農園日誌

23.4.20(水曜日)晴れ最高温度17度、最低温度7度
 
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(西洋たんぽぽ)
 
畑の隅にひっそりと咲いている
春の訪れを告げる野の花。
 
見落とさず愛でて
あげてください
 
 
 
 
今日は17人の個人のお客様とレストラン4先の出荷がスムーズに終わり、
みんなで小松菜・青梗菜・赤蕪を一畝に種蒔きし、ヒヨドリが山に帰ってくれたのか、鳥害がなくなり、防鳥ネットの撤去作業を全員で行う。
筍芋の植え込み作業や芽を吹き始めたサラダ蕪や大根、未だ発芽していないごぼう・ほうれん草の水遣りをし、作業が終了したのが、6時半。今日は良い仕事ができたと皆にお礼を言う。
 
明日は、金曜日と土曜日の雨予報をあてにして、夏野菜の一斉の植え込み作業
を行う。(トマト・インゲン豆・ズッキーニ・加茂茄子・パプリカ・ピーマンなど)
忙しい一日になりそうだ。
 
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水菜・青梗菜・蕪などの菜の花
これは畑に鋤き込んで緑肥とする。
 
北海道の富良野地方では、色とりどの畑の畝が春の一瞬の美しい風景となる
でもその後、全て鋤き込んでいることを
ご存知でしょうか?
土地がやせているため、先人達の知恵
で緑肥とすることが伝えられている。
 
 
ここで少しばかり専門的なことを・・・
有機農法とは本来、土着菌などの微生物や放線菌を土の中に増やし、かれらの
餌となる有機物を常に補給し続けることにより、土が常に彼らにより耕し続けられる。つまりは、自然循環サイクルを作り続ける農法のことです。
そのために、微生物の再生増殖に必要な炭素・窒素・12種類のミネラル分もバランスよく補給し続けることが必要となる。
 
そのようにして出来上がった土からこそ、ミネラル豊富な美味しい野菜ができる。
緑肥もその手段としてはきわめて有効な方法のひとつです。
(できれば草木堆肥と併用することが望ましい)
但し、緑肥は生の有機物であり、微生物がそれらの餌を食べて増殖する段階では
土中の窒素分を多く吸収するため、土の中に野菜が生長するに必要な窒素分が
著しく欠乏する。これが窒素飢餓の状態です。
勿論、微生物が活発に増殖した後は、かれらが分解した有機物から、あるいは、
微生物からも窒素分が排出される。
従って、緑肥の場合は少なくとも、植え付けは2週間後に行うべきです。
 
昨日、大阪のMさんより、感動のメールを頂きました。
会社の中で食べられているようですが、特に大根の甘酢漬けにびっくりされたようです。今まで経験したことのない味わいだったようです。
(Mさん、同じ物作り屋として、喜びのご連絡はうれしいです。そちらのホームページも見させて頂きました。頑張っておられるようですね。マーケットに真に必要な良い物作り屋が社会に認められるような時代にならねばいけませんね。)
同じ時期に新規に野菜を採り始めた神奈川のTさんからも驚きのメールを頂きました。
 
これは漬物を特に上手に作ったからではありません。素材の味を活かすように、余計なものは入れずに心がけており、素材が美味しいとこのような味になります。
「むかし野菜」にはむかしながらの漬け方があります。
今の時代、漬物が漬物でない商品(化学調味料・薬品・防腐剤・保存料・酸化防止剤、あげくのはては、滅菌処理加工)が流通し過ぎております。
 
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ビニールトンネルも撤去し、春らしいのぞかな農園になりました。3番の畑の風景
 
ここには、今、春大根・蕪類・エシャロット(来週入ります)・レタス類・ニラ・ごぼう
金時しょうが・サラダ系野菜などなど、約30種類の野菜が育っております。