農園日誌

23.2.11(金曜日)曇り時々雨、最高温度6度、最低温度ー1度
 
昨日夜、久々の雨、大分市は約1.5カ月間2.5ミリの雨しか降らなかった
そうだ。毎日のトンネルをはぐり、水遣り作業はかなり重労働になっていたが、1晩の雨は人間何百人分以上の仕事をしてくれる。自然は厳しい悪さもするが、大きな恵みももたらす。
こんな時、人間の小ささと思い上がりを思い知る。自然の前では・・・
 
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雨を待って、トンネルを思い切りはぐる。70余本のトンネルがはぐられる。
太陽と風と雨を受ける。
雨が降った後の野菜達は
何だかうれしそう。
生き生きとしてきた。
 
 
 
 
 
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ほうれん草が青々としている。いかにも美味しそう。
この時期、ほうれん草はトンネルを撤去して、寒に当て、莟立ちを抑え、完熟を促す。
小さいが、中身が濃い。
 
 
 
 
 
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レッドキャベツです。手前は赤ほうれん草。
どうですか?畑の野菜達は緑一色ではなく、濃い緑、黄緑、銀鼠色、赤色、紫色と色彩豊かです。
トンネルをまもなく一斉に撤去しますその時、お花畑よりも色彩あふれる
ナチュラルな青い絨毯が現れます。
 
 
 
草木堆肥で育てられた栄養価に満ちた美味しい野菜をベースにしたアンテナショップの展開は飲食・加工・惣菜・おやつのお店にします。
若いお母さんたちとその子供達にくつろげるシーンを提供し、そこで美味しい野菜に親しんでもらいたいと願っております。アトピーやアレルギーに悩んでおられる子供さん達や無縁社会と言われる交流の乏しい人達にもやさしさが得られるような場所にしたい。
現在、狭間町と協議に入ろうとしています。
 
先日、大分でも大分県のアンテナショップ、坐来がグルナイン?「ごちになります」の
番組が放映され、佐藤自然農園が大分の野菜として紹介されました。
その番組を見ていて感じたことは、岩牡蠣や蛤などの高価な魚貝や肉類に注目が
集まり、(もっともテレビ放映のための特別メニューでしたが)坐来の料理人達が
素材を活かした料理に一生懸命に取り組んでいることや、その努力に注目が集まる
ことなく、又、料理長の梅原さんが当農園の野菜の美味しさを紹介したかったことなどは注目してもらえなかったことは残念です。
梅原さんは野菜の美味しさを理解してもらっている数少ない料理人の一人であり、私が何をしたいかも知っている方です。(本来の坐来の料理はもっと野菜をうまく活かして美味しく食べさせる努力をしています。是非一度お尋ねください)
 
日本では、美味しい野菜に対する評価が薄く(美味しい野菜は栄養価も高く、人間の治癒機能を助ける)又、有機野菜を概念でしか理解しておらず、又、有機野菜にも肥料や堆肥によって(どのような土作りか)まったく味も異なることなど、ほとんど
語られず、伝える場所や人もいないことはとても残念です。
今度のアンテナショップ計画では、そのような場所と人が重要なテーマになります。
 
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ポット入れ作業です。
左下に見えるのがレタスの幼苗です。
小さいですが、根はしっかりはびこっています。
この根が重要なのです。
この季節では1カ月育苗トレイに種蒔きし
約1カ月ほどポットで育ち、草木堆肥を
施した畝に定植します。
さらに2カ月後、出荷となります。
 
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春白菜の苗です。
これは一週間前にポット入れ作業を終えたものです。
どうです。立派な苗でしょう。
これは5月初旬頃には出荷できるでしょう。何もなければのことですが、
かれらも自然の中で、生き残る試練に
耐えたものが皆様の食卓に並びます。