農園日誌ー旬菜とは!

24.5.1(火曜日)曇り時々雨、最高温度19度、最低温度16度
 
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                   農園の隣のつつじ園
 
今日は、五番の畑のじゃがいもの畝を土寄せ作業がようやく終了した。
ほとんど一人できつい鍬打ち作業が延々と続く。娘達が草取りを手伝ってくれ助かる。
3日かかりで8畝が終わる。(しゃがいも220キロ)早くしないとすでに茎からストローが
伸びて、その先端に小さな芋を附けている。じゃがいもは茎が変化したもの。
今年は、北あかり・出島・アンデス・メークィンの四種。それぞれに味わいがあり、用途に
よって使い分ける。
 
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黄人参(沖縄の島人参の掛け合わせ)の間引き作業を行う。かわいい小さな人参は
レストランが喜ぶ。そのうち10%は董立ちしており、この季節は難しい品種ではある。
 
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二番の畑、人参の畝が時間差を付け三畝。二月蒔き5月下旬頃からの出荷(黄と赤)
右端はえんどう豆類の棚。(5月中旬頃から本格出荷)
 
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いんげん豆の手
(二番の畑)
ほぼ一日を費やし、
豆の手(竹の支柱)
を切り出し、支柱を作る
インゲン豆は特に
この支柱を早くしてやらないと、成長しない。
今年はうまくタイミング
があい、立派な豆が
できると思う。
 
 
畑からは越冬した野菜が徐々に消え、大根・キャベツを残すのみ、その他は董立ちして
出荷不能になったか、出荷し終えたことになるが、今年は寒い冬の影響か、半分以上が董立ちしてしまった。未だ出荷に至っていない春白菜もその一つ。食べれそうなもののみは出荷する予定だが、折角、頑張って育った白菜であり、日の目をみないのは
あまりにもかわいそうだ。
 
有機野菜とは何?自然農とは何?
 
最近のお客様のメールで、有機野菜に対して懐疑的になられている方が多くなっている
ことに気づく。
慣行農法(化学肥料)と畜糞を主体とした現在の有機農法の違いは何だろう。
化学肥料も畜糞を多投した場合とでは、窒素の土に対する供給量は大差なくなる。
窒素過剰という点ではどちらも同じになる場合が多い。そうすると、必ずと言って
害虫や病原菌は土の中に増えてくる。(地中には腐敗菌を含む嫌気性微生物も増加)
そうなると農薬は切っても切り離せないほど必要になってくる。
果ては地中消毒と称して、大量の薬を投下する。(葉面散布を2~3回程度なら、農薬によっては光合成分解により半日か一日で消えてしまうが)
国が定めた(有機JAS法が定めた)有機野菜の定義(有機物なら全てOK,どれだけ多投
しても何の制約も無い。有機JASに定められた農薬はOK。)
これが問題をさらに大きくしている。
 
その性か、関東の方々を中心に自然農を模索する消費者が急激に増えてきている。
私も究極の野菜作りは何も土に施肥しないこと、とは思うが、これも人によっては
様々なやり方がある(不耕起栽培など)
この農法の特徴は脱アンモニア(畜糞なし)が共通しているようだ。さらに徹底すると
草木堆肥も使わない。
確かに野菜はよりナチュラルで、山野草に近づく(私もそれが理想だとは思う)
 
しかしながら、太古の昔から日本人は草木堆肥と人糞(肥え)を使ってきた。
(むかしの有機農法です)
それは安定的に野菜を供給し続ける必要があったからだと思う。江戸時代などは
肉類はほとんど口にせず、わずかに魚や干物を時折食していたようだ。その時代は
当然に野菜中心の食生活であった。
 
そjこで私が選んだ農法が草木堆肥のみの有機農法であり、肥え(有機肥料)を排除し
たことにより、低窒素・高ミネラル・微生物層に富んだ土作りに至った。
有機自然農法(自然循環農法)とでも言うのかな?
 
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