農園日誌ー葉野菜のシーズン到来

24.10.27(土曜日)曇り後、雨、(最高温度22度、最低温度16度)
 
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  久住連山の秋の風景ー山全体が燃えていましたー子供達はお花畑!と・・
 
先日、孫達3人を連れ、(親同伴)久住に登ってきた。こちらはあいにくの風邪を
引き込み最悪のコンディションだったが、三歳から六歳の三人とも登り降り4時間よく歩いた。
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子供の頃の記憶は残っていなくとも心の奥底にこの自然の雄大な景色や頑張ったという達成感や自信はいつまでも消えないでしょう。
 
若い頃から山歩きはしておりましたが、こちらもいつまで一緒に
登ってやれるかわからない。
 
 
 
 
最近の異常気象も今年の秋に関しては今の処、例年の秋らしい秋となっている。
心配された葉野菜の成長も虫食いは多かったが、何とか一回目の出荷はできた。
 
イメージ 3今、サラダセットは四回目の種蒔きを終わり、これは二回目のサラダセット。
随分と虫食いは少なくなってきた。
 
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右は三回目の畝です。手前からマスタードの緑と赤、辛し水菜の緑と赤、
奥にはサラダ小松菜と水菜。
こちらは野菜のお花畑!
 
このように秋は急速に深まってくる。発芽温度は最低温度が15度前後。
露地栽培の場合、11月の初旬頃までに種蒔きを済ませないと秋野菜(正確には
秋蒔き野菜のこと)はできない。
大根類・蕪類・葉野菜などは時間差を設けて4~5回別の畝に種を蒔いていく。
それでようやっと、3月までの野菜の出荷が可能となる。
越冬は勿論ビニールトンネルを掛け、又、例年のように開けたり閉めたりの日々。
その間に徐々に成長して野菜は美味しくなる。これをみんなは冬野菜と言う。
 
夏野菜は、トマトと茄子の一部が残るのみ、(空芯菜は来週で出荷してしまう)
この撤去時季が問題。霜が降りると全滅し、折角成っている青い(しかし熟れている)実もやられてしまう。
さらに、畑を開けないと、秋野菜が植えられない。えんどう豆や空豆などの春野菜も11月初旬には植え付けをしないとならない。玉葱も同じ。
キャベツやブロッコリーなどの冬野菜も11月中旬には植え込まないと育たない。
この季節はいつも悩ましい。植え込む畑が足りないと・・・
 
最近、「特別栽培野菜」なるものが国のガイドラインに上っているらしい。
有機物のみ使用するという有機JAS規程が定められてからは、無農薬野菜という
概念が社会を席巻し、何でも有機野菜の時代になり、日本人の悪いところではあるが、国が定めた法律を信じてしまう。
そのくせ、一度有機JASを取得してしまうと、それで良いのであり、日本が亜熱帯の
気候に近づいているため、大量の虫が発生し、(冬でも越冬する虫がいるくらい)
およそ現実的でない無農薬野菜の概念のみが先行し、有機野菜といえども、虫食いのある野菜はまったく売れないという厳しい現実がある。
そのため、有機マーケットの野菜もきれいな野菜が大量に出回っている。
一体有機野菜とは何なのでしょう?
 
そこで、今度は特別栽培野菜なる定義を作り出したようです。ご苦労なことです。
化学肥料を50%、農薬を50%削減したものらしい。何と比較して50%削減なのか
さっぱり要領を掴めない。(減農薬や低農薬の概念は使ってはいけないそうです)
 
これも大量流通の時代には一つの枠を設定しないとならないからなのでしょう。
賢明な消費者になることが必要な時代ともなったようです。
 
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人間は食を求めて争い、食により財をなした時代から、遠く離れて高付加価値産業やサービス業が時代の先端を担う時代になり、さらにグローバル化が進み、当然のように後進国の追い上げで価格競争の時代になり、マニュアル化を進め、効率化や合理化を進めるあまり、かっての技術大国日本の面影が遠くなり、混沌とした時代
を迎えております。
この時代、日本人は価値観をしっかりと見極めることのできる社会や子供達を育てていかねばならないのではと思うのは、歳を取ってしまったからか。
さらに深刻なことは食を担う人たち(農業者)が残り5年ほどでいなくなってしまうかも
という現実を一体どれほどの方々が分っておられるのでしょうか。
現実的な政治や政策がないこともそれに拍車を掛ける。日本はどこにいくのでしょうかね。
手前の道から作り始めるしかないのかもしれません。三日後にまたもや振興局の
方が農業希望者を連れてくるが・・・