農園日誌ー

30.11.21(水曜日)曇り、最高温度18度、最低温度7度

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                関東からの突然の訪問客

 昨日は、午後から若手スタッフは11.25(日)の農園マルシェ開催へ向けた収穫祭のイベントの集客のため、手作りのチラシ配りに団地を回っていた。
その頃、突然に携帯へお客様から電話が入る。
東京から来ているのですが、そちらの野菜を購入したいので、農園に訪れても良いですか?との問い合わせがあった。
当農園から、農産物を納めている別府のベネフィットと言う温泉保養施設での食事に感動したとのこと。その野菜を購入して持ち帰りたいとおっしゃる。

ここのシェフ、高木さんと言うのですが、素材の美味しさでお客様を喜ばせることにやり甲斐を感じて居られるシェフです。
時折、当農園のスタッフがテストしてもらいたいアイテムを提供して料理を作ってもらっている。(このベネフィットは三ヶ月前頃、一つ星レストランの認定を受けている)

このお客様が当農園を知ったのは、そういった経緯からでした。
お客様には申し訳ないのですが、種蒔き途中の仕事を放り出して、野菜の収穫のために、急いで、二人のお客様と数カ所の畑回りを行うことになった。
冒頭の写真はその時のもので、10数種類の野菜を収穫してもらう。

と言うのも、おそらくはこんな多種類の野菜を育てている圃場を見るのも、まして、直に収穫することも初めてだったのだろう。
しまいには、農園主がもう帰りましょうよ、と声を掛けて初めて収穫体験を終えた。


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秋盛りのセロリの圃場

鋏で切れ目を入れて
外に張り出したセロリの茎をそぎ取るように
収穫する。

緊張のあまり、中々にうまくはいかない。

香りを嗅いで、ため息を付く。美味しそう!


次にインゲン豆を収穫。次第に夢中になってきている。
もう良いでしょう、の一言でようやく終わり。

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一本葱

一人数本を引っこ抜く
わりと簡単。
土が柔らかくできているため、すっと引き抜ける。

下端を丹念に剥き、
柔らかい処をお出ししているとの話に興味を持つ。


そして、万願寺・ピーマンの収穫に入ると、もう時間を忘れて鋏を入れ続ける。
もう心は童心に返って、無我夢中となる。

イメージ 4紫大根

仕事が残っているため
急かして3番の圃場へ向かい、大根・紫大根
赤大根などの根菜類を引っこ抜き、
その食べ方などを紹介、基本的には塩胡椒のみの味付けで
焼くように炒める、摺下ろして、ソバ汁にと
説明。


サラダが欲しいとのご要望に応えて、サラダセットの畝へ誘導。

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およそ、8種類の
サラダ野菜の種が
植わっている。

これらを1~2本づつ
鋏を入れて、
赤ほうれん草も加えて
ようやく本日の収穫体験は終わった。

終わってみれば、2時間を要した。



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東京のお客様はこの時季のフルコースメニューを持って帰られた。

ハウス等の施設農業とは異なり、色とりどりの野菜達が競い合って育っている露地
畑は、回っているだけで、人を和ませてくれる。
まして、このような自然循環農業は、只、金儲けをするために、また、人間の思うとおりにしようとしても、自然に抗うような作付けをしても、野菜達は決して答えてはくれない。自然に順に、育てて行かねばならない。
その農業者の心が少しだけ伝わったのかな・・・

最後に、社屋に帰り、偶々、小麦粉の試食テストをしていたので、味付けなしで、
只、湯がいただけのだんごをお出しした。
全粒粉・3分搗き・3分搗きのふるいにかけたもの、の三種類。
このお二人は、味が良いのは、やはり、全粒粉と答えた。
ふるいにかけたものは、ふすまも無く、のどごしは良いが、どこか一般商品の味や
食感で、どこか頼り無い。


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但、多くの消費者の嗜好は、その頼り無いものを好むことも、分かっている。
が故に、当農園では、特定消費者向けの野菜や加工品作りをやりぬこうと決めている。
時間は掛かるかもしれないし、むかし野菜の邑が大きくなることも無いかもしれないが、そこに我々の思いと信念がある。
11.25.農園マルシェ(収穫体験イベント付き)開催まで残りわずか。
明日からはその準備作業に追われる。(受付締切は土曜日12時まで)
若いスタッフの頑張りに期待したい。当日は、うれしそうな黄色い子供達の声に、
農園は覆われる。