農園日誌Ⅲーむかし野菜の四季

2020.10.21(水)晴れ、最高温度25度、最低温度15度

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              九条葱の土寄せ

 

季節は進み、はや、10月の中旬。

夏野菜から秋野菜への移行期、束の間の端境期の野菜不足に悩んでいたと

思ったら、捨て植えをしていた秋インゲン豆・秋ズッキーニなどの孝行娘

達が実を付け始めている。

サラダセット・ほうれん草・蕪類・筍芋・里芋・さつまいもなども続き、

来週は何を出そうかと考え始めていた。

今年は余りの気候変動に野菜達も対応できず、真に難しい年でありました。

 

農園日誌が滞っておりましたのは、忙しいのと、むかし野菜の小冊子を

書こうと思い始め、その原稿を書いておりましたからです。

やはりこの農法は日本人の先人達の貴重な叡智であり、このまま終わらせ

てはいけない、次に続けて行かねばならないという思いから以前から書こう

と決めておりました。

その御報告は、別の機会に・・・

 

2020.10.4  世界は、今、

 

日本学術会議の委員選定において、新総理となった菅総理が自らの意にそぐわ

ないメンバーを外した。批判を受けて、彼が述べた言葉が官房長官時代と同じ

く、「法に基づいて適切に対応した結果である」と応えた。

ここは日本なのかな?と感じた方も多いのではないだろうか。

中国の一党独裁政権が発した言葉とまったく同じではないか。

学術会議と言えば、学問の府であり、むかし、学生時代に大学の自治を守る

ため、全共闘に属し、活動した時の事を思い出してしまった。

これが何のことだか理解しない若者や市民が増えている。自分には関係が無い

と思っていることだろう。

自由に発言できると言う事を当然のことだと受け止めて居られるのだろうが、

それができなくなる恐ろしさを皆知らな過ぎる。香港を見れば分かるだろう。

国民が知らないうちに、報道管制(日本の場合は忖度であるが)を受けたり、

真実を語る人を公の下には出させないようにする。

時の政権の思うとおりに規制していく。それがやがて法律となり、国民を縛る。

日本が利権・既得権・時の政権を守り維持していく規制(統制若しくは独裁)

国家であることを皆様はご存じなのだろうか。

自由の国、アメリカも今回の大統領選挙で、国民が分断されていることがよく

見えてきた。

良きにつけ、悪きにつけ、民主主義と自由の下に世界の秩序を守ってきた国の

今の姿である。

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世界は今、自由と寛容性・利他主義を失いつつあり、独裁国家・利権国家・

自国主義が蔓延している。その利権の裏側には常に大企業・政治家・官僚を

含めた利権集団が存在している。

その背景は、国民の自己愛が深まり、自分の周りしか見ようとしない。

その隙間が拡がれば拡がるほど、政権は国民を御し易くなる。

世界がグローバル化していくにつれ、大企業も内部に溜め込んだ資金を株

などに運用し、マネー本位・投機社会へ変わりつつあり、資本主義も行く途を

失いつつある。

アベノミクスは株価を引き上げ、その内部留保資金を守ろうとする。

社会は階層社会から階級社会へ、格差は限りなく広がり、富や地位から外され

た市民はさらに困窮して行く。中小企業や地域経済や農業者は見捨てられてい

くことになる。

働き場を失った困窮者が増え、国内消費は限りなく下がっていくことになり、

内需の貧弱な国家や経済は必ず疲弊していくことを国民は知っているのだろうか。

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                農園のピザ

ノン除草剤・草木堆肥施肥により5年掛けて土を育てた古代麦と筑後いずみ(中力小麦)のブレンド粉を、

ピザの台にして焼き上げたもの。アレルギー・アトピーの方にも安心して食べて頂ける。麦の味香りと

やや固い食感が美味しい。落ち茄子・落ちピーマンなどの野菜をトッピングしています。
 

新しく発足した菅政権への支持率が上がっている。それも若者を中心にした支持

率が高いとのこと。自分のことしか見えていない若者(若者だけではないが)

が増えている。

この国は一体どこに向かおうとしているのか?

自然と語らい、ひたすら土を見つめていると、人間の動きが逆に良く見える。

歴史はいつも同じ過ちを繰り返す。コロナ時代、経済規模が縮小し続けている。

この時、人は如何に生きていくのか?が問われている。