農園日誌ー美味しい野菜作りの伝承

24.12.19(水曜日)晴れ、最高温度8度、最低温度2度
 
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                   年末の配送野菜達
 
出荷中の野菜達。農園主1名、女性陣4名、ついでに孫達2人、(こちらはかなり
手間を要する)にて出荷作業。この他に自然農のお米、餅、セロリ、自然薯、ほう
れん草、小松菜、青梗菜などが加わる。
朝早くは畑や野菜が凍結しており、この時季は収穫作業が遅れ、結局、発送作業の
終了は18時頃になる。今日も佐川さんの集配車に積込終了が18時半ぎりぎり。
特にレストランがクリスマス営業のため、出荷アイテム・量とも半端な量ではなかった。
毎週、月・水曜日は収穫作業で腰にくる。
 
これだけの種類の野菜や農産物を生産し、毎週毎週アイテムが替わり、一年間通し
て配送し続けることは容易ではない。
実は、この中の里芋・さつまいもは二宮先生(前校長先生)、自然薯は後藤農園、
椎茸とお餅は田北農園、カボスは二宮さんの弟さん、お米は平野さん、南瓜は
佐藤雄二農園と6名の協賛してくれる仲間がいる。その方々は自分達もそれを
食べており、農薬や化学肥料はまったく使用しないか、若しくは最低限のものしか
やらない。農家の良心です。
その仲間達に支えられているのが佐藤自然農園。
 
そうは言っても、今日の出荷野菜、ほうれん草・小松菜・青梗菜・じゃがいも・漬物
大根・セロリ・サラダセット・人参・サラダ蕪・赤蕪・紫大根・黒大根・紅芯大根・
コールラビ・わけぎ・九条葱など、17アイテム(24種類)は当農園のもの。
来週はメニューが替わるし、やはり容易ではない。
 
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今週の初め頃、久し
ぶりに暖かい日が
続き、約50張りの
トンネルを開く。
 
太陽と風に当ててやり
時には朝の寒にも
晒し、ひ弱な苗を
強く、元気にしてやる。
 
剥ぐってみるとこれが
大変。あちこちで虫が
発生し、野菜が食い
荒らされている
 
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白菜の幼苗、夜登虫・青虫などが
びっしり。捕殺し、さらに寒に当てる
 
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右はセロリ、これにも夜登虫が鈴生り
捕殺するもこれは出荷できそうにない。
諦めるしかないか。
 
極寒のこの時季でもトンネルの中で虫は越冬する。氷点下ー3~5度になるのに!
 
来週はさらなる寒気団が九州を襲うらしい。実に氷点下ー4度にはなるらしい。
この寒により、トンネルの中で、野菜達は生き残りの試練に晒される。
野菜が氷結し、解凍し、を繰り返し、次第に腐ったように落ちていくものが出始める。
それでも生き残っている野菜(虫も)凄い生命力である。
 
(美味しい野菜作りの伝承)
 
自然の栄養価ともいうバランスの良いミネラル分を含む草木堆肥による野菜作りに
行き着いてからは、その美味しさに、作っている本人も驚いている。
その感動の中で、これは自分が作ったものではない、自然循環サイクルが作り上げ
たものであり、あえて言うと子虫や微生物や放線菌達の創造物かもしれないと思う。
 
そうであれば、これは多くの人達に(生産者も消費者も)広め、伝えていかねば、と
思うのは至極自然の成り行きではないか。
明日も由布市の畜産センターに由布市のブランド推進課から呼ばれている。堆肥
作りへの指導協力に。最近になって数名の方が参加してくれるようになってきた。
先ずは伝承の第一歩かとも思うが、残念なのは皆60代後半の方々で、若い層の
参加がなく、関心の薄さは寂しい。
 
草木堆肥作りの共同作業化、ノウハウの共有化、農産物の品質の均質化の後、
共同出荷、共同販売、飲食・加工施設を持つアンテナショップの立上げへと進む。
おそらく数年の年月を要することになるが、夢で終わらせてはならないと、自分に
鞭を打つしかないか・・・来年に向けて良い夢をみれようか?
 
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