農園通信

23.3.8(水曜日)
 
私が有機農業を始めた動機は、「美味しい有機農産物が商品になり、その商品が
多くの消費者に認めてもらえ、その美味しい野菜を多くの農業者が手を携え、共に生産していければ、消滅しかかっている地域が活力を取り戻し、若者も農業生産に取り組んでくれないか」との思いからでした。
 
畜糞肥料・ぼかし肥料など有機野菜の先達が行っているやり方を試してみましたが、どうしても香り豊かな味わいのある美味しい野菜ができませんでした。
試行錯誤を始めてから10年目にようやく先人達が行ってきた草木堆肥にたどりつくことができました。
そして、今日の個人のお客様50余名、レストランなど7先の当農園の野菜の美味しさをご理解して頂ける方々とのつながりができました。(関東・関西・九州地区)
取り組み開始から18年が経過しておりました。
 
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     始めまして。ほおのき小学校です。この春、廃校が決まりました。
     バックは由布岳です。
 
この地に佐藤自然農園、ほおのき分校を新設していきたいと考えております。
最初にここを訪れた時、思わず涙が少し。小さな子供さんたちが長い間通ってきた
学校です。その椅子や机のかわいいこと。山郷の小さな学校です。
いつまでも残しておいてやりたいと思わずには!
地域が衰退し、若者の多くが町に出て、子供さん達が揃わないための廃校です。
 
由布市とは現在協議中ですが、ここに草木堆肥による自然農法の学校を作っていけたら、草木堆肥による野菜・加工品・飲食レストランなどのコアー施設を作り、
多くの消費者に訪れて頂き、その野菜の美味しさや食べ方・作り方・子供さんたち
への食育など多くのテーマと夢が詰まった施設にできたらとの思いを語り合っております。
 
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由布川渓谷の猿渡橋から見た
渓谷の底です。
溶岩台地を実に永い年月、由布
の水が削り続けた結果出来上がった
細長く深い渓谷です。
左は小さな滝です。この渓谷には
このような小さな滝が幾筋も渓谷に
流れ落ちています。
 
 
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見えにくいですが、画面上に猿渡橋が
少し見えます。
川幅は狭く渓谷は実に深く、秘境と呼んでも
良いのでは。
このような地形が数キロに及び、東洋の
チロルとも呼ばれているようです。
夏は涼しく秋は紅葉とワイルドな深遠さが
見られます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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この山郷の自然農園分校には、小さな子供さんをお持ちの奥様方にも是非訪れて頂きたいと願っております。
子供の味覚は幼児期にほぼ決まると言います。その時期に真の野菜の美味しさ
を教えるのもお母様たちの大きな役割ではないでしょうか?
特に美味しい野菜は栄養価が高く成長期の子供さんには欠かせないミネラル分が
豊富です。又一人で子供を育てていると思い込まず、多くの自然や社会の中で育つのも子供です。
先日、福岡のE様からお電話をいただきました。子供さんはまだ2歳だそうです。
当農園の野菜が届くと意味も分からず、佐藤さんとこの大根といって、良く食べるそうです。親にとってそのように野菜を好き嫌いなく食べてくれるのが一番うれしいことではないですか?
私も思わず微笑んでしまいます。同時にうれしいかぎりで、明日からの励みになります。きっとこの子は情緒豊かに、他の人を思いやれる大人に育ってくれると信じて疑いません。
今後ともこの分校作りの経過はブログなどで逐次、ご報告していきたいと思います。