2020.6.17(水)晴れ後曇り、最高温度28度、最低温度18度
フェージアの花が満開となる
2020.6.12 梅雨入り
全国のFM放送で流されている。
中々に核心を突いた番組構成となっており、やや気恥ずかしい
思いを抱きながら見ている。
俵万智さんの張りのある声も魅力的であり、しっかりと、農園
主の言葉をフォローしてくれている。
視聴者の反響もそれなりには出ている。
今年は6月10日から本格的な梅雨のシーズンに入った。
梅雨入りを予測して、農園は、麦の刈り取り、玉葱の収穫作業
夏野菜の整枝作業と並行して除草作業、春秋野菜の定植と種蒔
き作業などに追われた。
トマト・茄子・ピーマン系などは1/3の作業が未了となって
しまった。
夏の間は延々と剪定誘引作業は続き、雨の中、カッパを着ての
作業となり、梅雨が明けたら、明けたで、カッと来る炎天下の
下での作業となる。
猛暑日が続くようになってからは、夏の作業の過酷さは年々
ひどくなっている。
「死ぬなよ」と言って皆それぞれに作業に付くのだが、今は
それが冗談とも言えない気候になっている。
今年の気候は何だか異常であり、近在の農家から「今年の野菜
はおかしくないですか」と問うてくることが多い。
通常では、豆類は徐々に実をならせてくるため、およそ3~4
週間ほどの間出荷が出来る。
今年は、いきなり最盛期となり、ほぼ2週間ほどで出荷が終わ
ってしまう。一気に採れるものだから、量は倍にして価格は
据え置きとしなければならない。自然の恵みだからと言って、
定期購入(固定顧客)の方へお届けしている。
お客様は喜ぶから良いのだが、「労多くして報いは少ない」と
言う結果となる。
ニンニクはほとんど実にならず、春大根は、出荷前に莟立ちし
晩稲の玉葱は生長不足で球になっていないものも多い。
逆に去年より勢いのある野菜もある。トマト・茄子などは、
去年は5・6月に異常な乾燥気候となり、特に茄子はほとんど
出荷できるまでに育たなかった。野菜は成長期に成長を逸すると、
出荷適期には急速に勢いを失い、落ちていく。
今年は5月の乾期を乗り越え、去年より15日間早い梅雨入り
によって何とか復活しつつある。
地球温暖化とは、暖かくなるのでは無く、異常気象が続くと
言う事です。
季節外れの異常な気候が続くと、野菜の生理は狂うと言う事を
実感した年であった。
それに伴い、露地栽培の例年の作業も段取りが狂い、今年の様
に梅雨を前にして、一度に作業が重なり、連日、休みも取れず
、夜8~9時まで延々と作業を行わねばならなくなる。
これからの農業は、その異常気象を前提とした前倒しの作業を
組み立てていかねば、人の手を大きく必要とし、気候に左右さ
れる露地栽培農家はさらに厳しいことになるのかもしれない。
5番の圃場、ここには、夏場、主にトマト・ピーマン系が植わる。
4月から農園主となった竹内さんのメインの圃場となる。
農園主がトマトの初期設定(整枝作業)を行い、(共同作業)
その後、竹内・小原君によって、竹の支柱が立てられる。作業終了は午後8時。
今年から、女性は別にして、男性は皆、農園主とした。
農園主とは経営者であり、己の才覚で農業を行わねばならず、
泣き言も言えないし、誰からも褒めてももらえず、やって当た
り前と言う事になる。
唯、むかし野菜グループでは、共同作業が前提となっており、
一人だけで生産活動を行う訳では無い。互いに助け合えること
が救いではあるが、逆に独立・自立への甘えにならなければ
良いがとは危惧している。
自然条件の厳しさに耐え、気象変化へ即対応し、野菜を途切れ
させず、気候に睨みながら作業工程を組立、一人黙々と作業を
行う、それが農園主である。
同時にむかし野菜の邑は、一般流通には農産物を出しておらず、
固定顧客のみがお客様でありこの農産物等を評価して頂ける
消費者を啓発しながら、顧客数を増やし、収入を得ていかねば
ならない。むかし野菜の邑のチャレンジは続く。
ハーブの一種、マートルの花。わたげのような白い花がかわいい。
シューンブライトの花嫁さんの胸に飾る花。