農園日誌ージョルジュマルソーの10周年

26.6.4(水曜日)豪雨、最高温度26度、最低温度18度
 
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                    安心院ワイナリーにて、
 
6.1(日曜日)マルソーの10周年記念パーティが「三和酒類」のワイナリーにて
熊本の赤牛・佐賀の魚貝類・佐藤自然農園の野菜他が協賛し、執り行われた。
マルソーのお客様約50名が参加。
魚の解体ショーがオープニングとなり、お客様がいきなりバーベキューに押し寄せた
当農園からは男性スタッフが3名参加し、焼き野菜に一日中かかりきりとなった。
 
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イメージ 4赤牛・山鳩・オマールエビ
・さざえなどの肉・魚貝類
に混じって、蕪類・人参
にんにく・玉葱・白菜・
キャベツなどの焼き野菜
デザートに空豆実えんどうをお配りした。
 
三種類のレタス系野菜に
肉を合わせ、魚介類に
白菜を合わせる。
最も好評だったのが、紫
大根の摩り下ろしたもの
 
レモンを加えると一瞬にピンク色に変わるパフォーマンスも演出する。
野菜の提供は皆農園のスタッフの手で企画実演を行う。
 
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一流の肉・魚貝類が揃っているのだが、
何故かお客様方は野菜のことしか言わない。
只、美味しい、甘い、食感が良いと・・
お客様方の対応に気疲れした一日ではあった。当農園のスタッフは一口もそれら高級な肉などは口に入らずかわいそうなことをした。
 
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二番の畑、
手前が胡瓜の畝、奥が
ズッキーニの畝。
今年は葉物野菜に比べて
瓜系の野菜の成長が遅い
このままでいくと、6月中下旬
の梅雨時季になる。
 
どうやら、九州地域は入梅したらしい。
玉葱もにんにくもまだ1/3は引いていない。じゃがいもは未だ手付かず。茄子類・
パプリカ系の植え込みも残り、何よりもトマトをはじめ、夏野菜の支柱建ては、
始まったばかり。支柱用の竹の切り出しも含めて、この分では雨合羽を着ての作業となる。体が二つ欲しい。男スタッフにも疲れの色が・・・このような過酷な農作業は経験もなく無理も無い。梅雨時季には食べ損ねた高級食材を食するために、気分転換にでもマルソーにでも研修に行かせるか、と思う。
背中で自然の中での農業の厳しさと楽しさを教えようとするが、足腰を含めて言うことを聞いてくれない。自分の体に頑張れ!と言い聞かせる毎日。
今日も雨の中での収穫作業が続き、雨に濡れた体が重くて寒い。
 
長い間メイン野菜として使ってくれているマルソーですら、肉・魚貝類に重きを置き
野菜はサブに置かれている存在。
現在はお金さえ出せば、美味しい肉魚は食することが容易にできる時代。
むかしは滅多に肉魚は口に入らなかった。その時代でも庶民は健康で強い体を
持っていた。穀類・野菜で栄養を摂取していたのだろうが、随分とむかしは美味しい
(=栄養価に富んだ)農産物を食べていたのだろう。
 
現在では滅多に美味しい野菜にはお目にかからない。つまりは栄養価の薄い野菜
を食べている時代ということになる。
10周年に集ったお客様の口から、直接当農園のスタッフたちは野菜の美味しさを
その評価の高さを聞くことが出来て、先ずは良かったということかな。
 
多くの農人達が競い合って美味しい野菜を作らない限り、肉魚に比して余りにも
低い評価は無くならない。同時に、良質な農産物が人の体を如何に健康にしてくれるかをもっと知ってくれれば、食事のなかでもっと高い市民権を得ることができるし
消費者も含めてレストランの料理人も競って美味しい野菜を探すことになるだろうに
と思わざるを得ない。
若い農人達には誇りを持ってそのギャップに立ち向かっていって欲しいと願う。
 
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 最後はマルソーの食材納入者代表として、野菜の生産者としてご挨拶を振られて
めでたし、めでたしで無事10周年記念セレモニーは終了した。
その後、畑に帰って夕方遅くまで農作業となる。