農園日誌ー秋来たり

24.9.21(金曜日)晴れ、最高温度28度、最低温度24度
 
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ようやく最高温度が30度を切った。茜蜻蛉が空を舞い、天高く青空が中天に抜ける。
秋野菜の種蒔き本番となった。そうなると畑作りが俄然忙しくなる。
先ず雑草を刈り、軽トラックにて運び出す(これが重労働)次にこぶしという球根がはびこる雑草を丹念に除去する(スコップで掘り上げ、球根を捜し取り去る)
そしてようやく草木堆肥と焼き灰などを畑に振り、トラクターで起こす。鍬で畝上げをし、
竹で筋を引き、種を蒔く。その合間に、トマトや茄子などの夏野菜の剪定・誘引作業。
今日も茄子の剪定・誘引作業をほとんど半日し続けるが、さすがに根気が続かず
こころまで暗くなる。神経を集中させるのも半日が限度か?
 
沢山剪定枝が溜まり、破砕機で処理しなければとあせる。堆肥も今は多いが切り返し
をして、追加の堆肥も作らねば・・・自然農法は晴耕雨読の日々とはいかない。
 
イメージ 2久しぶりの葉物。
 
 
気候が合って今の処、うまくいっている。このままだと10月の中旬頃にはサラダセットなどの出荷が
できそう。
 
他には大根・青梗菜・小松菜
赤蕪・サラダ蕪などの定番の
秋野菜の種を蒔いた。
 
 
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発芽した秋じゃがの新芽。(5番の畑)
 
秋は男爵系の出島という品種が
主体となる。ほくほくした食感。
 
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雑草に覆われつつある5番の畑。
オクラや黒大豆が旺盛に育つ。
娘が慌てて飛んできた。隣の畑の方が境界線の雑草に除草剤を撒いてくれているとのこと。ご好意だけはありがたくお受けし、丁重にお引取り願った。(危機一髪)
これは早く草刈をせねばと冷や汗もん・・・
 
大分県の振興局の方々がお見えになり、新たに農業新規就農希望者に年間150万円
の支援金を出す制度があり、ついては、佐藤自然農園にて受け入れてはくれないだろうかとの問い合わせであった。
その受け入れ先の方には大変なご苦労をおかけしますが、とのこと。
 
おそらく十人のうち、一人農園を開くことが出来れば良いのが実情ではないだろうか?
特に有機農業や自然農業を目指す方々が多く、希望に燃えて大きな志を抱いて農業に従事するにしても、又、実際の苦労とそのきつさに耐えられたとしても、いくつかの大きな関門が待っている。挫折していく若者が多い。
 
先ず、農園の施設がいくらか必要であり、トラクターなどの機械や道具も要る。
生産技術や経験もないとなると、試行錯誤している間に生活ができなくなる。
わずかな生産ができたとしても、売る先がない。農協を通して売っても、苦労して、努力して、美味しい野菜ができたとしても二束三文で買い叩かれ、しかも市場や流通は見え形しか求めていない。
多くの若者が挫折し、去っていく現状を見るには忍びない。かと言って、何とか成ると言って一人で有機農業を目指す若者も数多く、根拠のない自信を持つ若者に特に挫折者
が多い。
 
今回二人の農業志望者の受け入れを行うことにしたが、先が思いやられる。
一旦受けた以上は本人が去っていかない限りは一人前にするまでは匙を投げないのが私の主義ですよと言って別れたが、私の体と精神力が持つか・・・。
 
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        季節はずれのトマト、黄と赤がかわいいフルーツトマト
 
この時季はハウス栽培も露地トマトもほとんど終わっているのが通常だが、何とか
剪定をし続け、今年は10月終わりまで持たせてみようと様々に工夫して頑張っている。