農園日誌ー自己治癒能力

2026.1.16(金)晴れ、最高温度15度、最低温度4度

         7番の畑(左奥に見えるのは2番の畑)

 

本を執筆中でしたので長い間ご無沙汰しておりました。

第一部では捨てられつつある日本の農業とやがて来るであろう食糧安全保障などについて書いており、第二部では自然栽培の実践編と四季折々の野菜の育て方などを綴っております。

価値観を同じくする生産者と消費者との連帯が大きなテーマの一つとなります。

次のような内容になります。発刊に当たり皆様にはよろしくお願いいたします。

 

第一部日本の農業の問題点(仮題)

第一章日本の伝統的農業と現在農業の課題点

第二章グループ営農と消費者との連帯

    「グループ営農」

    「農業承継者育成」

    「消費者との連帯」

    「市場啓発・啓蒙活動」

第三章有機農産物の商品化とマーケティング

第四章 農業そして地域再生への道

    「農業と言う新たな事業モデルの模索」

    「商品ラインの模索」

    「日本の農業の未来と地域再生

    「六次産業化と地域コミュニティ作り」

    「日本の農業の未来と食糧安全保障」

    「体感・体験型生産観光農園」―(自然循環農業の里作り)

 

日本古来のむかし農業の実践(第二部)

第一章自然栽培(自然循環農業)

「土を育てる」他

「草木堆肥の実践」

「野菜の種類に応じた草木堆肥の実践的使い方」

第二章 むかし野菜の四季―農園日誌

1~12月までのまさに農園日誌です。

 

「自己治癒能力」

むかし野菜の邑が常に心掛けているテーマです。

医食同源」と言われておりますが、これこそ自然栽培が目指している農産物の

有り方です。

現代農業では除草剤・いつまでも効能が消えない農薬・過剰な窒素肥料(化学肥料や

抗生物質が含まれた蓄糞・残飯類などの有機肥料)の投入などにより、生産量は一時的に増えます。確かに安価に農産物は採れますが、それだけ私たちの体には自然界には無い異物が増えていくことになります。(安いものにはそれなりの理由があるのです)

さらには食品添加物も追い打ちをかけるように私たちの健康リスクを増大させております。日本人の5割が癌を発症するリスクを抱えていると言われております。

 

※窒素過多の土壌で育った野菜には「硝酸態窒素」と言う毒素が含まれています。

 過剰な窒素分投入により野菜が消化できずに野菜に残留した窒素分が硝酸態窒素

 になります。おそらく皆様は残留する窒素分の塊のことは分かってはいないでしょ

 う。

 

そうなると果たして「医食同源」となるのでしょうか?それが大いなる疑問です。

調べれば知るほど私は現代農業に疑問を抱いたのです。

 

当農園は大根・蕪・人参などは根菜類としてだけ見ているわけではありません。

実本体より葉っぱは数倍のビタミン・ベータカロチン(ビタミンAとなる)を含んで

おり、さらに人間の細胞を再生させる基となる多種類のミネラル分を含んでいます。

これらの野菜は根菜であって、他方では大切な葉ものなのです。

 

この細胞分裂を正常な形で進めてくれる野菜にこそ、人間が本来持っているはずの

自己再生(治癒)能力があるのです。

それは糖分・ビタミン・脂質・タンパク質などと共にバランスの良いミネラル分が

その野菜に含まれているかにかかってきます。

 

農園では木を破砕した木くずや葉っぱを草木堆肥の主原料としています。

さらに太い木や小枝を焼いた草木灰を堆肥を振る際に畑に投入しています。

窒素肥料によって野菜を大きくし畑から収奪するだけでは無く、常に畑にミネラル分を

補給し続けているのです。(草木堆肥や焼き灰には多種類のミネラル分が含まれます)

 

正常細胞を活性化させていけば、悪性細胞を抑え、人の新陳代謝を強め、人の体の中に良性の菌類・バクテリアなどを増やしていけば悪性菌の繁殖を抑えていくことにもなります。

むかし野菜は不妊症に悩む方、アトピーに苦しんでいる方などを助けてくれています。

私たち家族もこの野菜達に感謝しております。おかげで20年以上病院に行っておりません。

 

農業崩壊がもたらすものーその二

2025.7.6(晴れ)最高温度35度、最低温度26度

 

