農園日誌ー白い世界へ

25.12.4(水曜日)晴れ、最高温度15度、最低温度6度
 
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            三番の畑の半分は白いトンネルの世界へ
 
竹林から切り出し、割き、四面を面取りし、竹の支柱を作る。
一列に約40本の支柱と抑えの竹が同数必要となり、作っては差し込み、トンネルを
張る。この作業を毎日繰り返し、12月の終わりにはほとんどの畝が白い世界へと
一変する。
それはそれで美しいと思う。この下で、野菜は芽を吹き、成長していく。
事はそう簡単ではなく、放置すると徒長したり、虫によって全滅したり、蒸れたり、
凍結したり、かなりデリケートな管理が必要となる。
 
育苗ハウス内には植え込みを待つ育苗し終えた野菜がぎっしりと並んでいる。
畑はようやく玉葱をほぼ植え終え、一段階目のトンネル張り作業も終えて、慌し
かった作業も一段落してきた。
明日からは、収穫して乾燥させている味噌用の大豆と黍粟類などの脱穀作業が
待っている。年内には一回味噌作りを行う。今年はテスト販売した手作り味噌を
来年に向け、仕込んでいく。約180家族分の味噌作りとなると、今から気が遠く
なるような作業が待っている。味噌の本格的な出荷は来年の初夏からとなる。
 
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思うに、自然農の手作り
味噌と言ってもそう簡単
ではない。
自然農のお米生産農家
と自然農の大豆生産農家が手を組まないかぎりは、できない。
お米は当グループの
平野さん、大豆は当農園
が今年ようやく土地を確保して生産できた。
来年は胸を張って美味し
自然農の味噌が提供
できる。
 
 
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夏と冬の風景が同居して
いる四番の畑。
 
夏の名残のピーマンと
パプリカやとうがらしが
残っている。
 
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寒でやられて息絶え絶えのピーマン。所謂、
落ち野菜です。ほぼ今週で夏野菜が終わる。
それは何となく物悲しい。お客様はほっとして
いるかな!小さくともぎゅっと味が詰まって
いる夏の名残野菜。
 
農園は若い力が頑張ってくれている。新たに福岡から加わった後藤君、その6ヶ月
前から、造船業界を卒業した竹内君。忘れかかった頃に時折加わる増野さん、
それぞれの個性が融合する時、大きな力を発揮できそうな期待がちらほらと・・・
 
能力や技術で勝ったぞ!と競い合ってくれれば良いのだが、少なくとも、私の辞書
には、勝った、負けたの言葉は無い。二三年間、早く私の技術や能力を盗み取り、
同時に思考パターンを写し終えて、君達に任せた!という日が一日でも早く訪れる
ことを願う。ここが日本の梁山泊となった・・・と初夢を見たい。