農園日誌ー春の匂い

30.2.7(水曜日)晴、最高温度5度、最低温度ー2度

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             三番の畑から見た由布岳と鶴見山

 畑の周囲は一面の枯れ野原。
今日は久しぶりの晴天。豊後富士(由布岳)連山の山頂には根雪が残っている。
今日も朝は氷点下の日が続いている。
それでも日中は5度と風が無ければ何とか外仕事はできるので、久々に、野菜発送作業の合間に除草作業と畝つくりを行う。

イメージ 27番の畑から2番の畑を臨む。

この時季の畑は、晴天の日は、どこか静寂な
空気を漂わす。

このビニールトンネルの中で、身を寄せ合って野菜達が寒さに耐えながらゆっくりと成長をしている。



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育苗ハウスのわずかな隙間で、水菜    トンネルで守ってはいるものの、寒い
・春菊を育てている。               露地で寒にやられながら育つ水菜。

ハウスの水菜の方が遅く種を蒔いているにもかかわらず、順調に大きく育っている。
この寒の時季、農園主は何度もハウス栽培をする誘惑にかられる。
生長が遅く、リスクが大きく、手間のかかる露地栽培野菜達。
それでも未だに思いとどまっている。ハウス栽培の野菜と露地栽培の野菜の美味しさの違いがハウス栽培に踏み切るのを押しとどめている。
これからもおそらくずーっと思い悩むことだろう。

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あらかじめ3~4日をかけて作っておいた米麹に大豆を蒸して天然塩と合わせる。
昨日は米麹40キロに対して、約27キロの大豆を合わせた。
大豆摺機にかけた後は、味噌玉にし、桶に漬け込む。

今年は500キロの味噌を仕込むつもりである。
これを400余名の仲間達(お客様)に届ければ、一回当たり300g送っても年に4回しか送れない計算になる。
支持率98%の無添加醗酵味噌に期待している方が多い。
それでも現在の生産能力ではこれが精一杯となる。
何しろ、原料となるお米も大豆も自然農、若しくは、草木堆肥による低窒素循環農法
のため、むかし野菜グループしか生産できていない。
かといって、他所から原料を仕入れる気にはならない。

自然循環農法である露地栽培に徹し、味噌・漬物・製粉などの加工品も自然農の原料に限定しているかぎり、生産量は一気には増えないことがジレンマとして、むかし野菜グループには常に降りかかる。

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それでも今年も蠟梅の花が咲き始めている。例年になく寒気が強いせいか、花付き
が悪い。春の匂いがそこまでやってきているようだ。
どんなに厳しくとも春が来ない年は無い・・・