農園日誌Ⅲーむかし野菜の四季

2021.3.15(月)晴れ、最高温度16度、最低温度8度

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           春3月、すももの花が満開となる

 

李(すもも)は去年あまり実を付けず、植えてから4年目を迎える今年は、

少しは実を付けてくれるだろう。

ただ、すももが実を付けるのは6月中旬頃になるため、梅雨時期と重なり、

腐ってしまうことが多い。一昨年はかなりな収穫があり、定期購入のお客様

には随分と楽しんで頂いた。

 

 「失われた先人達の叡智」ー日本古来の有機農業の復活ーというタイトルの

本の執筆もようやく終わり、3月下旬には発刊する予定です。

10数年間、書き続けてきた農園日誌の集大成版でした。それをいざ!本に

するとなると、これが大変な作業でした。6ヶ月間も要しました。

この本の内容を消費者向けにするのか、農業を志す人向けにするのか、悩みま

したが、結局、入門編と致しました。

ただ、書き終わってみると、物足らず、これでは実際の農業現場ではどうして

良いか分からず、中途半端な気持ちだけが残りました。

例えば、草木堆肥をどの程度振れば良いのか、巻物(白菜やキャベツ)などの

窒素分を欲しがる野菜はどうするのか。木もの野菜(茄子・トマト・ピーマン)

などの追肥はどうするのかなどなど、一切伝えていない。

これから、自然栽培の実践などの農業本(専門編)の執筆を始めようと考え

始めてはいる。気力が回復すればの話ですが・・・

 

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               エンドウ豆の手

 

10本の畝にエンドウ系の豆を植えており、蔓が登り易いように枝付きの竹を

差し込んでいる。今年は例年より早く実を付けそうです。

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           花が咲き始めている空豆(二番の畑)

4月から7月初旬は、豆類のシーズンとなる。

4月中旬は絹莢エンドウ、スナップエンドウ、4月下旬は実えんどう、5月は

空豆、6月はインゲン豆へと続く。

 

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            除草作業を終えた人参の畝

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             除草作業中の小葱の畝

この小さな命は圧倒的に旺盛な草に負け、除草作業を怠ると、いつのまにか

消えて無くなってしまう。この草取り作業が農家の悩みの種です。

一人で行うと朝から夕方まで掛けてまるっと2日ほどを要する。

 

初春、農園には小さな命があちこちで人の手を待ちながら育っている。

この時季、農業人は種蒔きに、定植作業に、除草作業に追われ、休んでいる

暇は無い。