農園日誌ー畑は模様替え

25.4.16(火曜日)晴れ、最高温度19度、最低温度12度
 
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              畑の隣のつつじ園、6分咲きかな!
 
今年は冬の厳しさと比べて、春の訪れが早く、4月の寒の戻りも終わり、安定的な
春を迎えたようだ。
そうなると、俄然、畑は忙しさを増す。一昨日は7番の畑(開墾地)にズッキーニを
植え込む。開墾地の場合は、化学肥料や農薬などの化学物質に汚されておらず、
雑草が生い茂り、それを3回鋤き込むことにより、雑草の根やグリーンがそのまま
緑肥になる。地表面10センチはぼこぼこの良い土。これから草木堆肥を施肥し、
土作りを行うが、開墾最初の植えつけた作物は良くできて美味しい。
問題は二年目であり、野菜の出来は悪く味も落ちる。(焼畑農法とどこか似ている)
これから3年をかけて土作りを行う。
今日は処女地であり、荒地に適した穀物、もち黍・もち粟・高黍(コーリャン)を植え
込む。今年から小学校に入ったひなたも手伝う。
 
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高黍(コーリャン
3月初旬頃から育苗ハウスで
育てていたもの。
私も食べるのは初めてだが、
楽しみにしている。
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7番の畑は細長い約一反の畑、傾斜地で、水捌けがどうか。
黍や粟は私がまだ小さい頃、近所の農家から分けてもらった黍入りの餅が美味し
くて忘れられない記憶がある。焼くと香ばしく鼻をくすぐるのを覚えている。
育ててみるとまるで雑草のよう、これでは見分けがつかない。ポット植えして正解
だった。
餅のほかに、ご飯に炊き込んだり、粉にしてガレット風に食べたり、かき餅にしたり
今から楽しみだ。但、収穫し、乾燥し、脱穀するのが大変なようだ。
国内ではほとんど市販されていない。その98%が中国産とのこと。
まして、草木堆肥、無農薬となるとこれは貴重品の部類に入るのかな。
 
四番の畑には茄子(黒陽)を植え込む。これは原生種(固有種)に近く、茄子の
旨みが存分に残せる品種。二番の畑にインゲン豆の第一陣を植え込む。立派な
苗に育っている。
 
二番の畑に、筍芋を植え込む。種は別の畑で土の中に生めて保存していた物。
これはすでに8年目を迎えるが、最初馴染みの無い消費者も今では心待ちに
するほどの人気者。ぬめりが少なく、あっさりとした食感と味。吸い物・煮物・素揚げ
と活用用途も広い。
 
今日は朝から堆肥振り・畝たて・植え込みと休む時間も惜しく忙しい一日だった。
明日の雨を待って急ピッチの作業に一日がようやく終わると腰が立たなくなった。
この忙しさと慌しさは当分続く。夏野菜の植え込みが終わるまで長閑な農業は
望めそうも無い。
 
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春野菜も葉野菜を中心にして元気に
育っている。春の野菜はいずれもきれい
な表情をしている。虫の発生も少なく、気候が一年のうちで一番安定している。
急増した新規のお客様方には随分と董立ちした野菜を送ってきたが、やっと、
きれいな野菜が届けられるという安心感のある春の畑ではある。
これから、本格的な夏野菜の植え込み作業が始まる。トマト・万願寺とうがらし
ピーマン・パプリカ・胡瓜・おくらと続くが、どこの畝を空けるか、頭が痛いシーズン
でもある。