農園日誌ー衣替え

25.10.30(火曜日)晴れ、最高温度21度、最低温度10度
 
イメージ 1
 
足早に過ぎ去って行く晩秋の気候を追いかけるように、畑は急ピッチで秋の種蒔き
で大忙しの毎日。
昨日の昼頃には、ここには確か茄子が植わっていたのに、夕方には、葉野菜の種
が蒔かれている、と言う風に、晩秋の寒で弱った夏野菜から、秋野菜へと、衣替え
の時季を迎えている。
11月に入ると、玉葱の苗、3万7千本の定植、30mの畝が12本必要となる。
えんどう豆・空豆などの豆類の種蒔き、15mの畝が6本分を確保。
来春のブロッコリーの定植には、30mの畝が5本必要となる。
大根・蕪類の種蒔きには30mの畝が5本必要となる。
葉野菜の種まき用に、15mの畝が12本必要となる。
キャベツ・レタス系野菜の定植に30mの畝が5本必要となる。などなどを計算して
いくと、圧倒的に畑が足らなくなってしまう。
しかも、夏野菜を除去しないと、これらの秋冬用の野菜を植え込むスペースを確保
できない。
それにはかなりの草木堆肥を用意しなければならないし、畝作り・植込み・種蒔き
の準備も必要。秋の日はつるべ落とし。時間が無い。畑が空かない。
 
例年の畑の衣替えの重要な行事が、およそ1ヶ月遅れで、今年もやってきている。
いつもながら、頭が痛い。端境期の対策は?などと考えていると、柔な神経では
普通の方ではうつ病に冒されてしまうかもしれない。
毎年この時季になると、我ながらよくやるな!と感心してしまう。
新人達が、これからどう凌いでいくのか?いけるのか?不安が頭をよぎる。
 
イメージ 2
三番の畑、
この時季は種蒔きの
後は敷布をベタ掛けし、
害虫や寒から発芽する
幼苗を守る。
この剥ぎ時期が難しい
 
左端は茄子の撤去後
葉野菜と蕪類の種を
蒔く。
鋤き込んだ畝には
葱や生姜が入っていた
ここにはほうれん草
ブロッコリーを植え込む
 
イメージ 3
セニョリータ(ミニパプリカ)
 
本来は夏野菜だが、今年は
ようやく晩秋になって実が
色付き始めた。
秋の柔らかい日差しを
浴びて、最後の輝きを
放つ。
 
かれらも来月、必ず訪れる
早霜によって一晩で落ちて
しまう。
 
 
 
思えば、今年はじめ、この異常な天候不順を半ば動物的に感じていたのか、
一本葱やピーマン・万願寺・伏見とうがらしなどを大量に植え込んでいた。
今はかれらが商品の主力になってくれている。もし、かれらが無かったらと考える
とおそらく今頃は多分休園になっていた。
お客様はどのように感じておられるかは分りませんが、毎週送られてくるこれらの
野菜達は、一年で一番の美味しさを出している。
今日夕ご飯で食べた万願寺とうがらしなど、瑞々しい甘さが口一杯に広がる。
 
今年の冬はかなり寒くなりそうで、全ての畑はビニールトンネルで白い世界になる
と思われる。氷点下3度以下が長期間続かないことを祈る。
(氷点下5度になれば、確実に野菜は氷結し、落ちてしまう)