農園日誌ー梅雨到来

25.6.19(水曜日)曇り、最高温度32度、最低温度23度
 
イメージ 1
                  夏野菜の成長
 
梅雨の晴れ間が覗いた風景です。
今年は今の処、空梅雨の様相、明日はかなり大量の集中豪雨が来るらしい。
風も強く、トマトの剪定・誘引作業が連日、20時頃まで、薄明かりの中、続く。
最初の形を作る作業で、これは他には任せられない大事な作業。
どの脇芽を伸ばし、何処に誘引するのか、が大事。これにより、今年のトマトの
出来が決まる。
 
農園は春野菜が終わり、すっかり夏野菜へ移り変わろうとしている。
この処の少雨のため、今一夏野菜の成長が遅く、人参・ズッキーニ・いんげん
胡瓜・玉葱・じゃがいも・にんにくなどを主力野菜としてこの端境期を乗り切るしか
ないとは思い定めている。
ところが、人参・胡瓜の畑は周囲が田んぼのため、水が押し寄せ、まるで水田の
中で収穫をしているよう。このままでは一週間も経ずして、腐ったり、根は萎れて
全滅する恐れが出ている一番土作りが進んだ二番の畑。
おまけに折からの季節の変わり目の強風が吹き荒れ、いんげんを根こそぎ
吹き倒してしまっている。
 
いくら焦っても、自然の脅威には勝てないし、露地栽培・低窒素農業なのだから、
あとは自然の成り行きに委ねるしか途はない。
 
イメージ 2瑞栄という品種。
今の処、病気も少なく、摘出した
苗は3本程度。(病気が入る)
土がかなり出来ているな、との
印象を受ける。
 
この品種は、調理に使うと最高
の味を出してくれる。酸味と旨み
のバランスが良い。別に生食用
のフルーツトマトがある。
昨日一番成りを食したが旨い!
 
トマトは四段階での植え込みを行っており、6月中には順次出荷が見込めそうだ。
梅雨の豪雨到来を前にすることが山積。今年は久住連山への深山霧島(つつじ)
おあずけとなってしまった。
先日、男性5人がかりで約10メートル(高さ1.5m、幅3m)の堆肥を作る。
農業見習い研修生二人はそのきつさに音を上げている。先が思いやられる。
 
農園では研修生が一気に三人になりそうだ。いずれも30~40代。
彼らのためにも、今まで直接販売しか行わなかったが、間接販売(流通)も視野に
入れた取組が必要となるのかもしれない。
いつまで頑張れるのか、足腰への負担が増す今日この頃を思うとやや焦りの色
が出ている。
 
我々団塊世代は無限の未来を信じ、頑張るということが当たり前のように仕事を
こなしてきた。今の子供達世代はものに恵まれた世代であり、それについて来れ
ないのではと、我々が甘やかしてきたのかもしれない。
ずっと先を見越して今を踏ん張るといったことができなくなっているようだ。
目先の損得の計算をしているようでは、この厳しい時代と厳しい農業環境には
彼らだけでは難しく、先の道筋を付けてやらねば、と焦っている。これも彼らを
甘やかしていることになるのかもしれない・・・
夢のないすさみつつある時代に、夢の無い若者に、夢のある生きる場所を作る。
悩みは尽きない・・・
 
イメージ 3
先日来、うちのお客様の一人、
みのはらさんご主催する
「畑の会」にて、自宅の家庭菜園
を作る。
8家族の奥様ご主人、子供さん
達が多数参加。
かちかちになった土を三叉鍬など
で耕し、草木堆肥を振り、
何とか畑らしくは出来上がった。
 
 
 
イメージ 4
杉板を周囲に回し、自然杭を
打ち、土留めは完了。
畑と言うより、ガーデニィング
かな!
 
美味しく栄養価に富んだ野菜
作りと土作りの説明を行うも
どこまでご理解して頂いたのか
これは一度当農園を見せない
現実感がわかないのかもし
ない。