30.5.2(水曜日)雨、最高温度22度、最低温度13度
大麦
小六の孫娘が麦畑を見て、「きれい」と、一言。この子は農園で育ったようなもので、野菜畑は見慣れている筈。命の源となるたわわに実りつつある穀類、自分も麦踏みを行ったとの思い、そこに生命力に満ちた荘厳さにうたれたのかもしれない。
古代小麦(交配をされずに残された)
大麦(半精麦)と古代小麦を合わせた麦御飯セット。白米1カップに大匙一杯の麦御飯セットを加えただけで、味香り深い今まで経験したことのない美味しさに変わっていた。このおにぎりに高菜の古漬けを添えただけで美味しい。他のおかずは要らない。改めて古代から使われてきた草木堆肥の凄みを思い知らされた。先日の連休中、佐藤家ファミリー全員で久住の山荘に一泊した。大人8人、孫9人の大所帯、てんやわんやの休日でした。他の大人たちは、ばらばらになるからと、猛反対であったが、エネルギーに満ち溢れた小学生組は、折角、久住に来ていて、そこに山があるのに登らないなんてと、不満顔。ジージの一存で山登りを決行。子供たちは一応満足な笑顔となる。親の都合であれはダメ、これはいけない、などと押し付けてばかりでは、子供は成長しない。
佐藤家の末っ子の男の子は、母親に甘えてばかりで、姉ちゃんには抑えられて、自立できずにいた。満足に走ることもできない子であったが、母親から離して、ジージと二人で山に登った。その体験の後、ひ弱さが消え、この子は山歩きが好きになった。子供はあるきっかけで、一気に伸びることがある。農業とは限らないが、伸び盛りの子供たちの自立心・独立心・冒険心・達成感・厳しさ・やさしさを、大自然は育んでくれる。大人達は自己都合で自分の考え方を押し付けて、そんな子供たちの成長を阻害してはいけない。子供たちは親の所有物ではなく、未来の宝なのですから・・・
夏野菜で埋まりつつある二番の畑竹の支柱はインゲン豆。支柱の本数は約200本。立てるだけでも大仕事。これから蔓が伸び、6月に入ってからの出荷となる。左は、ズッキーニ。暖かいと言えども、成長は今一。やはり夏野菜なのか、夏の暑さが来ないと、大きくならないようだ。このままだと、瓜バエが葉っぱを食べつくしてしまう。この後、防虫ネットを掛けねばならない。この圃場は、草木堆肥歴18年を迎え、むかし野菜の中でも、その美味しさや土作りは皆の目標になるリーダー的な存在である。将に金ラベルを超えてプラチナ級。むかし野菜の人参のほとんどはここから採れる。(人参は草木堆肥歴10年以上の圃場に種を蒔く)(むかし野菜を取り続けるのは不経済?)最近、むかし野菜の定期購入を中止若しくは休止される方が増えている。それらの方々からのメールを読むと、苦渋の決断をされている方も多い。特に昨年5月のテレビ放映により取引を始めた方々に多いようだ。送料の一斉値上がりにより、経済的な負担を考えての休止、若しくは中止なのだろう。確かに金銭的負担は家計を預かる主婦からみれば、大きいとは思う。10年程、取り続けて頂いている方の中止はよほどのことが無い限りは止めない。むかし野菜が生活の一部になっており、もはや、あるのが当たり前の世界に感じておられ、他の野菜には手が出せないようだ。その方々は、決してお金持ちと言うわけではなく、極く普通の方々が多く、皆様質素に、家計をやりくりされて、楽しい食生活を心がけておられます。それこそが「豊かな食」ではないでしょうか・・農園主はこうも考える。
主婦は家計を預かっている方が多いが、同時にご家族の健康をも預かっている。添加物だらけの食生活から、家族の健康を守るという意識も重要ではないかと考える。糖質・ビタミン・ミネラルをふんだんに含む自然野菜は慣行栽培の野菜に比べて10倍以上の栄養素を持っており、農園スタッフの頑張りにより化学物質はできうる限り排除し、育てられている。節約するのであれば、不必要な菓子類・パン類・その他の出費を控えたほうが良いとも思う。むかし野菜に大きな出費をしているとお考えならば、シンプルに調理をし、家族団らんの健康な食生活を大切に考えたほうが好ましいのではないでしょうか。さらに冷蔵庫の中には定期的に送られてくるむかし野菜が詰まっており、余分な買い物を控えるだけで、家計の出費は随分と抑えられる筈・・男の農園主が考えることですから、女性の考え方には及びもつかないのかもしれませんが、頑張っているご家族へのご褒美としてお使い続けて頂けると嬉しいのですが・・・こちらも頑張っている農園スタッフ全員の思いです。