農園日誌

23.9.21(水曜日)曇り時々晴れ、最高温度25度、最低温度21度
 
台風一過、秋晴れの好天といきたいところですが、300ミリを越す集中豪雨の
影響は特に幼い苗や種蒔きをした処に出ており、全滅か、40%は駄目か、
かなりな痛手を受けている。特に寒さが忍び寄ってくるこの時季、畝を作り直す
手間、種蒔きをし直す時間のロスを考えると、復活には日時を要する。
むしろ、その遅れを取り戻すのが大変だ。
 
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発芽したばかりの芽が半分、埋まってしまっている。
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                                  種蒔きしたばかりの畝は完全に埋まる
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豪雨の最中は畝下が川になり、土を
押し流す。
 
栄養価を含んだ土が大量に流れ出した跡、
 
幼苗は土を被り、光合成がし難くなり、
泥に覆われ、病気が発生する恐れが出る
 
 
 
多くの地域がこのような状態になり、農業者の悲嘆が伺える。こちらはまだ良い
方だ。野菜達よ、頑張れ!負けるな!
トマトは葉が枯れだし、これで思い切りができた。撤去作業に入る。
 
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今日は祝日、保育園はお休み。出荷のお手伝い?を終え、昼ごはんを食べて、
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4番の畑、
 
秋のいんげん豆、これも気温次第
花が咲き始めたが、実を付ける
までに温度があまり下がれば、
結実し、大きく育ちにくくなる。
 
農園主の予想に反して、寒が
早くきそうだ。
 
 
 
(お米の販売)
 
かねてから、お米はありますか?の問い合わせが多く、美味しいお米を探しておりましたが、ようやく朴の木地区の米が美味しいことが分かりました。
数人の方には、すでにお送りしておりますが、評判は良いようです。
食べてみましたが、香りが良く、旨みがあり、もちもちとした食感があります。
朴の木の農家と交渉し、年間3000キロは確保しております。
(9/21の記事ではお米の確保300キロと載せましたが、3000キロの間違いです)
 
単位は3・5・10kgの3通りで、玄米が350円/キロ、精米が380円/キロです。
一度、お試しで食して、良ければ、年間予約(約○○キロ)をお願いします。
米農家に迷惑をかけられないものですから、よろしく!
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お米の美味しさは土壌とその地形にあります。銘柄だけが美味しいわけではありません。その風土に合ったお米が美味しいのです。
山間地・赤土粘土質・山間から直接水を取り入れる・扇状地・寒暖の差ありなどが
美味しい条件です。朴の木地区はそれにぴったりの土地です。バックに由布岳控え、先人達の英知で
 
縦横に由布の水を取り入れる水路を作っております。
さらに、作り方にも美味しさの条件があります。
収穫量を多くするために、昔から、お礼肥えと言って、花が咲き結実する前後に
追肥を撒くことを言います。これをやると、お米は完熟期にさしかかり、窒素分を
施肥すると、さらに成長しようとして、デンプン質・炭水化物が増えます。
すると、米の味香りや旨みはなくなり(糖質が増えずに)、実に美味しくないものが
出来上がります。(野菜と同じですね)
ここのお米はそこまで労力をかけず(暇がないのかも)美味しいです。
 
(第二回目の農業セミナー開催)
9月の初旬、又、農業セミナーを開きました。
「農業の自立を求めて」-農産物の価値基準を変えようーコムの力が必要ー
などです。農業者自らが立ち上がり、共同で、共通農法で美味しい農産物作りを
始めよう!そして、農産物の評価基準を農家が決められるようになろう!「流通」からの押し付けではなく、必ず美味しい農産物を求めている消費者も居られるはず。
 
などと、マーケティング手法を織り交ぜて語りましたが、果たして届いたのか?
 
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実はかなりの疲労感が残りました。
 
日本人、とりわけ、大分の方々は
共同で、一緒に何かを行うことには
消極的な方が多い。
唯我独尊の世界は巨大なマーケットや流通を相手にしては無力に近い
のがおわかりにならないのか?
 
 
次回セミナーは、9.27(火曜日)に行うが、美味しい野菜作りとは?の核心部分
に話が入ります。様々な農法比較を行いながらの説明になります。
さらに疲れが増幅しなければ幸いですが・・・
 
その中で、面白い方が一人、
梨を作り始めて8年目でしたか、「奇跡のりんご」と同じ手法で栽培しており、
「私は完熟した梨をつくりたい」、「でも消費者がわかってくれない」とも・・・
私と同じことを考えておられるのに感心しました。今度一度尋ねて、もし、よければ
このブログで皆様にも紹介いたします。
 
ちなみに、内の農園は「奇跡の野菜」ですか・・・