研修生 後藤の農園観察帳 ~その1~

26年 6月18日 水曜日 雨 17℃~19℃

イメージ 1
「はじめまして後藤です。」

今日はいつもの日誌とは趣向を変えて、農園主の語りではなく研修生である「僕」こと、後藤堅太郎が畑での毎日の中で感じたこと、思ったことを綴っていくことにします。

以前から、「誰かブログを書かんか~、毎週毎週ネタがないぞ~。」と頭を抱える佐藤さんを尻目にのらりくらりと受け流してきたのですが、とうとう捕まってしまい、この拙い文章が公開されることとなりました。佐藤さんのような専門的で、高度な内容とはほど遠い物ですが、畑との付き合い方や仕事上の様々なことを僕なりの視点でお伝えしていければと考えています。
不定期ではありますが、お付き合いいただければ幸いです。

さて、今日水曜は40数件の個人と3件のレストランへの出荷日。昨日から降り続く雨の中での収穫作業は、足下も悪いうえに水を吸い込んだカッパが重く、体力を奪われます。先週までは30℃近くまで気温が上がる日もあったのに、今日は20℃以下となり長袖の作業着を押入の奥へしまい込んだことを後悔する一日となりました。

そんな中、この時期らしい僕の大好きな生きもの、「カタツムリ」と出会うことができました。

僕と彼との思い出は、確か小学校3.4年生のとき。ちょうど今くらいの時期だったと思います。
学校からの帰り道、たまにしか履くことのない長靴が嬉しくて、水たまりをじゃぶじゃぶと蹴りながら友達と帰る通学路が楽しくて、まっすぐ家には帰らずに遊んでばかりいました。そのときの遊び相手が「カタツムリ」校庭や、途中の公園でカタツムリを見つけては、ランドセルの肩に乗せて家まで連れて帰っていました。たまにクラスの女の子たちを発見して脅かしたりするときも彼らが大いに力を発揮してくれました。(カタツムリにとっては甚だ迷惑でしかなかったのですが…)

そんな彼らにも実は個性があるということをそのときに知りました。
足の速いヤツ、遅いヤツ。どこまでもどんどん進んでいく冒険家タイプのやつ、じっとその場から動かずに目玉をひょこひょこさせているだけのヤツ。大きいヤツに小さいヤツ。よくよく観察してみるとなかなか面白い発見があるものです。

佐藤自然農園の畑では、毎日沢山の虫や生き物と出会います。それは自然の環境に近い形で作物を栽培し、木と草で作った堆肥を沢山含んだ土がいかに健康であるかを示すバロメーターです。
小指ほどにまるまると太ったミミズは栄養分たっぷりの土を餌にしている証拠。あちこちに掘られているモグラの穴は、そのミミズを求めて右へ左へと動き回っている証拠。キャベツに群がるモンシロチョウは、卵を産みつけるため少しでも安全な場所を探している証拠。

カエルも、蜂も、オケラも、蜘蛛も目に見えない無数の微生物もおなじ。畑の厄介者である夜盗虫だって見方を変えればこの畑が彼らにとってどれだけ住みやすい環境かを示すバロメーターになるかもしれません。本当ならばさっさと他所へ引っ越して貰いたいものだけれども“自然”であるということはそういうこと。彼ら小さき物達がいるからこそ土が健康でいられるのです。

敵対ではなく、共存。バランスを保ちながら共に生き、共に栄えて行けるように
 
 
イメージ 4

後藤君ご苦労様、コメントを入れようとしたら、カタツムリの写真がどこかに飛んでいってしまいました。カタツムリに羽があるとは知らなかった。
パソコンの操作が今一つ分らないため、復活が難しくて申し訳ありません。
後藤君が修正してくれるでしょう。
 
彼は、農園に来て6ヶ月位かな!ようやく鍬使い・レイキ(熊手)使いが様になってきた。いつも竹内君と組んで農作業に精出している。
おかげでこちらは剪定作業などの細かい作業ができるようになり、畑の規模も広がり、管理も充分とはいえなくとも進められる。
彼らには一年でも早く農人としての野菜に対する気遣いや心配りができるようになって欲しいと願う。これから今一段のステップアップを切望する。
ヌーボーとした現在っ子に、いつ、農人としての顔つきが出てくるのかな!
最近になって、前へと進もうとする、野菜への愛情が少しだけ芽生えてきているのかな・・と思える瞬間が垣間見える。
 
イメージ 2
これは胡瓜の棚。
彼ら二人で立ち上げたもの。
 
今まで農業を余り経験して
来なかったのに、ここまで
出来るようになった。
後はスピードかな。
 
胡瓜は今から梅雨明けの
8月前半までがピークとなる
それ以降は暑すぎて
極端に生育が悪くなる。
 
 
 
 
イメージ 3
トマトの棚。
これも彼らが立てたもの。
今日は一日中冷たい雨の
一日。
出荷作業を早々に切り上げて
午後3時以降はトマトの剪定
誘引作業を行う。
冷たい雨に手は悴む。
合羽の中から水が入り、
体を冷やす。
それでも必ずと言ってトマトの剪定誘引作業時季には雨が
降り続く梅雨時季と重なる。
 
先ずはトマトの形を作り上げる作業となる。このような畝が今年は10本ある。
露地栽培トマトの場合は、枝を二本立ちか三本立ちに仕上げる。
芽掻き作業と太陽に向けた斜めの誘引作業、梅雨時季の腐り防止のため、下葉
は掻きとる。その下葉に十星天道虫(害虫)が卵を産みつけており、その除去も
行う。単純作業にみえてこれが難しく根気の要る作業。女性陣は極力避けて通る。
 
午後七時頃、ようやく発送・箱詰め作業を終えた二人が応援に駆けつける。
30分ほど剪定作業を教えて小屋に帰る。
明日からは毎日この作業が続くことになる。雨に打たれながら・・・