28.11.16(水曜日)晴れ時折曇り、最高温度18度、最低温度12度
農園は一足早く冬景色(二番の畑)
今年の秋は、8月の極端な乾季の後、初秋9月の波状的な集中豪雨、10月の始めは、湿気と日照不足により、害虫の異常発生に見舞われ、ほとんどの野菜が壊滅していったため、中秋になってようやく種を蒔き、(通常は8月~9月に秋野菜の種蒔きは終わっている)晩秋と言うのに、野菜は未だに幼苗の状態。
11月は例年と比較しても格段に寒いわけでもないのに、成長を速める必要があり、一足早いトンネル張りとなった。寒気が襲ってくると、秋野菜が成長する時間が無く
なるため・・・。
現在、大根・蕪・レタス系・白菜・キャベツ・ブロッコリーなどの成長に時間を要する野菜については、3段階目までの種蒔きを終わっている。(越冬するため、二週間
おきに、6段階に時間差をつけて種を蒔く)
最低温度が10度(最高温度が15度)を切ると極端に発芽が悪くなる。
現在も急ピッチで種蒔きを急いでいる。そのため、圃場以外でも育苗ハウスの中は幼苗で一杯になっている。
全ての野菜の成長が遅れているために、畑の確保がままならない。一体彼らを何処に植え込むんだ!農園主の頭の中は畝の確保のことで一杯となっている。
剪定枝の破砕もしなければ!堆肥も作らなければ!小麦の種も蒔かなければ!
などなど・・・
休園により、迷惑をかけている仲間達に早く野菜を届けねばと、気ばかり焦る毎日。
成長の遅れた野菜の顔色ばかり窺う毎日。
そんな中、10数年来の取引先である福岡のフレンチ、ジョルジュ・
マルソーのメンバーが
訪ねてきた。
野菜万頭・豚汁・焼き野菜など、食べること
食べること!
野菜万頭など一人で
4つも5つも腹の中に
入れる食欲の旺盛さ
これは、むかし野菜の邑グループの新規基地建設に際して、そのお披露目をマルソーとフェルマータパンとの共同開催で行うための事前打ち合わせのために来ていただいたもの。
その内容は以下の通り、
未来へとつなげる「食」の集い
―農産物による地域活性化・将来ある子供達への食作り―
むかし野菜グループとその仲間達より、
レストハウス(新築)
2.日時 4月30日連休を予定(正式には日時未定)
11時~15時半。日は長いので時間の許す限り、
パン
4.参加者 上記三社に集う仲間達(お客様)
5.会費 生産者もお客様も同じく仲間として一緒に会食し、語り合
うため、一律一人5千円
6.食の内容 バイキング形態、マルソーの料理・農園の料理や加工品・
フェルマータのパン
ここでは高級フレンチや農園料理や自然農を基本としたパ
ンなどが提供される。
○草木堆肥で育てた野菜を使った料理のアラカルト(ジョルジュマルソー他)
○素材を活かした炭火での焼き料理(野菜・魚介・肉)
○竈で炊いたご飯・自然農の味噌を使った具沢山なだご汁
○蒸籠で蒸した野菜万頭(肉まん)などの加工品(皮は自然農の小麦)
○搗き立ての餅を煎りたての黄な粉で頂くなど。
7.農園体感会 栄養価が高く美味しい野菜作りの農園現場の体感をしても
らい、シェフの美味しい料理作りを覗く。
記
今回、佐藤自然農園を中核とした生産者グループである(株)むかし野菜の邑の本拠地建設を致しました。
広い軒下は、玉葱・にんにく・とうもろこしなどの乾燥や食のイベント開催にも使えます。付随するレストハウスも含めて、小さな子供さんを抱えたお母様達も安心して食について学べるように、広く市民に開放するつもりでおります。(ここで安全・良質な食を体感する)
安全で美味しい野菜や農産物及びその加工品などを、健康な食の提案として、地元大分だけではなく、日本全国への情報発信基地として活用したい。
さらに、この施設が軌道になり始める5年後には、多くの研修生達も育っており、グループ営農の基地として、由布市庄内地区に、体感型の生産観光農園(生産・加工・販売・飲食・研修)建設を目指そうと考えております。そこでは、佐藤自然農園で研鑽を積んだ若者達が農園主となり、むかし野菜の邑グループとして、農業や食の産業の担い手として自然環境を守り、夢を抱き、
心豊かな邑を広げていくことを期待しております。
今回の催しは、その意味では、「良質な食の提供側とそれを享受する消費者が仲間として集う」ことを願っており、先ずは大分及び九州から全国に発信していく礎と致したい。
ここでは、健全で持続可能な、農業・農産物加工・販売・飲食業に携わる食の提供側とその価値観を共有して頂ける消費者達が集い、その価値観を引き継ぐ「食」事業の後継者達の育成・疲弊していく地域の担い手作り・日本の未来を担う子供達とお母さんの食育・日本古来からの乳酸醗酵食品の継承などの様々なテーマがあり、それらに関わる人間のドラマが繰り広げられると思います。
お客様には詳細が決まりましたら、近々、ご案内をお送りする予定。
小さな一歩ですが、参加される皆様方には何かを感じて、何かを得てお帰り頂きたいと願っております。
この子達に豊かな未来があることを、そのためには今、大人達が何をなし、
何をなさないか。