農園日誌

23.8.26(金曜日)曇り時々晴れ、最高温度32度、最低温度24度
 
大分はようやく涼しさが見えてきた。茜蜻蛉が畑を舞い始めた。
草刈(除草作業)・草の搬出作業・秋作の準備の畝作り・こぶし取り作業・夏野菜の
剪定支柱立てや誘引作業など行うと、一日で3回作業着を着替えることもしばしば
の毎日。動くととにかく暑い。疲労がひだ・太腿・腰に溜まる。
トマトの支柱の補強作業や剪定誘引作業がかなりの負担となる。
夏野菜はそんな作業に答えてくれて、ピーマン系を除いて、順調なのが救い。
 
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               5番の畑の 「丸おくらの花一輪」
 
おくらは葉の間に花を咲かせる。下から切り上げていき、次々に上に向かって
花が咲く。花が咲いてから、約一週間ほどで、実を成らせる。
おくらの花は、妖しい貴婦人のような、初々しい花嫁のような可憐さを併せ持つ、
清楚な花弁をつける。
 
成長期には脇芽が付き、生い茂ると、中々に花芽を付けてくれない。
密植させると良いらしいが、当自然農園のポリシーに反する。
そこで、ある程度茂ると、下葉から切り上げていき、脇芽を掻いてやる。
すると、次第に花芽を付け始める。これは、早く花芽を付けないと、子孫を残さない
まま、終わってしまうよ!と、おくらに話しかけ、「おくら」は慌てて子孫を残そうと
頑張り始める・・・野菜の生理は概ねこのような感じ。
 
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おくらのトンネル
 
まだ1メートルの樹高
しかなく、這いながら
収穫を行う。
10月頃になると
2メートル程の高さに
なる。
風などで倒壊しない
ように3~4本立ちに
植える。
 
 
 
 
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5番の畑、
中央に見えるのは黒大豆。
今日、土寄せを行い、
倒れないように根元を固める
今、小さなピンク色の花を
つけ始めている。
11月頃、黒大豆になるが、
一歩手前の段階で、収穫し、
枝豆より少し硬く、美味しい
豆を出荷する。当農園の
秋の味覚となる。
右は草木堆肥を振り、起こした
ばかりの畝、秋じゃがを植える
 
今の悩みは、高温湿度の影響で、害虫が大量に発生する時期、葉物を植えると
一日で丸裸にされること。4畝試したが、やや成功したのは大根のみ。
作付け時期が遅れれば、葉物野菜をお待ちの方々に申し訳ないが、自然に逆らって成功した試しはない。
朗報は人参が4回チャレンジしてやっと芽を吹いたこと。やれやれ・・・
今年は湿度が高いことにより、胡瓜や茄子が大豊作。
 
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鈴生りになった長茄子(2番の畑)
一生懸命にあの手この手で食べて欲しい。
 
 
 
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今年は3段階で茄子の作付けを
行う。左手の小さな苗は第三段階
の茄子。
全てが中ってしまった。
今、茄子の粕漬けを仕込み中。
これは絶品。
 
もう時季、9月になる。9.4(日曜日)午前10時、第二回目の農業セミナーを開く。
今回は庄内庁舎になる。
前回、特に関心を示してくれた方々は数人おられたが、肝心の市及び職員の
関心度の薄さが気になる。やはり由布市大分市に隣接しているがために、
農業に関心が薄い人達が多いのが原因か?
山間地を数多く抱える地域なのに、このまま行くと、どうにもならない過疎地が増えていくことになる。無為無策な政府・官僚・政治家達と同歩調ではどうにもならない
地方の行政の姿が垣間見えるのは寂しい。
疲れた体に老いが見え、草木堆肥を使った古くて新しい農業の後継者を育てる
という希望が気力とともに萎びるのは避けねばと、体に鞭を打ち続ける。