「人間は生きているのでは無く、自然界に生かされているだけで特別な存在では無い」

地球上のあらゆる生命は「生きるために食べている」逆の見方をすれば「食べるために生きている」人間以外の生命体は、毎日、食べるために活動しており、食べるものを得ることが出来なければ死が待っているのです。

生命体は有機物です。常に他の有機物(命)を頂いて命を繋いでいます。それ故、私は何のために生きているのかと考える人間は自然界に対して極めて不遜です。

古代から人は食を得るために一所懸命に働き、あるいは、命をかけて闘ってきました。

それだけに、その食はどこからもたらされているのか、命を繋いでくれる食に関心を持たないとしたら、自然界では異常な存在なのです。

      草木堆肥の主原料となる雑多な剪定枝の破砕作業風景

この破砕屑や葉っぱの中には多彩なウィルス・放線菌・微生物・小動物が棲んでおり、

さらに、命を育てるバランスの良いミネラル分が含まれている。

この草木堆肥がほかほかな豊かな土壌を育て、その土が美味しい野菜を育てる。

 

農業は気候などによって変化していく野菜等に対処していく人間の経験と勘、なにより愛情が必要になります。農業生産はものを作っているのでは無く、生きている農産物を育てているのです。

日本の農地の60%以上は小規模な圃場しか無い中山間地にあります。農業は政治家達が頭で考えているような大規模化・省力化・機械化・効率化だけでは対応できません。農産物は工場ではなく自然の影響を承ける農業現場で育てているのです。

大規模農業に向いた平野部の農業と中山間地の農業の在り方は分けて考えねばなりません。

                フルーツトマト

今年は例年より二週間早くトマトの最盛期を迎えそうです。

気温が上がり、梅雨が早く上がり、圃場は乾燥しております。こんな環境が

トマトには適しているのです。ただ、高温障害や病気が発止する恐れが出ています。

 


成長の止まった先行きの見え難い日本の経済は、物価高騰と低賃金の悪循環に陥っています。

そうした市場環境の中では、国民のマインドは低価格の方向へ向かっております。

量や価格にのみ関心が集まり農産物の健全性や質を軽視してはなりません。

健康を害しては医療に頼る事になりかねません。これこそ本末転倒ですね。

消費者にも賢明な価値観が求められる時代になりつつあります。

 

 

農業崩壊がもたらすものーその一

2025.7.5.(晴れ) 最高温度34度、最低温度26度

 

   むかし野菜の邑スタッフ全員でゴーヤの棚を作っているところ

 

むかし野菜の邑では外部農園・内部農園・むかし野菜の邑のスタッフ10人による

共同作業・共同出荷・共同加工を行っています。

野菜畑は約2ヘクタール(町歩)、穀類畑は約0.6ヘクタール、自然栽培米は2.8ヘクタールです。

野菜と穀類栽培には全て草木堆肥(自然栽培)を独自に作って施肥しております。

除草から栽培・管理まで全て手作業です。多大な労力が掛かり一農園だけの労力では

無理があり、スタッフ全員による共同作業が不可欠になります。

そのための労働責任(作業分担)と収益分配に工夫が要ります。

農業はタイムカードの世界では無く、働いた人には応分の報いがなければならず

それなくしては続けて行くことは難しい産業なのです。

例えば、給料・生活費の他に、パートさんなどは農園で採れた野菜などは畑から

持って帰っており、生活の一部(家計の助け)になっております。

 

自然栽培などの有機野菜・農産物生産活動の多くは大規模化や機械化はできません。

自然栽培では除草剤の散布はできませんので労力を要する除草作業が必要になります。

化学肥料や畜分などの有機肥料を使いませんので、堆肥作りや施肥作業に労力を要し

ます。

少量多品目栽培ですので、皆様の想像以上に多大な知識と経験と労力を要します。

そのため、一人の農業者で最大4反(1,200坪)の生産管理が精一杯です。

それも共同作業として人員を投下してやっとです。

(これが当農園がグループ営農体制を採用している理由です)

お米から穀類・多品種生産生産で5.4ヘクタールを約8人のスタッフで共同作業を

している理由が分かって頂けたかと思います。

                多品目栽培
この農地は約4反です。(0.4ヘクタール)

トマト・南瓜・さつまいも・ピーマン・里芋・枝豆他14種類の野菜が育っています。

 

