農園日誌ー夏の終わり

28.10.5(水曜日)台風通過、最高温度29度、最低温度24度

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                  終わりかけのパプリカ

 この時季は、今まで旺盛に育っていた夏野菜が勢いを失い、どこか気怠い空気が農園を流れている。ついでに農人達も体の芯に疲れが溜まり、やはり生気がない。
今日は出荷日であり、台風の接近に合わせて、前日に実物の収穫を済ませており
午後の早いうちに野菜達を送り出した。

 むかし野菜の新社屋(加工場・出荷場・保冷庫・製粉等施設そしてレストハウス
完成後のオープニングをどのように行うか、企画案を若いスタッフ達に提示し、検討させ、まだ日のあるうちの業務完了として、皆を休ませることにした。

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農園もここ数年で世代交代の時期を迎えており、新社屋建設を一つの節目にしたいと考えている。

何を話し合っているのだろうか?
結論の出ない話し合いだとは思うが、
何でも一つの結論を出せればそれだけでも
成長していることになるのだが・・・

 オープニングセレモニーのタイトルは、
未来へとつなげる「食」の集いー
と言うことにした。寛子さんの案を採用した。

サブタイトルは、
―自然農産物による地域活性化・将来ある子供達への食作り―

 主催者としては、(株)むかし野菜の邑・ジョルジュマルソー・フェルマータの三社の
共同開催を予定している。
趣旨を「食の集い」にしたかったのは、今までも、これからも、一社(一グループ)だけの繁栄では、底が知れており、同じ価値観を共有し得る仲間達が互いに助け合い、影響し合い、そこに集うお客様達とのコミュニケーションを通じて、輪を広げていこうとする試みが、社会に関与し続け、情報発信になると考えているからです。

※ジョルジュマルソー(福岡のフレンチレストラン)
 当農園とは10数年の付き合いで、そこの野菜の80%がむかし野菜を使用
 現在、九州一周観光列車七つ星のメインシェフを担当している。

フェルマータ大分市坂ノ市にて、健康にこだわったパンを焼いている)
 当農園の自然農の穀類等を使用して新たな試作を始めようとしている。

集いの内容は、草木堆肥作りなど、農園体感とシェフの美味しい料理作りを
覗いてもらいながら、

○草木堆肥で育てた野菜を使った料理のアラカルト(ジョルジュマルソー他)
○素材を活かした炭火での焼き料理(野菜・魚介・肉)
○竈で炊いたご飯・自然農の味噌を使った具沢山なだご汁
○蒸籠で蒸した野菜万頭(肉まん)などの加工品(皮は自然農の小麦)
○搗き立ての餅を煎りたての黄な粉で頂く
などを検討中です。
 
安全で美味しい野菜や農産物及びその加工品などを、健康な食の提案として、地元大分だけではなく、日本全国への情報発信基地として活用したい。
さらに、この施設が軌道になり始める5年後には、多くの研修生達も育っており、グループ営農の基地として、由布市庄内地区に、体感型の生産観光農園(生産・加工・販売・飲食・研修)建設を目指そうと考えております。
ここでは、佐藤自然農園で研鑽を積んだ若者達が農園主となり、むかし野菜の邑グループとして、地域農業・産業の担い手として自然環境を守り、夢を抱き、心豊かな邑を広げていくことを期待しております。
 
今回の催しは、その意味では、「良質な食の提供側とそれを享受する消費者が仲間として集う」ことを願っており、先ずは大分及び九州から全国に発信していく礎としたい。

 開催日程は未定ですが、5月のゴールデンウィークを予定しております。
関東の方々もおいでいただくチャンスが生まれますので・・・

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降り続く集中豪雨と
30度前後の季節外れの高温と湿気や虫害に、9月に種を蒔いた秋野菜は全滅。

10月に入ってからの秋野菜の再種蒔きとなった。

急がねば、11月になっても秋野菜は無しと
いうことになってしまう。

さらに今年は秋は極端に短く、いきなりの冬到来となりそうだと農業者の勘が教えている。
明日からは、一斉に秋野菜の畑作り・種蒔きが待っている。