農園日誌ー夏野菜

24.6.28(木曜日)曇り、時折薄日、最高温度24度、最低温度20度
 
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         当農園、夏野菜の代表的な存在、万願寺とうがらし
 
今日も湿った土の中での作業、少しむっとするような蒸し暑さが農園を覆う一日。
掘り出し遅れたじゃがいもを一列収穫、中には腐ってしまったものもある。
まだ4.5列も残っている。このままでは湿気と暑さで多くのじゃがいもが傷んでしまう。
 
茄子の畑が草に覆われ、蒸れてしまう。半日は除草に費やす。
虫の攻撃(十星てんとう虫)により、いつもこの時期は葉が食い荒らされる。
湿気が草に覆われるとさらに茄子を痛めつける。
 
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除草が終わり、すっきりとした
茄子畑。
太陽が長く顔を出さず、
光合成が不十分で元気が無い。
ようやく一時の長い集中豪雨は
一段落したが、まだまだ、予断は
許せない。
この茄子は初夏から盛夏用。
 
次の畑には秋茄子用の畝を用意
しているが、この雨で、畑が
作れず、困っている。
 
湿った土の中での作業に足をとられ、腰に来ている。歳かな!と頭をよぎる。
早く後継者をそだてなければ、と焦る・・・
 
若い人たちは踏ん切りが悪く、我慢や忍耐が薄く、世代間の違いを痛感させられる。
農業は(農業には限らないのだけれど)2~3年で結果が出ない。まして一年では
どうにもならないのだが・・・やはり教えながら生活費の面倒をみなければ、こちらの方が忍耐を強いられるのに・・・などと、少しグチが出てしまう。
 
5番の畑にじゃがいも掘りに行ったら、枝豆(黒大豆)が実を硬くし始めていた。
来来週には出荷が可能か?ごぼうは今少し時間が必要か?
乏しくなった野菜に何とか夏野菜までの繋ぎができればと願う。
 
ハウス栽培全盛の中、露地栽培にあくまでもこだわる。リスクが高く、出荷に漕ぎ着けるのは育てた野菜の2/3がやっとという状態に後継者が我慢してくれるのか。
かなりの努力と忍耐が必要。
 
そんな時、ジョルジュマルソー(福岡のフレンチの第一人者になってしまっているようだ)
の小西氏から珍しく電話が入る。
「佐藤さん、赤蕪の芯がスポンジ状態になっているよ」と、大きな物ほどそうなりやすい
のだが、勿論この時季、露地栽培では時折起こる現象。
彼の名誉のために行っておくが、クレームの電話ではない。他の人達にも送っている
だろうから、私の信用が傷つかないようにと、気を使ってのこと。
 
「ありがとう!ところで関東のレストランはほとんど全滅したよ、と」
数件取引があったが、原発ショックで取引が解消(お客さんが激減したため、手軽な
野菜に切り替えたか廃業したか)、勿論、「坐来」を含めて二件は残っているが。
 
「無理だろうな!だってほとんどがオーナーシェフではないからな」「今頃、食材に
気を使って、出しておるところはすくないよ」「経営が厳しくなったら、即、切り詰めに走るからな!」
 
「内も露地栽培を維持していくのは厳しいよ!」と少し泣きを入れたら、
「佐藤さん所は他でやっていない野菜作りをしているからこそ、価値があるんじゃない」
と、逆に諭されてしまった。
それにしても小西氏は角が取れ大きくなった!と、一段の高みが見えてきたのかな!
と、嬉しく思う。かれこれ8年の付き合いとなる。
 
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もう何時色付いてもおかしくない
フルーツトマト
太陽が数日出ればきっと色付く
 
雨が続き、トマトの葉が溶け始めた
ので、大きく下葉を掻き取り、
風通しを良くしてやる。
 
ようやく元気になった。
 
 
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間もなく、夏野菜達が出始める。7月の後半頃から少しづつ!本格的には8月に入って
からとなる。
 
先ずは、トマト、万願寺・伏見とうがらし、胡瓜、茄子、ピーマン、セニョリータ、パプリカ
と続き、栗南瓜、金時生姜、おくら、梨へと進む。