農園日誌ー新たな挑戦の始め!

27.1.2(金曜日)曇り時折晴れ、最高温度4度、最低温度ー2度
 
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              久住タデ原湿原から硫黄山を望む
 
この山も活きている活火山、九州のへそ、雄大な箱庭の風景がいつも私達を迎えてくれる。疲れるといつもここに足が向かう。大自然の懐の深さが人間の営みの小ささ
を教えてくれる。それが逆にいつも勇気と元気を与えてくれる。
 
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27年正月、2日。
 
畑は静かな眠りの中に居る
昨日ビニールトンネルの上に積もった雪を払い落とし、
潰れるのを防ぐ。
 
二週間のお休みの間に
どれだけの野菜達が
育ってくれるのだろうか。
 
1.5日より、レストランの
出荷が始まる。
 
 
世界に目を広げてみても、資本主義の綻びが目立ち、思想家達が夢想した共産主義などのイデオロギーはむかしの世界になりつつあり、人の欲の際限のない深さが両方の思想に陰を落とす。歴史は同じことを太古より繰り返し、自然は人の愚かさを見つめながら、無言を通す。
 
自由主義を貫き通せば、資本の果てしない増殖は、人の欲の増殖と同じで、歯止めを掛けることは難しい。そこに一定の制約を設けることが政治と言うものではあろうが、資本主義にセーフティネットを掛けることは、地球と言う多くの命の営みの中に、
人だけが無限の力を持つことの危うさを防ぐ一つの方策ではある。
 
地球温暖化民族主義の台頭や資本主義の無限の欲の中では、歯止めを掛けることも難しい。
 
かなり大雑把な言い方をすると、地球では昔から創造と破壊を繰り返し、現在に至っている。圧倒的な理不尽さによって多くの命を貶めることを望むことはできない。例えば、イスラム国が現在社会の病巣をついて現れている。
ならば、人間の生き方や価値観を変えるような新たなイデオロギーの出現が
待たれる。
人間だけが尊いのではなく、富みだけを求めるのではなく、生き方そのものが問われる価値観が現れることを祈ってはいるが、むかし野菜の邑などの価値観や考え方を実践するグループが世界のあちこちに現れ始めているのもこの時代の危うさを
現しているのかもしれない。
 
 
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農園のお餅つき。
 
今回は、農園スタッフ達の
ためのお餅つき。
計6升分のお鏡餅
 
杵でついた餅は粘りが強く
度々に力水に杵を漬ける
 
子供達も一所懸命に
頑張った。
 
 
 
 
 
農園は、今年から二年懸かりで、穀類の生産と加工品製造に着手する。
三年目には、近くの土地を買い取り、加工所・保冷庫・貯蔵庫と多目的広場などを
作る予定である。
そこでは、自然農の穀類、製粉、味噌や漬物・納豆などの無添加発酵食品、パン
などの加工品を製造販売する拠点として、志を同じくする生産者が集う。
農園を訪れる消費者の方々の啓発啓蒙の場として、次世代を担う子供さん達の
食育や感性を育む場所とする。同じ価値観を共有する人達がここで集えることを願っており、そのような方々にオープンに使ってもらう。
 
大きな夢の始めの一歩としたい。
 
その夢の中身は私の思惑から離れて一人歩きを始めるかもしれない。
それこそが、次の時代を担う人たちかもしれないことも祈っている。
 
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トンネルの中で春を待つ葉野菜
 
 
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極寒の中の生き残り競争
 
 
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新しい時代を切り開くには、既存の概念や価値観に留まっていてはいけない。
それはそれでその時代の価値観が作り上げたものであり、その時代では大きな
意味と意義があったことではあるが、現在は行き詰まった混沌とした時代であり、
古い価値観は退場せざるを得ない。
既存の横並び的な概念や価値観を押し付けてくることに屈してもいけない。
既存の価値観に疑問を抱いた時、古き時代の、あるいは、先人達が切り開き積み重ねた実績にこそ、新しい時代への価値観の扉を開く鍵が眠っている。
現在人達は、そんな先人達の叡智を決して無駄にしてはいけない。