農園通信

23.2.19(土曜日)晴れ後曇り、最高温度9度、最低温度0度
 
暖かい日が続かない。待望の雨は降り過ぎ、来週から春本番となるか?
このトンネルの撤去も間近い。あいかわらず保護鳥ひよ鳥が集団で来襲。
防御ネットが必要か?
 
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       春の訪れをひたすら待ち続ける野菜達(3番の畑)
 
一握りの草木堆肥
 
昨日、有機農業研究会のメンバーから微生物資材(農薬の代替)が有機JAS規格
にも適合し、良いようだ。との連絡が入った。
先月も県から虫の撃退のためホルモン資材に良いのがありますよ。と言ってきた。
一般の方は何のことか分からないでしょう?
両方とも虫の繁殖を抑え、(遺伝子を壊したり、生殖機能を犯したりして、虫の発生を抑える)自然のものだから問題がない、との見地から最近良く使われているものです。(国の定める有機JAS法にそぐうものです)
以前に畜糞肥料や堆肥の使い過ぎにより、土が酸性化・高濃度化・塩基濃度過多
アンモニア過多・窒素燐酸過多となり、次第に土が汚染され、持続不能な状態に
なり、土の自己再生機能が失われていくということを述べました。(これも国の有機
JAS法の範囲内です)
 
この見解にどうしても馴染めなく、危険な匂いがして仕方がないのですが・・・
皆様はどう思われますか?
 
今から120年前に日本では、有史以来農業が始まってから農地に隣接する里山の下草・柴・雑木などを刈り取り、その後、降り積もった落ち葉を集め、雑草を刈り取り
それを牛一頭から出る畜糞と混ぜ、堆肥として全て畑に戻し、土の中には子虫や微生物・放線菌などが多く棲息し、食物連鎖の自然の秩序ができておりました。
 
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一握りの堆肥の中には、何兆という
微生物や放線菌や酵素達が棲んで
おり、食物連鎖の秩序(互いに特定の微生物だけが異常に繁殖できないように、食い合い・助け合い、一定のバランスが保たれる)ができている。この堆肥の中には未だ分解されていない有機物が残っており、
畑に施肥すると、その土の中でも
微生物や放線菌は生き生きとしてそれを食べる(自然循環の土壌構造を維持し続ける)
 
もうお分かりですね。つまり、微生物資材やホルモン資材を投与するということは、自然の循環構造(秩序)を人間の手で壊しかねない大きなリスクが潜んでいるということです。
国の消費者を保護する目的で作られた有機JAS法が、逆に自然の秩序を破壊し、
持続できない土壌構造や自然再生できないような状態に追い込む可能性を生み出すことに繋がりかねない。
 
それならば、温暖化が進み、害虫の異常な発生が続く日本(九州)の気候の中で、
むしろ、ガス性の農薬(瞬間的に虫を殺す)を幼い苗の段階で1~2回使うほうが圧倒的に安全なのではないでしょうか?
但し、気をつけて頂きたいことは、線虫・夜とう虫などの土中の虫を殺すために土中消毒と称して、農薬を投与することや(除草剤などはもっての他)いつまでも効き目が続く安価な農薬(残存農薬となる)を月に2~3回以上投薬するなどは土中の微生物なども破滅に追い込み、不毛の大地に変わることもあります。(表面的にはきれいな畑となるから恐ろしい)
 
※農薬と言っても、太陽の光によって光合成分解され、一週間以内に分解されます。但し、長く効く薬や土中消毒などの薬は太陽の光によって全て分解されす、そのまま土に残り続ける。→これが良く言われる残存農薬のことです。
減農薬などと称されますが、消費者の皆様は何のことか分かりませんですよね。
その通りです。
 
つまるところは、安心安全な野菜とは、生産者の良心や思いの強さによるところが多く、土の中の微生物層を如何に大切にして土作りを行っているかを一つの目安にして頂きたいと考えます。
 
今日は少し突っ込んでお話をしてしまいました。関係の方々には失礼しました。
お詫びします。
 
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この食材はスープなどに最初から他の食材と一緒に煮込むとカンラン臭く、食べにくいです。
熱湯で1分程度別に茹でて置き、
食べる直前に加えると歯ごたえもあり
甘く美味しい食材です。