新しい年を迎えて!

24.1.3(火曜日)晴れ時々曇り、最高温度8度、最低温度0度
 
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今年は何だか穏やかな年明けを迎えた。去年があまりにも厳しい災害とそれに次ぐ
人災に襲われ、未だに復興の道筋が見えない。
いつまでも責任逃れのようなことを繰り返していれば、大きなしっぺ返しを受けること
にならねば良いが・・・いつも、罪のない人達にそれは襲い掛かる。
自分のことしか見らず、政治に、人に無関心になることが最も怖い。
生きる者は全て、地球に、自然に、社会に、人に生かされているということを知ったときから、自分を見つめなおすことができる。
年初に感じたことをここに書きとめておく!
 
今年は農園を開いて、初めて、二週間のお休みを頂いた。
この間に、何とか立て直すことができるか?年末からひたすら、畝作り、種蒔き、
トンネル張り、竹の支柱作り、破砕作業、堆肥作り、を行った。
 
年明けには、白菜・キャベツを届けねば、の思いから、2番の畑を今日も見回る。
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トンネルをはぐると、ようやく
巻き始めた白菜が顔を出す。
二週間では、完全には巻かない
寒くて成長がかなり緩やかに・・・
 
今年も巻かない白菜を届けねば
ならないか、と覚悟する。
 
それでも、葉はグリーンで
柔らかく美味しい。勘弁願おう。
 
 
イメージ 3キャベツ(春)も巻きかかっているが、これは今、トンネルをかけると開いてしまう。
 
1月下旬頃には出荷可能か?
 
早く暖かくなれ!と念じる。
 
越冬キャベツは、ぱりぱりと
した食感があり、噛めば噛むほど甘みと味が口一杯に広がる。
 
 
去年は12月中旬には初出荷
今年は1月下旬頃かな?
野菜の成長が全て遅れて
しまっている。
 
市場にはあまり出回っていない
せいか、調理の仕方が分からない方が多い。(プロのシェフにもわかっていない人が多い)
出荷の際はオーダー表やブログ
にて詳しく紹介する。
 
(佐藤自然農園の理念)
年初だからこそ、改めて自分に向かって「何をどうやりたいのか」=理念を整理してみる。
草や木・葉などの自然循環による土作り(微生物・放線菌、ミネラルバランス)
○露地栽培へのこだわり(太陽・風・雨・寒暖の差)
○消費者と直接向き合う(野菜本来の味・香り・食感・旨みを価値基準とすること)
○普通の消費者が極く日常的に美味しい野菜が食べられること。(価格は頑張る)
※「美味しくなければ(栄養価がなければ)真の有機野菜ではない」がもっとう。
 
無我夢中で野菜作りに専念してきたが、ここに至って、当初掲げた100人の個人の
お客様、レストラン7軒程度への野菜の直接販売を目標にしてきたことがほぼ達成
草木堆肥(むかし農法)・露地栽培ではこれが一個人の農家としては精一杯。
あと、20~30人程度は何とかなるが、限界に近づきつつある。
皆様のおかげで、真に美味しい(栄養価に富んだ)野菜作りはとりあえずできるようになった。 
 
年間100種類の野菜作りは、皆様に飽かせない、興味を持って野菜を食べて頂く
子供達に美味しいと言わせたい、万遍なく全ての野菜を食べさせることによって、
今の食生活が偏った、あるいは、栄養不足に陥っていることを少しでも解消したい。
と言うことのために、頑張ってきた。それにより、真に美味しい、栄養価に富んだ
野菜を直接消費者に届けたい。
 
※野菜は必ず何かの目的を持ってこの世に生まれてきた。(好き嫌いなく食べさせ
 ることに心がけて欲しい)
 
「一個人の農家で生きていく上で必要なほとんど全ての季節野菜が揃う」
これはどれだけの方が理解して頂いているかはわからないが、今の農業の常識では、ほとんど奇跡に近いことだと思う。
 
必然的に次の目標へ進むことになる。
 
(新たなる挑戦)
新たな仲間作り(グループ事業育成)の段階にきている。
○この農法を次の世代に伝えたい。美味しいむかし野菜作りをずっと残していく。
○グループで、地域でこのむかし野菜作りができないか。
○地域のブランドとして後世に残す。
○農家がむかし野菜によって自立できるようにはならないか。
◎素材だけには止まらず、漬物・味噌・粉・むかしのおやつなどの加工事業に向か  わせる。
◎むかし野菜販売・加工品製造販売・むかしおやつの製造販売・美味しい野菜によ る飲食店などを集約したアンテナショップ作り。
◎これらの自立した農業のための研修・啓発・育成のための施設作り。
※このためには既存の野菜や食の考え方を大きく変えていかねばならなくなる。
※そのためには既存流通とのアクセスも試みるが、逆に闘いが必要となることも避 けては通れないかも。今までの経験でそれは嫌というほど分かる。
 
いままでに9年が経過した。次の段階の事業目標が達成するには、一体、後、何年
かかるのか?一人の力は余りにも小さい。
この9年で、飲食店では、福岡のフレンチ、ジョルジュマルソーの小西さん、東京の
大分県のアンテナ飲食店、坐来のシェフ、梅原さんが内の野菜を十分に理解してくれている仲間ができた。そして100名の個人のお客様達がいる。
新たに参加してくれた5人の仲間もできつつあり、今後も新たな出会いがありそうだ。今度はその人達に助けられるか・・・?
 
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春が待ち遠しいが、現在トンネルの中で一生懸命生きている秋冬野菜(葉野菜)
達が待っている。
 
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半結球レタス
 
1月中旬頃にようやく
出荷が可能となる?
 
 
現在は、寒いのは寒いが
気温や湿度が一定であり
このまま緩やかに成長して
くれれば、出荷が可能と
なるのだが・・・
 
 
今年も由布市ブランド推進協議会より農業セミナーの開催を求められたが、
先ずは、消費者の声を生産者が聞くことから始めたらと提案。
 
大分市の各市民団体やNPO団体のご婦人達との対話集会を企図している。