
「晩秋」-実りの秋 11月
徐々に一日が短くなり、午後5時を過ぎるとあたりは暗くなります。
短い秋が足早に過ぎていくこの季節は、追い立てられるかのように冬野菜の種蒔き・定植とほとんど毎週、大根・蕪類・人参などの根菜類、白菜・キャベツ・ブロッコリー・カリフラワーなどの甘藍系野菜、ほうれん草・葉物類・サラダ系野菜を植えていきます。
生長の遅くなる季節ですから、また、すぐそこに寒気が迫っておりますので、急ピッチで野菜達が畑に埋まっていきます。
1~3月頃に出荷予定の冬野菜達は、この時季に種を蒔き、あるいは、定植します。
夕方、暮れなずむ夕焼け空と朱色に染まった野菜達を眺めながら帰宅する。
10~11月に掛けて来春収穫する3万本の玉葱の一斉植え込みが始まります。
極早生・早生・中早生・晩生とありますが、最近の気候では極早生・早生に絞った方が上手くいきます。極早生は3月末頃から収穫が可能になります。
エンドウ類・空豆などの豆類などの種蒔きが始まります。直播きとポット蒔きを併用し、ポット蒔きは植え次ぎ用に使います。
秋に芽を吹き、越冬している間に根を張り、暖かくなるのを待ち、4月に実を付けます。
あまり早く蒔いておくと、大きくなりすぎて冬期に寒に晒され傷んでしまうこともあります。
11月は一日ごとに日の入りが早く感じ、夏と異なり、畑は「静」の空間となり、一年のうち、もっともきれいな季節となります。夕方、帰る前に畑にしばし佇み、「秋の日はつるべ落とし」と言うように畑の夕景は荘厳で美しく、いつも見とれてしまいます。
晩秋、夏野菜が最後の力を振り絞って実を付ける「終わり旬」を迎えます。
不格好でも一番美味しいと思います。この時季の夏野菜を「落ち野菜」と呼んでいます。
成長が遅く未熟野菜ではないが、味香り旨味が凝縮していて、「落ち茄子は嫁に喰わすな」と言われた夏野菜達は通常では市場に出回ることはありません。
嫁いじめが行われていた家長制の時代は終わり、女性優位のこの時代、この格言は時代に合っていないようですね。
11月下旬、大豆の収穫・脱穀作業を行います。
除草剤を使わないため、大豆が草に負けてしまい収穫量は1/3あるかないかで、成長不足ともなり、未熟大豆も多い。そのため、収穫時期が遅くなり次の麦蒔きが遅れてしまいます。
これが大きなネックとなっており、さらに発育時期の7月は乾季の季節を迎え実を付けることが難しく、益々、大豆の自然栽培の難しさに直面しております。
今年は、田圃ではなく畑作地を開墾し、大豆を蒔く前にこまめにトラクターを掛けて雑草を封じ込めることにしましたが、やはり結局はスタッフ全員での人海戦術による除草作業を行わざるを得なかった。
大豆の収穫が終わったら、直ちにその圃場に草木堆肥を撒き麦の種を蒔きます。
大豆と麦の二毛作です。麦は今の処、中力小麦・古代餅麦(弥富小麦)・裸麦の三種です。小麦アレルギーの子供さんが増えて、何とか美味しい麦を使ったおやつを食べさせたいとの思いから8年前から作り始めました。アレルギーの要因は恒常化した除草剤、高タンパクにするためにグルテンの多い品種同士を掛け合わせたハイグルテン小麦、そして化学肥料を多投する高窒素栽培にあると仮定して、それらを全て排除し、ノン除草剤・草木堆肥のみの施肥による土作りを始めて3年。ようやくアレルギー反応を起こさない小麦が完成致しました。
※アレルギー反応体内の抗体が異物が入ってきたと認知して起きるのがアレルギー反応です。つまりは、ハイグルテン仕様や恒常的に使用する除草剤は体内では異物と判断されていることになります。当農園ではグルテンの少ない中力小麦と古代小麦(一粒小麦)を栽培し、それらをブレンドすることによって、抗体反応が出ないようにしているのです。
ビーツは捨てる処がありません。幼い時は茎や葉をサラダにして食べ、株が太ってきたらボルシチやじゃがいもと合わせてポテトサラダ・酢漬けにしたり、茎はきんぴら風に炒めます。野菜の血液とも言われ、血をさらさらにしてくれます。






















