食育について

23.11.29(火曜日)曇り、最高温度20度、最低温度15度
 
 
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城址の紅葉、この下には高さ15~20mの石垣がほとんど垂直に築かれている
 
木曜日の農園実地セミナーが終わり、久々に孫達を誘い、土曜日の午後から、
竹田市の岡城へ散策に出向く。仕事は山のようにあるが、嫌なこともあり、気晴らし
にと、思い、しばしのなごみのひと時でした。
翌、日曜日はその見返りにと、朝7時半から夜の7時半まで、みっちりと農作業を
こなさざるをえなくなった。
 
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セミナーでは、椎茸・苺・アスパラ農家の方々も参加され、熱心に質疑応答が
行われ、今までに無く、手ごたえを感じていたら、早速、椎茸農家の田北さんが
椎茸を持って農園に訪れてくれた。
早速に、焼いて食べてみた。これが美味しい。大分は原木椎茸生産量が全国で
一位。食べなれているが、かなりの歯ごたえと香りを感じ、何より味が良い。
当農園のメニューとして、来週か、再来週にはみんなに届けてあげよう。
こんなに美味しくできるのであれば、なめこ・平茸・しめじなどにも是非チャレンジ
してみたらと、すぐに連絡する。今後が楽しみだ。
 
次の日には苺農家の方が訪れてくれた。堆肥の作り方の確認のために・・・
苺を持ってきてくれた。美味しいのですが、旨みや香りが足らない。
農協の指導に基づいて作られているようだが、温床をわざわざ消毒されているとの
ことで、自然農とは間逆の対応。
微生物や放線菌の育つ自然循環を助長させることによって、悪性の病原菌だけが
繁殖しない環境を作り出す農法が有機自然農であることを伝え、一度、伺うことに
した。
 
そんな中、後味の悪いやりとりがお客様との間にあり、現在の社会の歪みが感じられるのが実に悲しい。
些細なことでのクレームやその上で代金の不払いなど、人の理や情にかなわない
自己愛が表に出た出来事のように思える。
それと、悲しいのは東北地方の農家の方々がどんな辛い思いをして自分が一生懸命に育てた野菜を廃棄しているのか、それもかなり激しい風評被害にあって・・・
農業者(それとは限らないが)は野菜に愛情をかけて育てている。そうしないと、
育たないのですが・・・
その努力や苦労を踏みにじるような行いや言動は断じてしてはならない。
久しぶりに畑の真ん中で、「ばかやろう!」と年甲斐も無く怒鳴っている自分が
恥ずかしい。
 
そのようなことがあるかと思うと、最近このようなやりとりもありました。
「主人や私も里芋にアレルギーがあり、外していただけますか?又、南瓜を主人が
食べないのです。駄目でしょうか?」
私は次のようなメールを送りました。
「アレルギーならば止むを得ないでしょう。しかし、南瓜については、ご主人をきつく
叱ってください。また、しっかりと食育をして下さい」
「野菜にはそれぞれが何らかの役割を持って生まれてきています。かれらを満遍なく
食べることによって、人間の体は自己治癒・再生能力を健全に保つことができます」
 
てっきり断ってくるかなと思っていたら、早速、メールが入りました。
「やさしい励ましの言葉、ありがとうございました。しっかり主人を叱っておきます」と、
 
現在人もまんざら捨てたものではないか!と、ほんのりとした安らかな回答に、
やさしさをしっかりと頂きました。
 
イメージ 3色彩に満ちた2番の畑の風景
(これから出荷する金ラベル級  の畑)
 
左から出荷途上のサニーレタス
半結球レタス・サンチュなど、
中央が人参、
右方がレッドキャベツと芽キャベツ
 
左後方に見える軽トラには
刈り取った草をこづむ。
 
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ようやく巻き始めたキャベツと白菜
手前のまばらになったところはよとう虫による被害。
根元から食いきる。嫌な虫。
 
 
(野菜の役割)
当農園は、野菜が本来持っているはずのそれぞれの個性(味香り・食感・旨さ)
(ビタミン類・糖質・ミネラル分)を引き出す有機自然農法を試みております。
どの野菜にどれだけのミネラル分やビタミン類が含まれているのか、それが生命体
にどのような有用な役割を果たしているのかなど、実は科学的にまだ未解明です。
それだけに、そのような野菜達を満遍なく摂取することが人間の自己治癒能力を
高めることにつながります。
これは、当農園の野菜を食べ続けておられる方々はすでに実感済みです。
現在病(癌・高血圧・アトピー・アレルギー・便秘症・虚弱体質症など)は体や精神の
バランスを損なっているから発症する症状です。特にミネラル分は細胞の再生を助けており、そのバランスをこわしたり、取らないと、上記のような病の基になります。
 
当農園の一つのテーマが実は食育(子供さんには限らない)にあることをみんなに
知って欲しいと強く思う。
 
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最後に、最近、人の繋がりや信義・情義・仁義などと言う言葉が、自然と向かい合う自然農をやっているためか、強く身近に感じられるようになってきた。
おそらく、私が思うには、自然と向き合うことが増えて、自然への畏敬の念や謙虚さ
が身にしみて分かってきたからだろうか、と、
 
多くのお客様から支えられて、そのお客様の縦(親族)横(友人・知人)のご紹介が
増えてきたことに、心から、感謝いたします。