多くの有機野菜生産者は家族単位で行っているのが実情です。いずれも小農業零細農業

です。お米の生産にしても多くは兼業農家であり、特に九州では中山間地が多く国が

推奨している大規模機械化農業は不向きな農地が広がっております。

アメリカなどの広大な農地は日本には存在しないのです。

例えば、1エイカーと言うアメリカの農地の単位は日本では100ヘクタールに該当

します。そこでは除草剤・農薬・化学肥料は不可欠です。これを粗放農業と言います。

国は農業の効率化と称してこの大規模農業(粗放農業)を日本でもしなさいと言って

いるのです。

国及び政治家・メディア・有識者が論じている農業の近代化や効率的な生産活動

は実質出来ないのです。

多くの国民達が農業の実態と本質を理解して頂かない限りは、叉、政治家や有識者

無知を知って頂かない限りはこの国の農業は崩壊してしまいます。

日本には小規模農地しか存在しないのですから、それに合った農業の形があります。

そして、食糧確保という政策をしていない国は滅びるしか無いのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

農園日誌

2024.11.16(土)曇り、最高温度20度、最低温度16度

 

            大分県朝地の普光寺磨崖仏

 

日本で一番大きな磨崖仏がここ大分の田舎にあります。

大分には臼杵石仏・国東・耶馬溪他、多くの石仏群が残っています。

この地は神社仏閣・密教道祖神に溢れた文化があった地域だったのでしょう。

畑仕事の合間に気分転換に立ち寄ってみました。

 

                害虫が群がるキャベツ

 

今年は、農園を開いてから20数年間で最も野菜が育たない年でした。

春過ぎて酷暑の夏の期間が余りにも長く続き、9~11月と高温多湿の気候に晒され

種を蒔いても満足に野菜ができない気候が続いております。

 

               ほうれん草の畝

 

多くの葉物野菜は3回目の種蒔きでようやくここまで育ちました。

日本の気候は偏西風の蛇行・海水温の上昇・チベット高気圧及び太平洋高気圧居座り

などなどの要因が重なったためでしょうが、明らかに農業、特に露地栽培が難しい

状況になっています。

真夏の長期居座りと高温多湿気候による秋の消滅のせいでしょうが、蕪・大根・

人参・葉野菜・キャベツ・白菜など歯抜けになったり生長が遅かったりで苦境に立

たされております。

それだけに今までの経験と実績やセオリーが役に立たず、毎年めまぐるしく変わる

気候の変化に即応する能力と勘が必要になってきました。

どうやらこの傾向は世界的な農業及び食糧危機に繋がって行くように思われます。

国は農業及び食糧危機に向かい合おうとはせず、過去の実績や慣行あるいは各省庁

の縄張り争いに終始しており、相も変わらず既得権益擁護の政策しか無いようです。

 

国民の関心も薄く、日々の生活に追われ日本の未来や子供達の将来にも目を向け

ようとはしない現状がそれを助長させているのです。

農業の一現場からは大きな危機感の提唱と警鐘を鳴らすしかありません。

 

夏野菜(茄子等)が終わり、キャベツ・白菜・ほうれん草などの秋冬野菜が

ようやく生長を始めております。

 

 

11月一杯までは農園の苦境(それは消費者も同じです)は続きそうですが、

12月に入るとそれも緩やかに解消へと向かうと思います。

数万本の玉葱の苗を定植し、一年間の恒例行事がほぼ終わりました。

 

朝地町と並ぶ竹田市にある岡城跡です。

あいにくの霧雨が降っており、季節もやや早く紅葉は見られませんでした。

この国の形ー「日本の農業の未来と食糧安全保障」ーNO1

2024.6.22(土)雨、最高温度29度、最低温度22度

               南瓜・瓜系の圃場

 

(世界的な食糧危機と言う課題)

世界の食糧危機はもうそこまで迫っており、それにはいくつかの要因があります。

私が農業に取り組み始めてほぼ30年、明らかに大きな変化が出始めております。

それは野菜作りを始めて感じたことですが、日本の四季がなくなりつつある事です。

九州の露地野菜は秋冬・春野菜と夏野菜に分かれており、さらに言うと雨季と乾季に

分かれ始めております。

今までセオリー通りに季節毎に行ってきた野菜の種蒔きや植え込みは役に立たなくな

っており、農業者の経験だけではなく天気の変化を先読みしていく動物的な勘(センシ

ング)が必要になってきております。

当農園では気候が読めない時は、捨て植え・早植え・遅植えなどを行います。

栽培適期がなくなりつつあり、どこかの時季にうまくゆく事があるからです。

これも定期購入を行って頂いている直接購入のお客様に野菜が途切れないための一つ

の工夫です。

 

