農園日誌

30.6.14(木曜日)曇り、最高温度25度、最低温度19度

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                       トマトの剪定・誘引作業

 昨日、ジョルジョマルソーから女性シェフが農園の一日体験に訪れた。
何でも今月から野菜の仕入管理担当になったそうだ。
マルソーでは、使う野菜の70~80%がむかし野菜の邑の野菜であり、小西オーナーシェフの期待を背負っている。
すでに取引を始めてから15年。最初は色々とぶつかってきたが、今ではジョルジュマルソーの顔になっている。この野菜が無くなれば、全ての料理メニューを、調理方法を変えなければならなくなる。それでは、マルソーではなくなってしまう。
それだけに小西さんが気遣うことは只一点、農園主の健康である。


難しいトマトの剪定作業を指導を受けながらではあるが、手早くこなしていた。
素材を如何に活かすか、時季時季で変化していく野菜の取り扱い方、牛蒡は剥かない、水に晒さないなどなど、お話をしながらの作業であった。
本人はと言うと、「楽しかった」そうだ。
「小西さんは貴方たち若者に何を期待しているのだろうね?」と聞くと、「厳しいですし、我が儘です。それでも、お父さんみたいに思いやってくれています」と答える。
「彼とはこのように約束したんですよ。ある程度軌道に乗り、形になれば、今度は後進達を育てよう」と・・・
今、彼は、それを実践しているのだろうねと答えた。

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                  トマトの支柱立て作業

新しい竹を切り出し(追加)ながらの作業であり、ほとんど半日以上をかけてようやく
7畝分の支柱が立った。
これから黒テープを掛けながら、本格的な剪定誘引作業に移る。

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こちらは、今が最盛期となったいんげん豆。

お浸し(胡麻和え)にしても揚げても、煮ても
美味しい。
成平という品種。
いんげん豆の王様。

しかも草木堆肥歴
17年のプラチナ級の圃場。



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トマトにかかり切りになっていると、茄子はこのようにへたり込んでしまう。
初期的な支柱を施してやり、余分な下枝などを除去してやらねばならない。
すでに一番果はなりはじめている。


最近になって、送料が大幅に値上げになって以降、テレビを見て取り始めた方とは異なり、2年間も取り続けて頂いたお客様(仲間達)が突然に休止の連絡が入る。
お聞きしてみると、むかし野菜にはとても感謝しているのですが、単に経済的な事情で、やむを得ずの休止と言うことであった。
流石に数年も取り続けておられる方は頑張っておられる。うちの野菜が生活の一部になっているのだろう。

農園主はこのように考えている。

今回の物流費の大幅な値上げにより、スーパーなどで売られている野菜も含めて
一品当たり、20~30円ほど値上がりしているはず。
送料(コスト)だけみると、高いでしょうが、ご家族の健康には代えがたいのでは無いでしょうか。
頑張っている家族やご自分へのご褒美と考えれば、また、生活に不可欠な健全な野菜は常に送られてくる。であれば、スーパーなどへ買い出しに出かける時間も経費も抑えられ、無駄な買い物はしなくて済む。
私たちは、お客様の健康の一翼を担っているという自負心があるからこそ、頑張れるのです。仲間達には頑張って食べ続けて頂きたいと願うのみ。

イメージ 5梅雨に追いかけられるように一本葱の植え込み作業を急ぐ。

この葱は、真夏の酷暑
を、乗り越え害虫にやられ、今からサバイバルな戦いが待っている

おそらは、このうち、半分位生き残れば良い方だろう。


(不幸な二国)

一国の総理や大統領は、国民のことを大切に思ってくれている。
それが、本来の為政者の姿であろう。
偶々、かって太平洋を挟んで、不幸な戦争をしてきた両国。
偶々、その二国の為政者が、己のための政治を行っている。
彼らには、国民はいない。
彼らは、自己都合でどのような言葉も、どのような嘘も平気でつくことができる。
まるで、幼児の嘘のように。この幼児は恥と言う言葉を知らない。悪魔に魂を売り渡したようにも見える。
それを批判することは容易い。
でも決して忘れてはいけないことは、かれらを積極的であろうと、非積極的であろうと、選んだのは国民なのです。
この国は、あるいは、世界は、自由主義では無く、利己主義(自国主義)に走ろうとしている。そこには相手を思いやる心が失われつつあることが不幸なのです。