農園日誌ー自立した農家になるには!

30.5.23(水曜日)終日小雨、最高温度20度、最低温度15度

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                     じゃがいもの花

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じゃがいもの花が咲き始めると、約二週間程で収穫の時季を迎える。
表題の花は、アンデス(赤)という品種
下の花はパープルじゃがいも(メークィンの一種)
いもの種類によって花の色が異なる。
農園は、いつも季節の野菜の花を咲かせてくれる。

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インゲン豆の棚

今年は時間差を設けて、4本の畝を立てる
一番目のインゲン豆はかなり蔓を伸ばしており、一杯の白い花を付けている(上)
後、三週間ほどで、出荷の時期を迎える
二段階目のインゲン豆の棚を女性陣も
含めて立てた。(下)
全て木槌で打ち込む。かなりしんどい。

今年は季節の訪れ(進み)が随分と早く、そのため、時間差を付けて植え込んでも、成長時期は重なってしまう。
レタス系・カンラン系・蕪類・大根系など、一度に出荷時季を迎えてしまい、お客様達には随分とご迷惑をおかけしている。何しろ、3週間も同じ野菜が続いてしまう。
これも農園直接の配送をしているため、野菜は分散せず、頑張って食べてもらうしか無い。

九州はどうやら、梅雨に入っているのかもしれない。晴れたと思ったら、すぐに雨が降り出し、気象情報はあまり当てにならなくなっている。
寒い冬期の場合は、その年は暑い夏を迎えることが多い。今年もどうやらそのようになりそうで、麦の収穫時季が気になり始めている。

農園は、玉葱・ニンニクの収穫を行い、そのあとに、ピーマン・黒ピーマン・万願寺及び伏見トウガラシ・パプリカを行っている。来週からは、一本葱・九条葱・オクラ・胡瓜・ズッキーニなどの植え込みが控えている。

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ニンニクや玉葱は引いた後に、そのまま置いておくと腐ってしまう。
野菜の発送作業後のわずかな時間にニンニクの皮剥き作業を行う。
連日、やることが多く、あっという間に農園の日常が過ぎていく。

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忙しい日常の合間に
底を尽きかけていた
草木堆肥作りを行う

草が無く、除草・刈り取った草をあちこちの圃場からかき集める

造園会社から集まった
剪定枝の破砕作業も行い、この処、毎週、堆肥作りを行っている。


草を厚さ10センチに均等に敷き並べ、その上に、配合飼料の入っていない放牧牛の牛糞を厚さ3センチに敷き、さらに剪定屑と葉っぱを厚さ5センチに敷き、トラクターのロータリーで混ぜ合わせ、タイヤショベルで高さ1.8メートルに積み重ねる。
この作業が年間20回ほど続く。
それでも草木堆肥はすぐに無くなってしまう。

昨日、以前にお知らせした「奇跡の晩餐」という番組(イベント)に届ける野菜の、出荷依頼があり、今日の発送と言うことで、何をどの程度送っていいものやら分からず
即、メールを返し、「野菜の提案依頼」ということだが、料理内容が分からず、考えようが無い、と言うと、すぐに写真入りでメニュー表が届く。
その日の夜、メニュー表とにらめっこで添え野菜の内容と調理方法を検討し、ようやく、発送野菜の一覧表を作り上げた。
その夜、それらの情報を送り、今日、大箱二つ分の発送を終えた。
国東の食材を使うため、それに合わせた中華料理のメニューではあったし、随分と手の込んだ調理方法を駆使していた。
それでも、全体的に、茶色のイメージで暗い。全てで12品目の料理であったが、うち7メニューに対して、色合い(緑・赤・紫・黄)と調理方法(煮る・焼く・炒める・蒸す)を検討せねばならず、誠に慌ただしい一日であった。

そこで思ったことは、料理人は味付け・複雑な調理方法などには慣れてはいるが、
素材の良さを如何に活かして使うかとなると、甚だ疑問に感じてしまう。
今後の農家は、家庭の奥様方やレストランのシェフに対しても、自分の育てた野菜の特徴や調理方法などを提案できて、詳しく語れなければ、自立した農家にはなれない。
その意味では、当むかし野菜の邑グループの若き農人達には、一層の勉強をしてもらわねばならない。
それが見えるようになれば、マーケットをリードしていくことができ、随分と楽しい農園ライフとなるのだが・・