農園日誌ー農園再開に向けて

26.5.7(水曜日)晴れ、最高温度20度、最低温度7度
 
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               菊の花(春菊)が満開ー4番の畑
 
野菜の花は時としてはっとするように鮮やかに美しい。鋤き込むのが惜しいような
気がして、植え込みを急ぐ苗が待っているにもかかわらず、そのままに・・・
 
(お知らせ)
 
急に訪れた春により莟立ちしてしまった野菜のため、三週間のお休みを頂いて
おりましたが、何とか野菜達が育ってくれましたので、一部ですが、5.12(月曜日
より出荷再開ができるようになりました。
 
但、毎週配送の方から始めたいと思います。隔週の方は申し訳ありませんが、
一回のお休みとなりますがご容赦ください。
 
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五月晴れの農園、
にんにくの芽を収穫中
春の味覚となる。
 
芽を刈り取り芯を止める
と成長点を落とされ、
葉茎に蓄えられた栄養価
は球根に・・
 
左は九条葱の葱坊主
夏時分になると細葱に
なり、美味しい薬味と
なる。
 
 
野菜を待っていただいているお客様には申し訳ないが、急を要する夏野菜の植え込みが一段落し、出荷に追いまくられずに久しぶりにゆったりとした農業ができた。
出荷する野菜を何にするか、今週はどのようなメニューを組むか、どの畝を空けるか、次は何を植え込むか、などなど・・気が休まる暇が無い日々が続いていた
 
ふと、近隣の農業仲間の方の野菜売り場(道路端)を覗いてみると、大きな大根が
葉先を切られ二本束で並んでいた。
「いくらで売るの?」と聞くと、100円だそうだ。これくらいで売らないと買ってくれないそうだ。
化学肥料と農薬使用の野菜ではあるが、それでも一生懸命に育てている。
どこか悲しくなるような光景ではある。道の駅でも同じような安売り合戦が目に入る。これでは、若い人たちは農業を心出すことはないだろう。親も継いでくれとは
言わない。
このようなマーケットの状況では、良質の野菜を作ろうとする人も増える訳がない。
いくら土作りに励み、美味しく、栄養価の高い野菜を育てても二束三文にしかなら
ないのでは・・・
 
国や自治体で行われる農業政策にはこのような現実を打開する方策はおろか、
農業現場の現状すら見ようとはしない。通り一遍の保護政策しか思い浮かばない
ようだ。農産物を食糧政策としか捉えていない。
田畑は手を入れ続けないと、一年で雑草に覆われ、2~3年もすると柴や竹が
はびこり、5年もするとこれが農地だったのかと思い浮かばない有様になる。
山間地では灌漑用水の整備が行われず、治水ができず、道路はなくなり、荒涼と
した荒れ野に変わってしまう。国土はその地域に住む人たちが守り続けてきた。
その人たちもやがては居なくなる。・・などと哀しむのは私だけでしょうか?
 
そんな中、久しぶりに由布市の二宮議員が農園に尋ねてきた。
(地域活性に尽力しており、人気があるようで、トップ当選している)
「以前から話をしていた真竹の筍はどうですか?地域の方々とグループを組んで
出荷してくれないか?うちのお客様へ是非紹介したいのだが。おそらくこんな美味しい筍は食べたことがある人は少ないと思う」と・・
「今年は干し柿を皆さんで作ってくれないか?硬くなる前の半熟状態での干し柿
都会地の方々には大変に珍しい珍味となるんだが」とか・・
 
来る度に山の農産物及び加工品を地域ぐるみでグループ化することを誘ってはいるのだが、忙しいのか中々動いてはくれない。言い続けるしかないのかな・・・
 
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6番の畑に育つレタス系
野菜達。
一雨毎に大きく育つ。
 
5月末頃には間に合って
くれといつも語りかける。
中央に見えるのは
黒キャベツ、別名は
ブロッコリーキャベツ。
(昨年実験栽培のもの)
キャベツロールや炒め物
に適す。今年は個人顧客
へも出荷できそう。
 
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ハーブ畑(4番)
 
3年かかりでタイム本来の
丸い樹形に仕立てていった
容姿が美しい。
食用系ハーブを昨年から
本格的に出荷しているが、
概ね好評のようだ。
 
ハーブを料理に取り入れると
食卓が楽しくなる。
常に二三種類のハーブを
一緒に使いこなすとハーブ
特有の強い香りが複合
させることによって、返ってマイルドになり、強い香りや油が旨みに変わる。
 
今年はむかし野菜の邑グループを立上げたし、思いを共有できる消費者の方々の
輪を広げ、生産者や山間地の仲間を増やし、自立できる農業グループを育てていく
元年になればと願う。そのためにも早く若い人たちが育ってくれ、と祈る。
腰の痛みはすでに慢性化の域へ・・