農園日誌ー農業後継者達

28.8.17(水曜日)晴れ、最高温度36度、最低温度26度

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                   積み上げた草木堆肥

 農園は連日の猛暑が続いている。
そんな中、秋は確実に近づいている。
堆肥が久しぶりに長さ10m(高さ1.8m)に積み上げられることができた。
堆肥が十分にあると、何だか急にリッチになったような気がするから不思議である。

秋作の準備が始まっている。この堆肥作りもその一つ。夏とは違って一気に夏野菜を植え込むというわけではないが、それでも空き畝を探しては、種を蒔き、植え込みをする。
今年の秋からは半独立中の後藤さんの畑から初めての出荷を見込んでいる。
つまりは、名実ともに、独立農園となる。先ずは葉野菜から始める。
土作りは二年目となり、まだまだテスト栽培ではあるが、一年目がまったくの無収穫であったから、後藤君の期待も膨らんでいることだろう。

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山と積み上げられた草と剪定枝。朝夕に破砕作業と堆肥作りを行っている。
草木堆肥作りは、先ずは原料の確保から始まるが、今回は、出入りの造園会社が
偶々、高速道路沿線の草刈りを受注したため、大量に草が集まった。
剪定枝はせっせと地道に破砕や葉っぱの選り分け作業を行うしかない。

 先日、農園に訪れてきた東京のマルシェ運営会社のHさんから、お礼の電話が
かかってきた。
農園を見学してから、また、農園主と話ができたからかもしれないが、安心したのか、さらにもう一ケ店分の野菜の注文が来た。
その際の会話で、自然循環農業の後継者となる、竹内・後藤の両人からかなりの刺激を受けたとのこと。
「目が据わり、むかしの武士のような風格を感じた」とのこと。
同年代であるがゆえに、自分の心の在り様と比較したのかもしれない。
「迷いがなく、まっすぐに前を見据えていた。私たちもまだまだだな!と痛感した」そうだ。
今後もお互いに良い刺激を受けて、共に伸びていってもらいたいものだ。
先ずは良い出会いだったというべきか。農園主にとっては、生産する者、それを販売する者、両方とも後継者のようなもの。

この真に美味しく栄養価に富み、消費者が安心して食べられる農産物生産及びその加工品作りと、販売は両輪であり、一人だけ富んでいく偏った事業は、商売であり、金儲けであり、必ず上下関係を生み、決して事業とは呼べない。それは農園主の望む形でもある。

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剪定・誘引作業を繰り返している農園の風景

夏野菜のポイントは
常に余分な枝を除去し
葉っぱをすいてやること。
これを繰り返し、風通し・光の道を付けてやり
蒸れや害虫を防ぎ、
花付きが良くなるようにしてやると、ミツバチが入り易くなり、長く、
実がなる。
これを怠ると、すぐにブッシュに代わり、結局は放棄することになる。
まさに暑い盛りのこの剪定・誘引作業は根気が要り、自分との闘いとなる。

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お盆の中日、家族全員で避暑に九重の男池・長者原に行った。

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これが佐藤家全員。
総勢17人。
大人8人、子供9人の
大所帯。男女比で言うと、男6人に対して
女11人と完全に女系家族。先が思いやられる。

雨ケ池の登山口辺りの
林の中でお昼ご飯。
下界とは数度の温度差があり、久々のお休みを快適に過ごした。
下界に降りると、灼熱の農園での毎日が待っている。
早く、秋が来ないか!といささか気弱になる。