農園日誌

23.6.2(木曜日)曇り、最高温度25度、最低温度18度
 
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   農園に実り始めた洋桑の果実。今年は梅雨の前に実が付き、孫達が喜ぶ。
 
今日は、農園に待望の草が剪定業者から持ち込まれる。
早速、草木堆肥作りを行う。今までは、農園の周りの草刈を行い、集めては、
堆肥を作っていたが、なにぶんにも少量しかできず、夏野菜の植え込みにも
事欠く有様でした。堆肥を供給している仲間に、軽トラ、3杯渡すのにも気がひける。
 
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まだ、真新しい草、早速にその2/3を
使う。
 
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阿部牧場からの極上の牛糞。
牛にストレスを掛けないように
おが屑や柔らかい草を敷いている。
 
冬から作り溜めた剪定屑・葉
この中に無限大の微生物や放線菌が棲んでおり彼らイメージ 5がいつも畑を耕してくれる。
 
 
 
 
種類の多い剪定枝・葉が混じり、
そのため、バランスの良いミネラル
分の宝庫。
 
 
 
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草・牛糞・葉や剪定屑を重ね、
ラクターで混ぜ込む作業中。
この伸ばし重ねる作業が腰に
くる。
 
 
ラクターで混ぜ込んだ跡が
分かりますか?二往復します。
 
 
 
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草と葉と牛糞がうまく混ざり合うと、発酵が
スムーズに!どうです。美味しそうでしょう?
 
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これで完成。後はタイヤショベル
で高さ2メートルに積み込む。
圧がかかることで、発酵を
促す。(水分量に注意)
この量で、畑5畝分です。
(約1/3反、100坪ほど)
 
 
明日も、明後日も、堆肥作り。腰が持つか?気の遠くなるような一人作業が続く。
(梅雨に入ってからは、堆肥作りができない)
でも、1反分の堆肥があると、心は明るい。(当農園は6反強の畑がある)
 
最近、関東地域からの個人顧客の問い合わせが続く。安全志向の方々とは思い
ますが、関東及び東北地方の農家さんの辛さに、ついつい、思いが馳せる。
それでも、そのお客さん達が、一様に、美味しかった、こんな野菜は今まで食べた
ことがなかったなどの連絡や感謝のメールが届くと、その心の重さは少し、和らぐ。
家族のために、子供のために美味しく安全な野菜を探しているのだと、思うと、
一生懸命なんだと納得している今日この頃です。
 
そこで、一言、辛口の言葉になるかもしれませんが、聞いてください。
農産物(それには限りませんが)は長い時を掛けて、流通の価値=物差しに支配されてきました。
例えば、虫食い一つないきれいな青々とした野菜、まっすぐな規格サイズに添った野菜、これらは、私から言わせれば、完熟もしていない味も栄養も乏しい野菜となり、しかも、農薬やホルモン剤を十二分に吸い込んだ野菜ではないのかな?と、
先日も、有機の流通業者から、「この実えんどうは腐っていた」・「青梗菜の虫食い
の跡がひどく商品にはならない」などとのクレームが寄せられました。
 
私からのメッセージは、「豆は鞘が少し枯れた時が食べ時で、あじが最も濃いのです
少し勉強しないと」と、「青梗菜は葉をたべるのではなく、茎が美味しいのでは」
両方とも完熟野菜ですが・・・
 
皆様はどのようにこの会話を受け止められるかはわかりませんが、この業者さんも
有機野菜の販売店ですが、やはり流通の限界なのではないかと考えております。
少しもそこの社長さんを責める気にはなりません。
又、農薬を十分に使用し、きれいな野菜を出荷せざるを得ない農家さんを責めても
いけません。
 
「流通」を経て、その目を通して野菜に接しておられる消費者の価値観が「見た目と
きれいな野菜」を欲しておられるからに過ぎません。
 
どのように考え、感じられるかは貴方次第です。
 
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この子たちに責任を負う大人達はどのような未来を残せますか?