農園日誌PART6

                  春野菜の難しさ
 
春は冬から夏への移行期であり、元々気候が不安定な季節であるのに地球温暖化
の影響か、暖かさ・寒さの差が激しく動き、野菜達は成長しかかっては寒にやられ、
痛めつけられる。
ようやく気候が安定してきたため、野菜達は順調に育ってきた・・・と思ったら、
今まで眠っていた虫達が一斉に目覚め、むさぼるように葉を食い荒らし始める。
(こうなったら、人間が食べるか、虫が食べるかの勝負です
さらに、幼苗期から成長期を経て、まもなく、もう莟みを持ち始める。
これは成長期に育たなかったため、一気に開花期を迎える。→種の保存を図るため
 
これが春野菜の難しさです。
 
写真は春白菜です。巻いてくれたら良いですね。
 
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「一口メモ:春の野菜は硬い?」
 
 
先日、寛子さんが「お父さん春は野菜が少し硬いですね。」と、教育の機会とばかり早速に次の話を、
野菜の美味しさには3つあり。
①味香りのする野菜
②甘さや旨さがある野菜
③歯切れの良い野菜
草木堆肥で育った(但、3年以上施肥が条件)野菜は、上の3つの要素を全て
持っております。
①カリ・カルシューム・鉄分などのミネラル分のバランスが良い。
②低窒素の土壌で育った野菜は生育期間の2~3カ月が終われば窒素切れとなり
 完熟に向かうため、野菜の内部に糖分・ビタミンが醸成されてくる。
③緩効性堆肥であり、低窒素・低燐酸の土壌は十分に根を張り、しっかりとした
 茎や厚い葉を持ち、ゆっくりと育つため、筋張らず、歯切れが良い。
 
と、一般的な草木堆肥の特徴を考えてみると、春は、同じように育てても野菜の生育に適し、成長が早いため、特に③のゆっくりと育つ要件が少しばかり満たされず、
やや筋が残り、硬く感じられます。
このため、春の施肥は少なめにやらないと美味しさが半減してしまいます。
 
今日は少し硬い話で」申し訳ありませんでした。