社会の厳しさ自分の甘さ

27.3.12(木曜日)晴れ、最高温度12度、最低温度3度

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           一足早く開花する川津桜(5番の畑の近くにて)

お久しぶりです。研修生の竹内です。(早く研修生を取りたい)
農業を始めて社会の厳しさ、現実をヒシヒシと感じています。前職である造船では、あまり感じる事も考える事もなかった。言い方が悪いかもしれませんが、ただ与えられた仕事をこなしていれば、給料を貰えていたからです。しかし、農業ではそうはいかない。自分達で考えてやらなければならない事が山のようにある。単調に機械のよいに働いてるだけでは、収入は無いだろう。
最近色々と農園主の知り合いの方々にお会いする機会が多く、その方々から農業や農協等の話しをよく耳にする。僕は佐藤自然農園しか知らなかったのだが、みなさんの話しを聞いていると、国や県や市、農協、組合等の厳しい事ばかりを聞く。細かくは農園主のブログにかいてあるが、農業を志した人達を本気で支援していくつもりがないように思えてくる。
このまま後継者がいなくなり、食べ物全般を輸入のみにするともりなのだろうかと、ゾッとしながら話しを聞く。
自国で安心安全な物を作ろうと本気で思っていないんだろうと思わざるを得ない。しかし、それと同時に自分達若い世代の政治への関心の無さ。食への関心の無さ。自国、他国への関心の無さ。これらを感じてしまう。自分1人が関心を持たなくても、何も変わらないだろう。これが若い世代の大きな甘さなんじゃないだろうか。自分にも問いかける。若い人達にもこの野菜を通じて、農園主を通じて、僕達を通じて、少しでも色々と関心を持っていけたらと考えています。


イメージ 2スタッフ全員で人参の
畝の初期除草作業。

放って置くと雑草に負け、
消滅してしまうほど小さな
小さな芽です。
びっしりと雑草に覆われている。人海作戦となる。

人参の蒔き時は、2~3月
7~8月の二回。
極寒の中で育ったものだけに繊細で小さい幼苗。

今回は研修生祐輔君のブログです。
当農園の中で育っている今は小さな芽です。一人で判断が出来るようになるまでは
まだまだか細い研修生です。
事あるたびに、他の農業者や地域の人と接するようにさせている。佐藤自然農園しか知らないため、農業の、あるいは、地域農業の厳しい現実を知らない。
但し、当農園での作業や考え方はさらに厳しい。ある研修生が一年経つけど、そんなに厳しく疲れたことはなかったように思うと実感を漏らす。
すかさず、君達は未だに己の力の限界まで働いてはいない。己の60~70%程度の力しか発揮していないからだ。
君達が来るまでの10年間、それこそ、朝早くから真っ暗になるまで体を動かし、
家に帰ったら気を失うように眠る込むことをしてきた。先は未だ見えず、農業技術も
マーケットも不確定の中、孤高の一人農業をしてきたことで今があり、そんな恵まれた環境の中で、貴方達は随分と楽な農業をしているのに気がついてほしいのだが・・・
何時かの日か、先達の居ない未開拓の分野を暗中模索で来る日も、来る日も、
働く。そんな経験を積み重ねて筋金入りの自然循環農法の農人になってくれることを願う。生活もあり、自然と共に生きるということはそんなに甘くは無い。

イメージ 3育苗ハウス内でとうもろこしの種を蒔く。
ハニーバンタム2000粒
白餅とうもろこし2000粒
今年から本格的に始動し始めた穀類の生産。

別に田北農園では夫婦で
同じくらいな量の種を蒔いている筈。
遅霜が終わる頃の4月
20日頃に定植する。


イメージ 4ピーマンの苗。
ようやく本葉が数枚
出始めた。

別に茄子系・トマト系
パプリカ系の苗が
育っている。

4月中下旬頃に定植する
夏野菜の数、およそ
1000本を育てる。



それでも研修生達は一歩一歩進んでいるようだ。去年はやや野放しで遣らせてみた
今年は一年間経験したのだから、失敗もそれなりに敢えてさせてきた。
その経験が今年は役に立つだろう。先達が横に付いていれば、どうしても受けに回ってしまい、自らは考えようとしなくなるもので、農業とは実践と考えることの繰り返し、それは限りない失敗の連続とも言える。
今年は私も横について、基礎からもう一度教え直そうと考えている。
その分こちらも体が辛くなるのだが・・・再度体の螺旋を巻きなおす。