地球温暖化はなにも暖かくなったと言うわけでは無く、冬は極端に寒くなったり、

逆に暖かくなったり、夏は雨が全く降らなかったり、集中豪雨となったり、台風が

連続して襲ってきたり、とにかく気候が不安定になってきており、農産物の安定的

生産が難しくなっています。

いつどこで天保の大飢饉が起こっても不思議では無くなりました。

「気候不安定化が第一の要因」です。

これは地球規模で起こっており、毎年どこかの国や地域で大不作となり、世界の穀倉

地帯でも頻繁に起こる危険性に満ちあふれております。

 

 

近代農業(肥料と農薬)が定着化してほぼ二世紀を経ています。日本は欧米に比べて

約半世紀遅れて近代農業が入ってきました。

アメリカ中西部の大穀倉地帯・ロシア経済圏の中央アジアの大穀倉地帯などが広く知

られております。除草剤も含めて肥料と農薬を多投して農産物を得る近代農業では、

土壌汚染と塩基化が進み、その土壌には菌類・微生物などが棲めなくなっており、

土壌は衰え、再生が難しくなり、砂漠化が進んでいます。

結果として近い将来、それらの穀倉地帯は不毛の大地へと変わっていく危険性が高ま

っています。

「化学肥料と農薬による土壌汚染」が第二の要因です。

当農園では、畑に化学物質を持ち込まないために、そして、高窒素栽培の弊害を避け

るために、草木堆肥施肥に切り替えて菌類・微生物たちによる土作りの途を選びま

した。10年以上経過した圃場では近代農業(慣行栽培)に比して、収穫量が上回り

始めております。

勿論、野菜の美味しさや栄養価は慣行栽培の比ではありません。それはすでに皆様

が実感されていると思います。

 

               パプリカの支柱立て

文明の進展により、あるいは、資本主義の負の局面(格差社会)が表面化してきており、地域で農業を営んでいた人達が都市に集中し、農産物生産活動が低下しております。

都市部と農村部の貧富の格差が広がり、農業地帯から仕事を求めて都市部に人口が

流れ込みます。富裕層と貧困層が分離し始め、結果としてどちらも貧しくなっていき

ます。

経済がグローバル化する中で、権力や資源などの覇権を争い、国家間の、あるいは、

民族の不満や軋轢が表面化し、自国主義が台頭し始めました。

世界で分担していた食糧生産と供給体制が壊れると、食糧自給率の低い国、あるいは

食糧生産が難しい国では「明日食べるものが無い」と言う現実に直面します。

グローバル経済がもたらす食糧安全保障の危機」が第三の要因です。

 

これらの三つの要因が重なった時、極めて深刻な世界的な食糧危機を迎えます。

特に先進国の中でも特別に食糧自給率の低い日本では大きな問題に直面することに

なるでしょう。

           由布市にある自然栽培の穀類畑

ここでは冬に麦の種を蒔き、夏には大豆を育てる二毛作栽培を行っております。

除草剤を使わず、人の手により除草作業を行い、草木堆肥を振り、土を育て3~4年で

ようやく収穫が出来るようになりました。

おそらく、世界でも唯一の自然栽培の穀類畑でしょう。

ここで採れた穀類はむかし野菜において、ブレンド小麦粉・麦ご飯セット・麦茶・味噌・黄な粉にします。小麦粉からは菓子類・パン類・コロッケ・ピザ・麺類・餃子

などの加工品が生まれています。

 

 

露地栽培衰退

2024.6.9(日)雨、最高温度23度、最低温度17度

 

              久住、三股山付近にて

 

昨日、久住山、山開きの日、深山霧島(久住固有種のつつじ)に会いたくて

スガモリ越えのルートで山に登ってきました。

時折ガスに包まれ、雨も降り、ころころと変わる天気でしたが、何とか登り切る

ことが出来ました。自然が見せる厳しさとやさしさが心地よい。

 

