農園日誌

23.9.14(水曜日)晴れ最高温度32度、最低温度23度
 
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そばの花ではありません。ニラの花です。
 
この季節は毎年頭が痛い。畑一面夏野菜が占拠しており、どれかをつぶさねば
秋冬野菜は植えられない。それを植えないと、今度は10~3月までの野菜が
できなくなる。
そう言うわけで、最初の犠牲者はトマトになるのか?夏野菜が順調に育たなかった
影響が今頃深刻なシマの争いに発展し、農園主を悩ます。
 
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9月初旬に蒔いたキャベツの幼苗。
順調に発芽している。
 
 
 
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8月下旬に蒔いたレタス系野菜
暑さと虫に痛めつけられ、まばら・・
 
 
 
これらの秋冬野菜が定植を待つ。それ以外にも蕪系・大根系・白菜・カンラン系
九条葱・にんにくなどの植え付けが目白押し。頭を抱える毎日。
 
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ミニパプリカ(セニョリータ)
 
本来は8月頃最盛期を迎える。
今年は9~10月頃にずれ込む。
やっと今この通り少しずつ
収穫ができるようになったばかり、
ピーマン系も同じです。
今日始めて、個人全員にピーマンが届いた。
今年のピーマンは農園主が驚くほどの味の濃さと甘みや食感。秋
の味が楽しみ!
 
それともう一つの悩み、と言うか、ずっしりと重く頭を抑える痛みが来る。
 
由布市にて農業セミナーをすでに2回開催、農業の自立とコム(共同)の意識改革を
訴えたはずでした。まだ2回残っているが、いまだ手ごたえがないことと、市がまったくといって動かないこと。(県もまったく同じでしたが)
 
特に若者も少しは集まったり、農園に見学には来てはいるのですが・・・
判を押したように、何とかなる、自分達だけで、楽しみたい、もっと他をみてみないと、売れるんではないか、農業はできるんではないか、などの楽観論と自己中心的な発想が多く聞こえてくる。
 
私は、貴方達の経験と力ではどうにもならないよ!と言っても体験者である大人の意見はどこ吹く風か!
 
折角、農業を心出す数少ない若者達が中途で挫折することは避けたいのですが、
現実のマーケットや消費者の動向や流通の分厚い壁に埋没していくことが読めるだけに悲しい。その根拠のない自信は一体どこから来るのか?
 
そのようなわけで、セミナーを開いている根拠や意義が音を立てて壊れていく
ような、日本の、そして地域の暗闇しか見えないことは・・・私だけでしょうか?
 
ひとつだけ、良いことが・・・18年の思いを受けて、
東京坐来の梅原シェフが農林水産省の表彰を受けることが正式に決定したこと。
彼とは6年間の長い付き合い、一緒に和の坐来を立ち上げた仲間です。
その受賞対象は、「飲食のシェフと農業などの生産者が一緒になって、飲食を立ち上げ、5年以上、消費者から高い評価を受けていること」が条件だそうです。
 
その表彰式授与のために10月私も上京します。前日は、坐来での食事と「語り部研修」の日程が組まれている。
 
それがあだ花にならなければ良いが・・・少しばかり、弱気の虫が顔を出す・・・
何のために有機農業を!草木堆肥による「むかし野菜」作りを始めたのか・・・
体の芯に18年間の重い疲れが・・・
 
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        植えつけたばかりの芽キャベツの畝、ひたすら雨を待つ。(2番の畑)