農園日誌ーありがとうございました

24.12.25(火曜日)晴れ後曇り
 
イメージ 1
 
2012年も残すところ、あとわずか。農園は慌しかった植え込み・種蒔き・冬の準備
トンネル張り・膨大に溜まった剪定枝の破砕作業なども終わり、静かな時が流れる。
 
今日は女性陣が黒大豆の脱穀(と言っても、ビール瓶で豆柄をたたく)作業、
私は一人、やり残した剪定枝の破砕作業(今日は小枝が多く、葉っぱと枝を仕分け
してからの破砕作業)を行う。
その後の穴が開き荒れた堆肥場のならし作業(土木作業)も終え、今年の課題は
ほぼ終了し、これでなんとか年を越せそうだ。
 
年末年始は早すぎた寒の到来に野菜の成長不足、例年になく今回は二週間の野菜
配送休止となった。まだ言ってはいないが、女性陣にははじめての長い休暇を与え
ようと考えている。よく頑張ってくれた。それでも頭の中はもう来年へと思いがめぐる。
 
来年は今まで日曜日に研修で訪れていた甲斐君が佐藤自然農園に入ることになり
そう。新人が入るとなると、一段と忙しく、きついことになるが、と覚悟を定める。
ついでに畑を広げ、大豆作り(味噌の原料)や漬物用の野菜作りをしようかと思う。
 
由布市に生まれようとしている草木堆肥によるむかし野菜グループの指導・研修。
生産されたまだつたない味の野菜(赤ラベル級)の使い道や販路開発。
そのグループの育成や組織化への道(これがかなり大変なワークになりそうな予感)
大分市の消費者への啓発活動(セミナーや試食会)
東京坐来(県のアンテナショップ)への農産物出品や試食会開催(販路開発)
 
農園を開く際に立てた目標への第二段階にいよいよ入ろうとしている。
体は大丈夫か?と自分に問いかけながらの毎日になりそう。それにつけても今まで
予測していたより長い年月を費やしすぎたとの思いがよぎる。12年は長すぎたのか
短かったのか。
 
イメージ 2
 
(むかし野菜グループの事業及び商品の概念)
 
・美味しい野菜(=栄養価の高い)作りを目指し、草木堆肥一本の施肥に行き着く。
・野菜の価値は見え形・規格などではない。現在の流通の農産物の価値基準への
 挑戦となる長い戦いが始まる。野菜の価値とは?を追求する途。
・素朴でナチュラルな農産品・加工品作りを目指す。これは既存の流通価値の概念
 を壊す長い戦いとなる。
例えば、真性の漬物こそ美味しく栄養価に富む発酵食品だが、市場では化学薬品
の漬物がほとんど、又、コンビニ商品などの腐らない食品・カビのこない餅などとは
異なり、素朴な農産物・加工品などを自然な状態で食べてもらえるのか?
消費者にも知識と寛容力が求められるなどなど・・・
 
・最も重要なことは将来を担う子供達に食べさせたい、美味しさが分る子供達の
 感性を親が摘み取ってはいないか?この啓発啓蒙活動に挑戦し続けること。
 
道程はかなり遠く、自分一代では到底無理なのは覚悟しているが、後継者育成の
ほうが難しいのかもしれない。それでもやってみる価値はあるような気がしている。
何処に行き着くかは定かではない。
 
イメージ 3