24.1.18(水曜日)曇り一時晴れ、最高温度10度、最低温度3度
一昨日は久々の雨、気温も暖かく、今季初めて、トンネルを剥ぐり雨と寒気に野菜達を晒すことにした。
翌日は晴れ、今日も晴れたり曇ったりの一日。最低温度も氷点下にはならず、野菜達も耐えてくれると思い、トンネルを開けっ放しにして、寒暖の差を全身に覚えさせる
これからは三寒四温の状態が続く。
太陽の強さは感じられるが、外気は相変わらず冷たい。こんな環境でも野菜達は
しっかりと春の訪れを感じているようだ。人はそんな野生の感覚をすでに失っているが、野菜達は偉い。
露地栽培の苺に
小さな花が一輪
孫達専用の苺。
草木堆肥で育った苺の味は
もはや施設園芸の苺と
比べてもラバルが違うと
いう美味しさ。
まだ白いのに旨みと甘さと
酸味のバランスが格別。
トンネルの中で夜の寒にやられ、
昼の蒸れに痛めつけられ、
腐り・枯れているサラダ蕪。
夜は氷点下2~3度、
昼は25~30度にもなり、
過酷な環境に耐え切らなくなった
野菜から、腐り、枯れ落ちていく
それも連鎖を起こし、落ちていく
寒にやられ、一部が凍傷にかかり、腐り枯れていくセロリ
枯れた下葉を除去してやれば
復活するもの、それでも全体が
枯れ落ちていくものも出る。
ビニールトンネルの中でも
生き残りを掛けた命の営みが
なされている。
まだ過保護なままの青梗菜
被覆布を掛けられ、トンネルで
二重に寒から守られている。
(ビニールの厚みは0.05ミリ)
これも最初はトンネルを剥ぐり
先ずは寒に当ててやる。
次に被覆布を外し、トンネル
を掛ける。
さらにはトンネルを剥ぐる時間
を長くして、寒に慣らし、
最後はトンネルを剥ぐる。
もしこのタイミングを間違うと
全て一気に落ちてしまう。
露地野菜を育てるのは、子育てとまったく同じなのでは!昨今過保護な野菜や
子供達が増えている。真の愛情とは何か!考えさせられる。
トンネルの中で必死に
生き残ろうとしている
トレビス達。
(サラダの貴婦人)
無事に生き残れば、みんなの
食卓に届く。
これから暖かくなれば
中心点が巻き始める。
赤ほうれんそう
葉や茎の中に
旨みが詰まっている。
噛めばフルーティな香り
が口いっぱいに広がる。
これは現在出荷中の
赤ほうれん草。
出荷を待つ白菜
成長期を逸し巻き損ねた半開き
の白菜。
今では当農園の名物。
去年はお客様から、
「ほら、あの巻かない白菜。まだ
ありますか?巻いてるものより
圧倒的に存在感がありますよ」と尋ねられ、
「後少ししかありませんが、何とか
します」と答え、思わず苦笑したことを思い出す。
ことしの冬は長期に冬将軍が居座り、寒い日々が続いている。今までに経験していない寒に接し、露地栽培の難しさにまたもや直面。
しばらくは、野菜達と共に我慢の連続。2月に入れば・・・と祈らざるを得ない。
来週、またもや寒波が訪れるようだ。
去年の暮れ頃から、仲間たちが増え、農園もにぎやかくなってきた。
自然農の梨やお米、原木栽培の椎茸、同じ野菜作りの同行者が2名、
今年の秋が楽しみだ。少しは楽ができるか?と思う。