農園日誌Ⅲーむかし野菜の四季

2020.3.11(水曜日)晴れ、最高温度14度、最低温度5度

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              農園は、今、花盛り

4年前に植えた李(すもも)の木にびっしりと白い花が咲き始めた。

今年は、甘い李が皆様に届けられればと願っている。只、李の実が成る頃は梅雨時期に重なり、溶けてしまうこともある。天候次第となります。

 

2020.3.3  農園は託児所となった

この所、農園には子供達の声が充ち満ちている。親達は農作業や加工品作り、出荷作業に忙しく、構っては居られない。農園に設けた乳幼児待機室に孫達が集合させられ、

ほとんど丸一日を過ごしている。コロナウィルス対応による学童の休校によるものだ。
ジージ、暇」と言って相手をしてくれとせがむ孫達。農作業の合間に軽トラックの荷台に乗せ、畑を一周したり、タイヤショベルカーに乗せたりと、この処、ジージは中々に忙しい。

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暇をもてあましており、それならと、漬物用の大根を引き、年長さん達で丸洗いしている。

ところが後がいけない。「ジージ、バイト代は?」と、最近の子供達はちゃっかりとしている。それでも、

労働の喜びとその対価は、子供達の大事な教育なのか・・・

 

コロナウィルス対策は国難と言って良いほどの拡がりを見せている。
保菌者がどれだけいるか分からないし、新型肺炎の発症者や保菌者にすら手が回らない現状では、このウィルスを封じ込めることはさらに難しい。
その検査対策に頭が追いついて行っていない政治や行政があり、日本の政治や役所仕事のお粗末さが露呈している。
その対策の厳しさは分かるが、役所仕事の決まり規則・法律に縛られ、事勿れ主義・前例主義体質の染みついたこの国の体質が、より不透明さや不確実性を高めているように見える。
コロナウィルス対応の終熄は未だ見えていない。まだこの危機は始まったばかりと言えそうだ。
経済の損失は、数兆円にまで昇り、蓄積の少ない中小企業や国民の生活を直撃していくであろう。経済的弱者の痛みが増幅しないことを祈るしか無い。

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エンドウ豆の花。こうしてみると、野菜の花は素朴で実に愛らしい。今年は、約半月早く、花が咲き始めた。

とは言っても、農園の日々の仕事を欠かすことは出来ない。
農園では間もなく、春野菜と夏野菜の谷間の端境期を迎えようとしている。
そのため、この時期は春野菜の種蒔き・定植作業と夏野菜の育苗作業を同時に行っている。
夏野菜の育苗は、三段階に分かれ、先ず一段階は、トマト・茄子・ピーマン系の種を蒔き、ある程度育てば、ポットに揚げ、さらに温床ベット(踏み込み堆肥の発熱を利用)の上で育て、4月初旬頃、定植する。
第二段階は、南瓜・ズッキーニ・胡瓜などを3月中旬頃から種をポットに蒔き、温室で4週間程育て、4月中旬頃畑に定植する。
第三段階では、インゲン豆・枝豆などの直播きとポット蒔きを併用し、遅霜のリスクが無くなる4月中旬頃、発芽させたり、定植作業を行う。

課題となるのは、この時季、草木堆肥の原料となる草が少ないことである。
あちこちで除草したり刈り取った草を軽トラックで集め回り、多目の破砕屑や葉っぱを使って、細々と草木堆肥を作ることになる。
4月上旬頃から一斉に夏野菜の定植作業が待っており、膨大な草木堆肥が必要となるため、毎年草集めに苦労させられている。

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こちらは、空豆の花。かなり大げさな花模様であり、良く観察すると、蝶々のようにもあり、これは昆虫を引き寄せるための自然の造形美かもしれない。

唯、浸透性農薬(食べた虫が死ぬ)などの普及でミツバチなどが居なくなっていることのほうが心配である。

 

このコロナウィルスは、保菌者であっても、発症しない人が居ると言う事は、免疫力や抵抗力を有している健康体の体には、菌が増殖しないと言う事かもしれない。素人考えで申し訳ないが、人の体の抗体が増殖する悪性菌を撃退しようとする。この時、体は発熱していくことになる。
小麦アレルギーなどの現象も抗体と異物(高タンパク=ハイグルテン)のせめぎ合いで起こる現象であり、もしかしてそれと似通っているのかもしれないと思うのです。
ウィルスや微生物などの実態や影響は未だ明確な科学的解明が為されていない。

ちなみにうちの孫達は、常に雑菌の中で育っている。自然の対応力と言うか抵抗力と言おうか、実に逞しい。

これからしばらくは、「ジージ、暇」に付き合って行かねばならなくなりそうだ。

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