農園日誌ーみんなで山へ!

26.6.11(水曜日)雨後曇り、最高温度21度、最低温度17度
 
イメージ 1
今日は恒例の春の山登り、深山霧島を求めて、大人6人、子供6人、総勢12人、
 
小さい順に、さーや(二歳)、かける(三歳)、はな(三歳)かおる(四歳)、はると(五歳)、ひなた(七歳)、その他大人はかわいい歳ではないので省略するが、農園ファミリー達。さーや、はなの両人は山登り初体験、皆でお手手つないで余裕の表情、
この後どうなることやら。
 
ここまでは何とか歩いていたが、すぐにさーやが脱落し、ジージの背負子に・・
空はどんよりと曇り、予報では雨ではなかったが、嫌な雲行き。
 
イメージ 2
次第に列はばらけて、長く
伸びる。
登り始めて一時間ほど、
前方に深山霧島の群落が・・
 
イメージ 3
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この登山道は、硫黄山があるため、京都大学の観測所が設置されており、途中まで、舗装道(割れてしまってはいるが)が続いている。
だらだらと長いために余り人気が無い、最近は山ガールと言うらしく老いも若きも
やたら山登りをする人が目立つ。マナーが年々ひどくなるのは山を愛する私達の
年代には辛い。牧ノ戸越えコースは今ごろは大渋滞となっているであろう。
途中出合ったのは品の良い老夫婦の一組だけ。満開の深山霧島と出会えれば
良いですね、と声をかける。
 
イメージ 4
山肌にへばりつくように
咲いている深山霧島の群落
山肌が豪雨でえぐられているようだ。
 
黄山に近づいている。
今日は風向きが逆なのか
硫黄の鼻を付くような匂いが
流れてこなくて助かる。
 
しばらく行くと岩登りが
待っている。
 
 
 
 
今日は子供達が主役。どれだけ頑張れるか、楽しみだ。「かける」はこれで四回目の山登り。普段は「あーちゃん」に甘えているが、ジージに手を引っ張られて登った
ことが自信になっているのか、足取りが随分としっかりとしてきており、登る度に
大きく成長している。
子供は何故か、岩山では高いほう、高いほうに登りたがる。そこに山があるからなのか?急坂の登坂は足位置や足の運びが重要、そのため、途のルート選びが
最も大切になる。そんなことも教えながら、途選びの訓練。「かける」はジージこっち
と聞いてくる。
 
イメージ 5
岩場を「さーや」以外は
自力で登った。
その姿が心なしかたくましく見えてくる。
ようやく鈴ガ森峠に到着
した。三股山の満開の
はずのつつじは残念ながら虫害により、壊滅状態。
 
お弁当も、お菓子も食べて身軽になり、下山することになった。
 
 
 
山全体にガスが立ち込め始めて、小粒の雨が降り始める。
「さーや」はとうちゃんの背中で満足そう、親子の絆がさらに深まる。
 
岩場を下りる途上、ここまで頑張ってきていた「はな」がついに泣き出した。
とうちゃんに励まされながら、それでも頑張る。頑張れ!「はな」と皆が声を懸ける
「かける」はあーちゃんの手を離れ、ジージと一緒に下山。頑張っている。
流石、山登りのベテランと誉めてやる。
 
岩場を下りて、「かける」が「疲れた!」とジージを見上げる。思わず頑張ったな!と言って抱っこしてやる。
「はな」はおんぶ紐でとうちゃんが背負っての下山となる。とうちゃんが大きく見えた
ことだろう。
 
イメージ 6
両父ちゃんにおんぶされて
下山中の一行。
 
とうとう我慢できなくなった
空から大粒の雨が降り出す
この後、1時間の強行下山
となる。
 
皆、ずぶぬれとなり、駆け足で降りることになった。
 
かけるはじーじが抱っこしたまま駆け下りることになった
 
 
そのきつかったこと。久しぶりに山登りで足に来てしまった。この子の親は、どこ吹く風かと、当然のようにジージに任せている。信頼の証か・・・?
両とうちゃんもご苦労様。子の重さを、成長の跡を、さどや感じたことだろう・・
 
この山登りで子供達ながら、何かを得ているようだ。自然の中では誰にも頼れず、自分の足で登り降りるしかない、ことを理解しているようだ。
充足感を得られない現在の社会、子供達にやり遂げたと言う「達成感」を教えて
やりたいと思っての山登り。子供は子供なりに小さいけども誇りがある。
それを傷つけるようなぞんざいな言葉を投げかけてはいけない。
 
降りてきてからの子供達は寒さに震えながらもどこか自信に満ち溢れたような満足した顔、顔・顔。「ひなた」「はると」「かおる」の三人は、最早、小さな登山家の風格に
頼もしさを覚える。何時まで、これが続けられるか、とも思う・・・・
 
そのまま、温泉に直行。一日を無事に終えた。
 
イメージ 7
                 ガスに包まれた深山霧島