農園日誌ーこの国の行方Ⅲ

26.3.26(水曜日)曇り時折雨、最高温度18度、最低温度6度
 
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四番の畑に咲くプルーン
の花
 
未だに実が成らない。
今年も春を迎え、
満開になる。
 
春本番の陽気が続く。
畑からビニールトンネル
が消えていき、幼苗が
顔を出す。
剥ぐ度に、除草をする。
野菜より当然に、草の
成長のほうが早い。
 
今後は越冬野菜から
春蒔き野菜へと移り
変わっていく。
 
育苗ハウス内では
ポット苗が処狭しと
定植の順番を待って
いる。
 
 
3・4番の畑では、蕪類・サラダ系・葉物などのアブラナ科の野菜達が一斉に
花芽を持ち始め、食べられるうちに出荷を!と、慌しい追い出し作業(出荷)が
続く。早く畑を空けないと春・夏野菜が植えられない。
毎年の恒例の風景が延々と続き、足腰に負担がかかる。
 
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7番の玉葱畑。
一辺が約80mの畝、9列
に玉葱が植わっている。
今年の寒い冬の影響で
かなり成長が遅れており、
莟立ちの玉葱がかなり
出そうで、心配。
 
それに加えて、この畑の
除草作業は・・・
仏の座という赤い花が
満開なのがうらめしい。
早くしないと草に負ける。
 
今年の春から佐藤自然農園を中核とした「むかし野菜の邑」グループを立上げ、
若い農業参入者達を迎え入れ、自然循環農法の継承者育成に向けてスタートを
きる。
当農園も含めて、自然農の平野さん・同行者の佐藤雄二さん・椎茸の田北さんと
皆、後継者がいない。当農園でこの農法をみっちりと習得し、それぞれの後継者
となって欲しい。
加えて、自然の姿で仕込まれる純粋の発酵食品である漬物・味噌の加工品や
自然農で育つ大豆・米・麦・黍などをこのグループのみで生産していかねばなら
ない。信頼して頂いているお客様(食を共有する仲間達)のためにも・・
 
残念なのは、今年の春、4月から消費税が8%となる。
今までは内税で何とか凌いでこれたが、これからはお客様から消費税を頂かねば
むかし野菜グループも立ち行かなくなる。
食品に、まして農産物に消費税を課すなど、許されることではない。
「食」は生きるためには不可欠であり、決して嗜好品や贅沢な商品とは違う。
まして農産物は付加価値が付かない。自然循環農法は労力の塊りであり、
それだけに腹立たしい。
 
その消費税の使い道が無駄な公共投資役人天国の国に浪費されていくことに
なる。これに国民に仕方ないという姿勢が垣間見えることがなおさら腹立たしい。
もっと怒っても良いのでは、と思わざるを得ない。
後世に大きなつけを残すことになり、戦後最悪な内閣となるだろうし、それを選んだのも日本の国民ということになるのが悲しい。
 
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ある日曜日のお昼時、
畑で農作業を手伝った後、
みんなで食事の風景。
威張って座っているのが
私の長女。
今年の4月には出産を
控えている。
腹の子が出来たら
孫の数、実に8人となる。
かまびかしいことおびただ
しい。農園は託児所に・・
大勢で育つこのような風景もいまは少ない。