蒔きます。大根の大きさを考えてください。
成長過程では雑草と野菜が密集してきます。野菜より雑草の勢いが強く、太陽の光が当たり難く、風も通り難くなり、蒸れ易くなりますので、草取り作業は2~3回は行います。
野菜がある程度大きく育ってきたら、今度は野菜が雑草の生長を防いでくれます。
高密度栽培は、季節によって種の播き方が変わります。湿気が多く蒸れの起こりやすい時季
は種を少なめに蒔き、共倒れを防ぎます。
(多くの農家は除草作業に大変な労力が掛かるため除草剤を使いますが、自然栽培では当然に除草剤は使いません)
密集栽培
密集栽培の場合、より大きく育った野菜から収穫を始めます。一通り収穫を終えたら、
次に大きく育った野菜を収穫し、それを繰り返し、一つの畝で概ね3~4回は収穫できます。
除草はまだ苗が幼い段階で一回目の草取りを行います。筋蒔きですから筋の間のまだ小さな草を掻き取ります。作業も楽です。苗が育ち大きく葉を拡げてきますと、その陰では雑草が育ちにくくなり、手間も省けます。




























