農園日誌ー大阪展示会出展は?

26.9.12(金曜日)曇り時折晴間、最高温度29度、最低温度23度
 
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              大阪帝国ホテルにて八百屋さんの開店
 
飲食店紹介サイト、グルナビの熱心な勧誘を受けて、食の商品展示会に出展。
今日、大分に帰ってきたばかり、流石にいろんな意味で疲れた。
帝国ホテルで、しかも大阪で、八百屋さんもあるまいと思っての出展、予想通りと
言うか、見事に空振りに終わった。
大学の関係上、大阪の友人知人は多い。そこでの大阪のおばちゃん達の習性は
熟知しており、一言で言えば、「しわい」のである。
どのような価値のある商品であってもとにかく値切る。それも徹底的に値切る。
どのようなお金持ちであっても、如何に安く買えたかを競ういった習性がある。
ここまでいくと見上げたものである。
そのような土壌で育った飲食店がむかし野菜のような、見え形より、味や美味しさ
などの中身を問う野菜について、関心を持つはずも無い。
 
それでも、今回の出展での目的は半ば満たしたとは思っている。
祐輔・賢太郎・寛子の三人の若いメンバーに任せて、農園主は他の出展者達の
見学や山形の田舎で有名なフレンチ(?)のシェフ、奥田シェフの講演を聞いたり
三人の頑張りやお客さんへの問い掛けや質問に答えたりしている風景を眺めて
いた。
 
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彼らにとっては、ほとんど、初めての勧誘活動であり、(佐藤自然農園は勧誘活動は原則しない)貴重な実践活動と経験ではあった。
見ているとまだまだつたない説明ではあったが、しっかりとしたやりとりではあった。
何より、飲食関係者の実態が見て取れたことが、成果ではあった。
 
 
 
「飲食店はお客様の鏡である」
 
マーケットでは見え形や権威(ブランドとか言う)によって評価され、それがそのまま
形になっており、「実」は評価されず、「形」が尊ばれる。
そのことは口が酸っぱいほど伝えてはあるが、かれらの顔にはそれが見て取れた
と言う実感が表れている。
 
それでも実を評価して頂ける消費者もレストランのシェフも少数ではあるがおられる
むかし野菜の立っている位置はそのお客様と如何にコミュニケートをとっていくか
ということが最も大切であり、今いるむかし野菜のお客様達が如何に大事であり、
仲間でもあるという心が彼らに伝わっていけば、それで良いと思っている。
 
大阪を卑下しているわけでは無い。マーケティングでは個人の恣意は徹底的に
排除しなければならない。つまり消費マーケットの実態が飲食関係者に及び、
そのマーケットの消費性向に即していかねば飲食店は生きてはいけない。
 
但、私個人的には、大阪は決して嫌いではない。この街には、けちではあるが、
「情」があり、味わいがある。踵が浮いて立つのではなく、しっかりと根を降ろした
強さもある。しっかりと実を評価してくれさえすれば、浮き足立っている日本の政治や経済よりはよっぽどマシではある。
 
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翌日は、予定通り、奈良見物
に出かける。
 
鹿と戯れる賢太郎君。
 
彼は動物が好きだ。
 
もっと人間が好きになって
くれれば、特に女性に・・
 
彼もいつかはこの農園で
結婚して子供を持ち、
私達がその世話をする日が来るのか・・・・!
 
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東大寺の大仏様
ここでは韓国の観光客のマナー垣間見えた。
 
 
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韓国・インド・欧州・メキシカンなどの外人さん達に囲まれての
観光となった。
 
イメージ 5法隆寺の回廊
 
途中、雷を伴った雨に
見舞われたが、ここの
空間作りと静の美しさ
皆、感動の様子。
 
連れて来た甲斐があった
 
画して、大人4人による
修学旅行のやり直しは
無事終えることができ、
家路に就く。
 
 
 
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イメージ 8帰ったらその日から、余韻に浸る間もなく、出荷・
畑仕事に夕方7時まで
働く。
 
そんなに甘いものではない
 
一日の休みの後、
目が回るほどの忙しい
畑が待っている。
堆肥作り・秋野菜用の
畑準備・夏野菜の
剪定などなど・・