農園日誌(料理マスターズ出席)

23.10.7(金曜日)晴れ、最高温度24度、最低温度17度
 
日中も時には肌寒く感じられ、農作業が随分と楽になりました。
風邪も少し治りかけ、畑で倒れることはなさそうです・・・
東京から帰ったら、すぐにジャガイモの土寄せ作業。今年は早めに完了。
美味しいじゃがいもができそうな予感。きつい作業だが、やはり畑が一番。
二日間の遅れを取り戻さねば、と、腰が痛む。
 
イメージ 1土寄せが完了した男爵しゃがいもの畑(5番)
 
秋は男爵系しか大きくならず、
北あかり・メークィン・アンデス
などの品種は育てるのが難しい
 
但、今年も果敢に挑戦。
半分うまくいけば良いほうだ。
隣の畝は予想通り、
未だ芽が出揃わない。2年前は
うまくいったが・・・
 
秋作は、冬野菜も含めて、11月中旬まで如何に芽を出させて置くかが勝負。
(最高温度が15度を下回ると、発芽し難くなる)しかも4~5段階に分けて、
例年畑が足らず、さらにこの4~5段階の種蒔きや定植時期が3月までの野菜の
出来不出来を決める。長期の天候予想も含めて、最も経験や感の働かせ処。
 
大根二畝・聖護院大根二畝・蕪5種類はまだ一畝・紫大根二畝・ビーツ二畝・
トレビス二畝・春菊二畝・青梗菜二畝・小松菜二畝・サラダセット3畝・ごぼう二畝
人参二畝(やや成長が心配)・キャベツ一畝・ブロッコリー一畝・紫キャベツ一畝
ロマネスク一畝・コールラビ二畝・白菜一畝・九条葱3畝は完了。やれやれ・・・
半結球レタス・サンチュ・サニーレタスなどはまだトレイの中、定植は10月末か、
白菜は小振りの品種に特定。トレイの中にまだ3段階でポット上げを待つ。
 
ほうれん草の種蒔きをする畑にこぶしがはびこっている。午後は終日その除去。
明日は午前中、孫達の運動会。午後からほうれん草の畝作りを行う。まだ一畝しか
蒔いていない。真剣勝負の時季はまだ続く。
 
イメージ 2
夏野菜と秋野菜が混在
する2番の畑、
 
芽キャベツ・キャベツ・コールラビ・半結球レタスなど、
 
左端は筍芋の畝、今年は
うまくいった。
右端は秋茄子の畝、随分と
小振りになった。これからの
1カ月半が特に旨い。
 
 
これだけの種類の秋冬野菜の準備は、それぞれの野菜によって、蒔く時期、定植の時期は皆異なり、植え方も違い、堆肥の量や灰や苦土石灰の量も皆違う。
これだけはマニュアルができない。普通の農家には無理だと悟る。
それだけに、今の若い方が「何とかなる」と言って、教えを請わず、自分でしようとするのは何故なのか?やはり、「ゆとり教育」によるものか、親懸かりや社会への甘えなのか?失敗や挫折が見えるだけに悲しい。
 
一昨日、「料理マスターズ」の表彰式に上京する。
農林水産省の新たな表彰制度だそうで、2回目とのこと。料理人と生産者のコラボ
で、5年間高い評価を得ている料理人を表彰するものだそうだ。
東京坐来(大分県のアンテナショップ)の梅原シェフが表彰を受けた。そこへの
野菜の供給をし続けた私も呼ばれたということになるのか???
疑問を持ちながらの上京だったが、「やはり」と言うか、国と有名人のパフォーマンス
に終止。呼ばれた生産者は、皆、浮かぬ顔・顔・顔。
 
イメージ 3
 
榊原教授・服部校長
裕美子さんなどの有名人がずらり、
 
諸先生達の
「素材にこだわる。
料理人として当たり前のことです」と言う
言葉が妙に空しく
響く。
 
 
 
 
 
イメージ 4後列中央が私です
選ばれた料理人
は皆晴れがましい
顔をしています。
それは実に喜ばしいことです。日常の
努力が報われた
日ですから・・・
 
でも、素材を作っている方々には何の
スポットも当たらず言葉もない。
これって、何でしょう
 
イメージ 5
 
この二人、
左は熊本のイタリアンレストラン
オーナーシェフ、宮本さん
右が坐来の梅原シェフ。
 
救いがあったのは、この二人だけが生産者への感謝の言葉と彼らを前面に出そうと紹介していた。その呼びかけは空しく報道陣の前で消えていった。
 
 
 
嬉しかったことが一つ。
熊本の宮本さんから、一人の農業生産者を紹介された。
「天草育組(あまくさ はぐくみ)」の代表、馬場昭明さんです。
この方は多くの移住者へ自然農を指導しながら、一つのネットワークを作ろうと
苦労されておられる。取り組み方法は異なりますが、私と同じです。
できれば、意見・情報交換など、取り組んでいければと考えております。
 
又、坐来において、「語り部」研修後、東京在住のお客様3組をお招きし、
座談会を開きました。その際、当農園の野菜について、このような野菜をどのように
考え、何故、取ろうと思われたのか、様々なお話をお聞きできました。有難うございました。自然農の梨と柿をお持ちし、野菜と一緒にお届けするのはいかがですか、
など、味などを確認して頂き、(モニタリングへのお付き合いを感謝します)自信を
深めました。