農園日誌ー農園は白の世界へ

25.12.18(水曜日)雨、最高温度8度、最低温度5度
 
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          大半をビールトンネルで覆われた3番の畑の夕暮れ
 
この時季、農園は11月に種を撒き、新芽が出た畝にトンネルをかけ、越冬に入る
育苗ハウスで育った小さな小さなレタス系・白菜・キャベツ系野菜を12月の初旬
頃までに定植し、これもまた、越冬に入る。
1月に出荷予定の野菜達は遅くとも10月下旬頃までに種を蒔き、定植をしておか
ないととても育たない。
今年は8~10月初旬頃まで気温が30度を超えたため、高温障害・日照不足・虫害
により、本当に苦労させられた。出荷野菜にやきもきさせられる新年を思うと、辛い。
それでも、一月出荷の野菜のアイテムを指折り数えてみると、成長不足ではあるが
九条葱、何とか間に合うかの芽キャベツ、草木堆肥歴一年の畑の大根まで加える
と何とかなる大根、思い切って沢山種をまいた青梗菜・小松菜・サラダ蕪、品薄では
あるが、じゃがいも、残り少なくなったセロリ、寒で生長は遅いが人参とブロッコリー
などが何とかなるかと・・
レタス系・白菜系・キャベツ系野菜達は早くとも2月中旬頃の初出荷となる模様。
こうなると春が待ち遠しい。
 
イメージ 2自分ながら今年もこの異常気候の中
端境期にもめげず、よく180余名の
方々に滞ることも無く、野菜を次から
次へと送り続けたものだと思う。
月間450箱、一家族14アイテム弱と
なる野菜達。
共同出荷をするグループの支えと、
自分の頑張り、女性スタッフの協力、
これに加えて、来年からは若い力が
頑張ってくれる、と期待したい。
 
そして、こちらから一方的に送られて
くる野菜に文句も言わずに、楽しんで
頂いている消費者の方々が、やはり
この農園の主役ではないかと思う。
 
忘れてはならないのは、この農園の
原住民である微生物や放線菌達。
彼らの働きに感謝!感謝です。
 
この冬の合間に、餅黍・粟・高黍(コーリャン)の脱穀、籾摺り、精米を行った。
 
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高黍の精米作業、と言っても、悲し
いほどのわずかな量。わずかなが
らの餅黍と粟も脱穀作業を済ます。
これらを取り仕切っているのが、
時折農園に訪れる増野製造部長。
 
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本職は機織り機職人?一台10万円ほどで
折りたたみ式の機を製作している。機械を
いじるのが好きなんですね!頼りにしている。
明日は平野さんのところで、全員、味噌作り。
ここで精米した雑穀入りのお餅も試作して見る。
 
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焼き野菜の材料と小芋のフライ
 
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ハウスの中、小屋の中、外空間など、思い
思いの位置で参加者全員野趣豊かな農園
料理を楽しんでくれた。
 
 
 
 
今年も残りわずか、セミナーも無事終わり、味噌作りと高菜の仕込み作業、
15トレイに減った育苗野菜の定植とトンネル張りで今年は静かな暮れになりそう。
農園も若い力が一気に3名加わり、一人農業と比べて、やはり作業が捗る。
来年は彼らを鍛え、加工品の試作、二三年先はどんな形になっているのか?
ようやく、農園を開設した目的に一歩近づいているのか。
来年はこのむかし野菜グループの試金石の一年となる。