農園日誌

23.8.23(火曜日)雨、最高温度30度、最低温度24度
 
この夏には見られない雨前線の停滞が起こり、ほとんど毎日雨が続いております。
やはり気候が大きく変動しているためでしょうか?
野菜にとって、この気候変動の影響はかなりなもので、野菜の作付けマップや管理
の仕方が変わってきます。今まで経験してきたことのない変動が起こっております。
去年成功した例は今年はまったく通用しない。野菜作り、特に露地栽培の難しさ
が身にしみます。露地栽培は施設の管理栽培ではなく、自然との語り合いのような
農業ですから・・
 
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 濃い緑の絨毯となっている4番の畑、やっと整理し、このような畑になりました。
 手前から青紫蘇・ごぼう・黒大豆・空心菜・トマトです。
 
トマトの実が重く、支柱があちこちで倒壊、修復作業が大変です。投げ出したい
ような気持ちにもなりますが、野菜も頑張っていることや、待っている方々がいる
と思うと・・・
 
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3人がかりでお越し、支柱やテープ
を掛け、どうにか倒壊は免れて
いる状態。
 
いつ、その他の処も倒れるかもしれない。これも成長する時期に実が
付かず、遅れて実を鈴生りに
付けた影響でしょうか。
 
 
 
 
一方、5番の畑では、やっと、じゃがいもを掘り終え、(雑草が背の高さまで生い茂り
草刈で除草した後)すぐに、又、じゃがいもを植えなければならないという状態。
その他の処は雑草にまたもや覆われ、こちらは草の濃い緑の絨毯と化した。
これも季節はずれの長雨のせいか?自分が放置してしまったせいか?
ため息がおもわず・・・
 
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こちらは3番の畑、
今年は茄子の当たり年。
長い二畝に見事に成長
しつつある加茂茄子の畝。
 
皆様もしっかり食べて
くださいとの自然の神の
メッセージか?
 
この葉の下に丸い加茂
茄子の実がびっしり。
おそらくこれも季節はずれの長雨のせいか?
 
自然は人間の目論見や行為など、どこ吹く風か、様々ないたずらや、助けを為す。
それに従ってしか生きられない人間の、生き物のことを、この時代、人は知っている
のか、人間の思い上がりを、いつも戒める。
政治家や官僚、組織を束ねる役目を負った人間の思い上がりへの警告と思う人がどれだけいるのか、いないのか・・・!
 
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夏野菜と秋野菜の苗が並存する
3番の畑。
 
これから、いつもの悩み多い季節が始まろうとしている。
 
遅れてやってきた夏野菜と
早く植え付けをしなければいけない
秋冬野菜の陣取り合戦。
 
気候変動の続くここ数年この悩みが続いている。
 
最後に、最近、3年間、当農園の草木堆肥を施肥し続け、土壌作りを行ってきた
佐藤雄二さんの畑からようやく、佐藤自然農園の商品基準になんとか見合った
野菜が獲れ始めた。
先日、彼が持ち込んだ南瓜に初めてOKサインを出した。
(味香りと共に、舌の根元に広がる旨みがでてきた。甘いだけなら仕方もあるが、この旨みはごまかせない。厳しい舌を持つ一流のシェフにもOKが出る程度は必要)
 
彼の自慢げな顔が最後まで瞼に残った。