山肌にへばりつくように、低灌木には一面の可憐なつつじが咲いておりました。

厳しい自然条件に耐えて毎年、山人を楽しませてくれます。

最近、山歩きの半数は女性であり、年齢もばらばら。20代の男女も散見され、

彼らが後々、「山人」となっていく。

一人黙々と登っておられる80歳に近い人もちらほらと見られ、

「毎年登られるのですか」とお聞きすると「気が向いたら」と応えてくれました。

そう言う私も今年は75歳ですが・・・

 

 

               フルーツトマト

農園は、今、トマト・茄子・ピーマン系などの夏野菜の初期設定(形を作る)の

真っ最中です。梅雨に入る前に伸びきった草を取りながらの作業が続く。

今年の夏野菜は例年と比して約半月早い。

再来週には九州中部地域も梅雨入りとなりそうです。

 

                  堆肥作り

 

草を均一な厚みに広げている作業風景です。

この上に薄く牛糞を敷き、さらにその上に剪定枝の破砕屑と葉っぱを被せる。

この草木堆肥を使った自然栽培を行っている農家は現在では見られなくなっている。

荒れ果てた田園風景にぽつんと立てられたビニールハウスの風景が見られる。

施設園芸です。今では水耕栽培が主流となっています。

この施設栽培では農業者の経験と勘は余り必要ではなく、AIなどを使った管理栽培

となっている。

メディアや国及び農協などはこう伝えている。

天候に左右されず、経験や勘を必要とする農業者を育てる事をせずとも、安定した

農業生産が出来ると。

この施設園芸では限られた野菜の生産しか出来ず、さらに味や栄養価も乏しく

美味しい野菜生産は難しい。

さらに厳しいことは、田園風景が荒野に変わり、水路は維持できず、自然環境は

守れなくなります。

農業人口は益々減り、種物屋さん・農業機械器具製造者は少なくなり、

農業インフラが壊滅していきます。

一体誰が食の健全性を保ち、食糧確保を行っていくのでしょうか?

 

自然を慈しむ心が廃れていく事を悲しんでいるのは私だけでしょうか。

山歩きは体を酷使し、苦行を行っていると考えている「山人」はおそらくはいない

でしょうね。

 

 

 

PART7.―食の複合汚染―

2024.5.12(日)雨、最高温度25度、最低温度17度

         トマトの仮支柱立てと誘引作業(初期設定)

 

定植したトマトの背丈が30~40センチに達すると竹の支柱を太陽に向けて斜め

50度に傾けて差し込み、トマト上部付近から側枝だけ残し、全ての脇芽を掻いて

いきます。つまり二本立てに剪定します。

すでにかわいい一番果が出来ています。今年は例年より季節の進早く早く6月初旬

頃から出荷が始まるかもしれません。

 

「現在の食は危険が一杯」

 自然栽培を除いて、現代農業において主食となっている穀類生産には除草剤使用が

不可欠となっております。自然栽培の穀類は希少価値があり流通には出回りませんので、消費者は除草剤を使用した穀類を買うしか有りません。

お米に関しては除草剤を使用しない農法を確立した生産者も増えておりますので選択

肢は残されております。

特に麦類はその98%以上がアメリカなどの外国産です。

当然に除草剤を大量に吸い込んだ遺伝子組み換え小麦及び大豆を食べることになります。消費者に選択肢は無いに等しいのです。

野菜等については関心の高い消費者は多少の選択肢を持っております。信頼できそう

な農園から直接買うことも可能です。

 

