農園日誌ーかあさん日誌より、

27.4.30(木曜日)雨、最高温度22度、最低温度17度

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        今年もジャーマンカモミールの花が愛くるしく咲きました

初夏を教えてくれる花、そして農園の歴史をずっと見つめてきた花、私の喜びも
悲しみもみんな知っている花。
晴耕雨読の気持ちで主人につられて始めた野菜作り、有機野菜とか無農薬野菜なんて簡単な一言で片付けてもらいたくない思いがそこにあります。
辛くて何でこの歳で、こんな大変な野菜作りをしなくてはならないのかと悩んだことも
いっぱい。
そんな気持ちの中、野菜が美味しい、野菜嫌いだった子供がいつのまにか食べている、アトピーに悩んでいた娘が笑顔になっている、産婦人科の先生から子供にはもう恵まれないでしょうと言われた娘が子供を授かり主人に抱きついて泣いている、
ことなどが、頭の中を駆け巡る。

すべてが野菜のおかげとは言えないけれど、少なくとも私は信じる。
主人も私もこの野菜を食べてくれる人の健康を心を込めて願っているから・・・
心を寄せれば必ず返してくれる心のやり取り。生きている実感がそこにある。

イメージ 2今日、農園は予想外の雨、夏野菜の植え込み
の予定であり、強行する。野菜にとっては
まさしく慈雨となった。午後からは庄内にて
甲州とうもろこし、6千本の植え込みを行う。

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小屋の中から眺めるとこんなかんじ。
皆、頑張んなさい!



今、農園には、敢えてその苦労に身を投じている若者が居る。
「お父さん、お母さん」と呼んでくれている三人の研修生達。
今、私の体は確実に10数年前とは違ってきており、気力と体力の衰えを感じる。
歳をとるとはこういうことを言うのだ、けれど、この歳になったからこそ見えるものもある。
一所懸命に取り組んでいる三人の研修生に私ができる限りのことはしてあげたいが、怖い農園のお母さんを努めていこうとも思っている。

今日ケンちゃん・ジローさんのおかげで珍しい山菜を食べられました。また長生きが出来るね。畑で食べた山菜てんぷらは美味しかったですよ・・啓子かあさん日誌より、

イメージ 4今日、夏野菜、およそ140本を植え込む。

雨降りの中、べとべとになりながら、畝作り・草木の先肥・合羽の中は汗びっしょり

一気に植え込み作業を行い
お昼には山菜のてんぷら
を食する。
皮肉にも植え終わったと同時に、雨上がる。

さっさと植えて昼から庄内にとうもろこしの植え込みにいくぞ!と無情の農園主の声
諦め顔の研修生達。
それでも一日の作業が終わったら今日は随分と仕事をしたな!といった顔・顔・顔
農業者の顔に一歩近づく。

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雨上がりの三番の畑、ここにカモミールの種を蒔いたのは今から10年前