農園日誌ー本格的な春到来!

27.4.16(木曜日)晴れ、最高温度19度、最低温度9度

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          春白菜、ようやく巻き始める。待ち遠しい!(二番の畑)

昨年の秋冬は一回しか出荷できず、農園スタッフにはついに届くことは無かった。
掻き落とした葉っぱを集めて漬物にした。皆美味しいね!と言いながら捨てた葉っぱの一夜漬けを喜んでいたことが思い出される。
汚名挽回とこの春はしっかりと育て、おそらくは三回程度は出荷が出来そう。当然にスタッフの口にも入ることになる。最高の土(二番の畑)で育った美味しい白菜になりそう。
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夏野菜の代表、胡瓜やズッキーニ用の畝を研修生三人で作っている。
右は植え込みを終えて、織布を掛けたところ。まだ寒く瓜蝿からも守るための防御
用の布。
昨年はピーマン系野菜が多く、皆様にご迷惑をおかけしたため、今年は人参・胡瓜・ズッキーニ・豆類・オクラなどの夏野菜を増やすつもり。

例年のことながら、春野菜の隙間を縫って夏野菜を植え込むが、圧倒的に畑が足らず、頭が痛い日々が続く。
この農法では、むかし野菜の基準(銀ラベル以上)を満たすには、最低三年の土作りを要するため、急に新たな畑を借りてもそんなに簡単に満足のいく野菜が出来る訳ではない。農園主の頭痛は夏野菜の最終の植え込みが終わる6月まで続く。

研修生の一人、後藤君も今年で一応の研修期間が終わる。彼のためにも新たな
畑が必要になり、竹林の開墾を行う予定ではあったが、地主さんよりお断りに来られた。
この大分市野田地区は市街化調整区域であり、農業以外は土地の利用方法が
なく、安心していたが、なんでも現況農地にすると、地目変更(畑への)が必要になり
売り難いとのこと。竹林のままでは尚更売れ難いと思うのだが・・・
人の欲には際限が無いようだ。

※市街化調整区域
ほぼ大きな市に調整区域が設定されることが多く、公共下水・水道を埋設できない
辺境地や高地にこの指定が行われる。但し、農業や福祉関係の施設には利用できることにはなっている。

農地探しは振り出しに戻り、地域の方に声を掛けて回るしかない。

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じゃがいもの土寄せ作業を
行う。研修生達は三回目の
作業となり、どうにか様に
なってきた。

左端に見えるのはえんどう豆の畝。
いよいよ春本番の気候に
なり、ミニ端境期の野菜
不足は解消の方向に
向かっている。



お客様へのインタビュー方式のアンケートを約200通送った。
私としては150通は返信があると見越していたが、残念ながら110通余となった。
それでも多くの方からの真摯なご回答であり、スタッフ全員で目を通し、私は
三回目を読みながら、連日、個別のお礼のお手紙をパソコンに打ち込んでいる。
自然農の穀類のお話は、「催事等お知らせ欄」のブログにて紹介し、野菜全般についてのご意見や要望には農園日誌にてご紹介させていただく。
(自然農の穀類については、時季が来たら、細部の内容は再度お知らせやら、ご相談いたします)

農園の仲間達の要望はそれこそ様々でした。
葉野菜が多いほうが良い、嫌、多過ぎる。
サラダセットが大好き、嫌、子供が辛いと言って食べない。
サラダ野菜は大好き、嫌、サラダを余り食べない。
根菜を増やして、種類が多すぎて持て余す。

全てのご要望を皆様に合わせることは難しいですが、いくつかの改良点が見つかり
現在、検討し、修正中です。

この中で、サラダセットについては、辛し系を少し減して、子供さんでも食べやすくすることにしております。
量がやや少ない方については、1.3倍~1.5倍の変更をしようと考えております。
根菜系、若しかして根物(芋類)のことかもしれませんが、を増やしてとの要望が
一番多かったように思えます。→人参の種蒔きを増やしております。

様々なご要望について、当農園では基本的には好き嫌いの要望はあまり聞かないようにしております。
今までの14年間の経験では、「セロリが嫌い」が一番多かったですが、それでも
多くのメールのやり取りの中で、調理方法などのご紹介などの説得工作が成功したのか、「セロリが大好き」に変わり、今ではただの一人もこのセロリ嫌いで終わった方はいませんでした。

「野菜は何かの役割を持ってこの世に生まれてきました」
「多くの種類の野菜を万遍なく食べることによって様々な栄養素を吸収でき、体は
自然に再生していきます」

私はむかし野菜によって折角の仲間になれたのですから、みんな健康になって頂きたいという思いを強く持っており、多少の我侭は聞かないことにしております。
真に申し訳ありません。
その中で子供達が、あるいは、ご主人がこの野菜美味しいねって言ってくれている
回答を一番多く見るにつけ、その意を強く持っております。