農園日誌ー夏野菜の料理ー後継者よ育て!

24.9.12(水曜日)曇り、最高温度32度、最低温度25度
 
 
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この時季は秋野菜の育苗の季節
 
暑い時季であり、何回目かの種蒔き
により、ようやくポット上げができる
ものができる。
 
諦めず蒔き続けるしか手がない。
半日陰で育てると徒長したり、
太陽の届くところに置くと、溶けたり
様々な障害を乗り越えて、植えるに耐えられるポット苗ができる。
 
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一週間前に発芽した露地の葉野菜
こんなに成長した。順調に育って欲しいと願う。(10月中旬頃には出荷できるか?)
 
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右はマスタードの赤と青、本葉が出始めた。
 
 
 
先日、大分合同新聞の記者が農園を訪れ、農業の特集号を出すそうだ。
10.20頃になるとのこと。
何でも明治・大正時代に美味しい料理(美食)を提唱した方が農産物の旬や美味しさを
本に纏めたそうだ。
 
その話の中で、野菜の美味しさを問われ、以下のような話を記者に伝えた。
 
「その時代には、まだ野菜は美味しかったと思う。むかしはまだまだ化学肥料も充分に
行き渡らず、里山から集めた落ち葉などで草木を中心にした堆肥で野菜を育てていた。ハウスもなく露地栽培でミネラル一杯の味香り・食感旨さを備えた野菜だったのではないかな」
「現在は味香り・旨さも乏しく、旬菜といっても季節の分らない野菜が多いですね」
 
何にしても地元報道会社がそれを取り上げるのは良いことですが、しっかりした記事扱いになっていることを願う。しっかりとしゃべったのだから!
但、その料理は誰もが分るカレーライスというのが妙に可笑しい。チグハグにならねば良いが・・・せめて野菜カレーにしたら、と提言し、無理やり方向を変えさせる。
これも年の功か?
 
(旬菜の料理)ー関東のミセスSさん考案の料理
 
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金時生姜を使った蒸し豚
 
しょうがの香り豊かな葉がしつこい油を
マイルドに香り高く変えてくれる。
 
この出汁を使って生姜スープに・・・
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出汁に生姜を軽く煮込んで、生姜スープ
 
カボスの皮をおろし金で擦りいれ、
カボスの汁をぎゅっと絞って・・・
 
 
 
 
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トマト&胡瓜&バジルのガレット
 
 
オイルとヴィネガーと塩で
トマト・胡瓜・バジルをさっと和えて
ひよこ豆の粉のパンケーキに
乗せる。
 
トマトの酸味とバジルの香りが
食欲をそそる一品
 
 
 
 
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ニラとココナッツミルク風味の
ビーフ
 
ミセスSさんのご主人は
大のニラ嫌い。
 
佐藤さんとこのか?と何度も
確認して食べるそうな。
 
男はいつまでも子供なんですね。
 
 
 
 
 
今日、県からの紹介でTさん夫妻が農園に訪れてきた。
奥様はスイスまで行ってオーガニック農業を学んできたそうな。そこは寒冷地で
虫も少なく、野菜作りに適しているようだ。ほとんどがオーガニック農業で、日本のような
近代農業?ではないとのこと。
「日本は消費者や流通が見た目きれいな農産物を望んでいるうちはアメリカ型の変な
近代農法が圧倒的な主流であり続けること。
美味しい=栄養価の高い野菜を作ることは、難しい。何故なら、マーケットがまったくと言って評価しない。それなら農薬たっぷりのホルモン剤を使った、化学肥料で、ハウス
栽培でもっと楽に野菜を作ったほうが良いのでは?となりますよ。」
 
「このむかし野菜(草木堆肥による自然循環農法)は労力がかかり、リスクが多く、難しい農法をやり続けることに対して相当な覚悟が必要ですよ。
まして、市場流通ではなく、直接販売でしか消費者との対話(販売)ができない農業の
世界をどうしてもやりたいと言うのであれば、二人で話し合ってまたいらっしゃい」などと
話してあげたが、本人たちは佐藤自然農園で是非学びたいと言って帰っていった。
 
彼らがこの農法の後継者として育っていくことを願って止まない。
 
この二日間は私の仕事がほとんどできずに終わってしまった。仕方がないか。
 
イメージ 2旺盛だったトマトも一段落
 
やはり秋の気配をトマトも
感じたのか、これも野菜の未知の能力かな。
 
きれいに剪定されたトマトの棚
 
すっきりと枯れた葉や密植した
葉が整理されて、これから
新しい実が結実してくる。