※過大な労力と生産リスクを伴う自然栽培の穀類生産

自然栽培を行っている当農園としても雑草対策は頭を悩ます課題であり、多大な労力

と収量減退と言う生産リスクを抱えております。慣行栽培の1/3にしかならないこと

も多い。

広大な面積での穀類生産は管理機(土を被覆し雑草を抑える)を使った後にも草刈り

機で畝間の草を刈り取る。そうしないと穀類は雑草に抑えられて生長しません。

               大豆畑の除草風景

この圃場は約4反(1,200坪)の穀類畑です。大豆の収穫を行うまで都合3回の

除草作業を行います。この広さを手作業で草を引き抜くなどとてもできません。

管理機・草刈り機を使いますが、収穫時期には草に覆われて、大豆を探すのが大変な

くらいです

農産物以外でも加工品・菓子類・パン類・麺類などに含まれている日本の食品添加物

の数は世界でも類を見ない多さです。

保存料から始めて、甘味料・酸化防止剤・乳化剤・腐敗防止剤・滅菌剤・着色料など様々ですが、添加物の種類を明示せず、およそ、3,850種類です。

ちなみに危ないのではと思って居られるアメリカですら、1,800種類です。

日本は間違いなく、食品添加物王国なのですね。

これについて、論じている東大の名誉教授(有識者会議の主要メンバー)の言い方を

聞いているとこうです。

「添加物の許認可の際は常に実証実験は行っております。人体に影響を及ぼしそうな

薬品については、一日に摂取する許容量があり、その範囲は必ず守るようにしており

ます。さらには、食品添加物を無くしたら日本の食品製造業は立ちゆかなくなり、

流通は麻痺してしまいます。そのため、日本の経済を円滑に回すためには絶対に食品

添加物は必要なのです」

皆様はこの考え方をどのように受け止められますか?

確かに自然界にも毒素はあります。例えばほうれん草のシュウ酸は毒素であり、

それはおよそ毎日ほうれん草を1キロ食べ続けたら危ないと言う程度のものです。

化学合成された食品添加物は本来は自然界には無いものです。これらが遺伝子に組み

込まれ私達の子孫にどのような悪影響を及ぼしていくのか計り知れません。

現にアトピー(原因不明という意味)・アレルギーなどは過去にはほとんど無かった

ものです。

何の罪も無い自分の子供が重度のアトピーやアレルギーに苦しんでおられます。

何らかの自然界に無い成分が遺伝子を変化させているようです。それが子供さんに

受け継がれていくのです。

ほとんど全ての食品に添加物が皆様が分からない名前で入っております。

一般的な日本人は、一体一日にどの位の種類の食品添加物の入った食品を食べている

のでしょう。

それらを合算すると、その学者が言った一日の許容量を遙かに超えた食品添加物

体内に取り込んでいるのでしょうね。


当農園が毎週水・日曜日に開催している農園マルシェでは、お米から麦類・大豆製品

まで全て自然栽培の原料を使って、野菜の他に、菓子・惣菜・パン・漬け物・味噌・

黄な粉・餅などを販売しております。

ほとんど完売状態です。今後は生麺・餃子・あられなどの製造を模索中です。

それらの加工品には一切添加物は使用しておりません。素材を活かした素朴さを追求

しています。

勿論定期購入の方へは菓子惣菜以外はお届けしております。

 

食の安全性は、日本の男社会では「忖度」社会となっており、余り語られることも

ありません。

家族の健康を守っている女性が厳しい目を向けるべきだと思います。

日本の政治はそのようなことも全てクローズしており、又、現在の日本の報道は自粛

されておりますから消費者へは真実が伝わりにくくなっております。

食品表示法の撤廃が現在国によって検討されているようです。そうなると、遺伝子

組み換え作物・ホルモン浸けの畜産物は完全にフリーとなります。

食品添加物も消費者の知らない間にさらに増えていくことになるでしょう。

日本は今では世界の中でも食の安全性劣等国になっているのです。日本人はモルモットではありません。

 

日本の消費者の方は、もっと「食の安全性」に関心を持つ必要があるのではないで

しょうか?

自らの健康は自分で守るしか無い時代に入っていることをもっと認識しておいたほう

が良いと思います。

安いものにはその理由があり、やや高いものには生産者の思いと労苦が秘められて

おります。


消費者やメディアでは、安心安全な野菜として無農薬のことばかりに関心が寄せられ

ているようですが、農業現場の実態としては害虫が多発しており、有機栽培であろう

と季節によってはある程度の農薬を使わないと野菜が集荷できなくなります。

そうなれば農業者は生活が成り立ちません。本当に怖いのは分解し難い除草剤・浸透

性農薬であり、効き目が長く持続する緩効性農薬の多投入であり、慢性的な肥料の畑

への多投入によって引き起こされる土壌汚染なのです。(塩基濃度が上がり、硝酸態

窒素と言う毒素による土壌汚染)世界の穀倉地帯と言われているアメリカの中西部や

ロシアの中央アジアなどは不毛の大地に近づきつつあります。これらのことはほとん

ど消費者へは伝わっていかないようです。

自然循環農業では化学物質を土に持ち込まない、残さないことと、有機物残渣(草木)・菌類・微生物・小虫・小動物などの食物連鎖のある生きた土が最も重要視され

ます。